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妖精族に転生した元男の私は勇者達からスキルを回収する  作者:
3章 背中を任せられる人(笑)
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宝の正体

「お姉様、こいつらを襲撃するのは事前に言ってもらわないと困ります。」


メルナの第一声はお小言から始まった。


「だって仕方ないじゃない。こいつら銃持ってるんだから。」


私は少し呆れたようにそう言った。


「「ッ!」」


当然メルナとベルは驚きの余り、上手く声が出ないようだ。


「この子達が怪しい態度取っていたのは解っていたでしょ?

それは現代にしか無い銃を偶然か必然か見つけたから。」


私は女神から貰った指輪を使い三人からスキルを回収を始める。


「しかもこれ私が最初期に作った()()()だし。」


私は持っていた海賊の持っているような形の小さい銃をメルナに投げ渡す。


「これは…でもこれ、今使っているのとは比べ物にならない粗悪品ですよ。」


「…中々辛口だね。」


苦笑いしながらそう言うと、メルナは焦ったように「も、申し訳ありませんお姉様!」と今にも頭を地面につけてしまいそうな位の深々としたお辞儀をする。


「まぁ事実それは今よのよりも連射性も威力も低い上に、故障率も高い物で、メルナとベルが巻き込まれた人魔対戦の時に一応主力武器として使っていた物だよ。」


私が渡した武器の説明をしていると、ふとベルがこんな質問をする。


「…それじゃあ、なんでそんな物がこんな所に?ダンジョンの宝箱は人間が置いてってる訳じゃ無いんだよ?」


「そう。ダンジョンは基本的に死んだ人間の持っていた武器か、落とした武器を原型に作っているの。

でも、いくら酷い出来だとはいえ、それを撃てるようにするにはオリハルコンや大型の魔石に複雑で沢山あるパーツを正確に作らなければいけないの。」


私は三人からスキルを奪い終わり後ろを振り返ると、ベルは早速分解を始めていた。


「…確かに、これ作るの私でも余裕で半日は掛かっちゃうな。」


「あとついでに言うと、それ今から考えると余分なパーツとか、複雑にする必要が無いパーツも沢山あるから、余計作るのが難しい。」


ちなみに、その頃の私はこれを一日一つ作るのを趣味としていて、今思うと「それ作るよりも研究をした方がまだ意味があるよ」と一言言いたい。


「あの、お姉様。話が逸れてしまいましたが、なぜこんな所に昔作った旧式の銃があるのか、考えを…」


「あぁ…そうだったね。

私の考えでは、おそらくこれは人為的に置かれた可能性が高いんだよ。


理由はさっき言った通りだけど、他にも理由があって、この銃は私が人魔大戦時に、武器として魔族や吸血鬼族、エルフ族、獣人族などに貸し出した物が多くあって、戦闘中に無くした壊したって言う人達もそれなりにいるし、猫ババしたり、最悪なのがこっそり人間軍に売ったりしている奴らがいたから、極少量だけれども何処かに出回っている可能性もあるんだよ。」


「へぇ…」


メルナとベルは眉をひそめながらも話を聞く。


「それを踏まえるとこれは完全な推測になるけど、こんな粗悪品でも魔法を使えない人からすると、画期的な物な上に、中にあるパーツも魔石も解体して売れば言い値段になる。

それでもし、そんな物を三人が国に献上したらどうなる?」


私がそう言うと、二人はやっと気づいたようだ。


「そう、これは初めっから仕掛けられた罠。

多分この国に配属される事になった時に予めそういうシナリオで、国に献上した後、爵位をあげて逃げられなくするつもりだろうね。


それで、なんでわざわざこんな回りくどい方法を取ったのかというと、この国は歴史()()は長い国だから、スキル持ちだとは言えちょっとやそっとの戦果を上げた位では新参者は認めない、古めかしい考えの連中が多い反面、袖の下さえ渡せば口利きや何かあった時の後ろ楯をしてくれるような腐った貴族も多いから、そういう事情も含めて、貴重品にもお金にもなれる魔法銃なんだろうね。」


私は「はぁ」とため息をついて、三人の怪我の回復を始めると共に、メルナとベルに次の指示を出した。









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