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妖精族に転生した元男の私は勇者達からスキルを回収する  作者:
3章 背中を任せられる人(笑)
41/58

接近

弁解


2019年は大切な試験の勉強と、この作品の展開が全くと言っていいほど思いつかないでスランプに陥っていたので全然書けませんでした。


ですが、今年はどんどんと投稿していきたいと思います!


「結構です。」


メルナは即座に断った。


「何でよ?だってメルナちゃん達は新米冒険者何でしょ?勿論俺達の驕りだからさ、一緒に食べようよ。」


少年達は少し眉を曲げて機嫌が悪そうにそう言う。


「だから……!」


メルナは反論しようとしたがベルが口を遮るようにして止めた。


「メルナはちょっと知らない人に対して警戒心が強くてね……

お言葉に甘えて一緒に食べさせて貰って良いですか?」


ベルは作り笑顔とは思えないようなとても綺麗な微笑みをしてそう言うと、少年2人はあからさまに鼻の下を伸ばして機嫌良く。


「へぇ、そうなんだ…じゃあこの街で俺達がたまに食べに行く所に行こう!」
















私達は少年達に連れられて来た店はいつも食べている物よりも高級そうな料理が出てきた。


「あ、そういえば自己紹介していなかった。

俺の名前は、宮藤良之助。ちなみに俺達は前が名前で後ろが性なんだ。」


「そうなんですか!変わっていますね。」


ベルがまるで初めて知ったかのようにリアクションをした。


「俺は原山成田。宮藤と一人称が被るけどよろしくッ!」


「私は栗原凛子。ちなみに宮藤と原山の見分け方は変なテンションで暑苦しそうかそうじゃ無いかだから。よろしくね!」


「じゃあ私も改めて自己紹介するね。私はベル。3姉妹の長女、よろしく!」


ベルは笑顔でそう言った。


「……私はメルナ。3姉妹の次女。」


メルナはベルとは対照的に無愛想に言った。


「わたしクロノス!おにーちゃんにおねーちゃんとってもカッコよかったよ!」


私は無邪気そうな笑顔で天真爛漫さを醸し出しながら言った。


「それじゃあ行こうかッ!」


原山が無駄にテンションを高くしながら歩き出した。


私とベルは彼らよりもお金持ちだがただ飯を食べれることに少し浮かれながら付いていき、メルナは不満な表情を少し浮かべながらも私達の後を追った。















「……それでさぁ、俺は言ってやったのよッ!

『甘えるんじゃねぇ!』ってね!どうよッ」


私達は今この街の中でも上の方に入るような豪華な料理を個室で食べていた。


そこでは私を除く全員がお酒を飲んでいた。いいなぁ…お酒。呑みたい。


ちなみにこの世界だと『お酒は20歳以上になってから』という事は言われていないため、未成年は飲んではいけないという法律は無いため、捕まる事は無い。


そんな中で転移者組はそんなにお酒に強くないのか栗原と宮藤は炭酸水で薄めたワインを、メルナとベルは薄めていないアルコール度数が少し高いワインをちょびちょび飲みながら、メルナはつまらなさそうに、ベルは表面上興味を持っているようにしながら彼らの武勇伝を聞いていた。


「おにーちゃんとってもカッコいい!」


「ヘヘヘ…そうだろ?なぁベルちゃん。」


どうやら原山はベルの事が気に入っているようだ。

まあ嘘しか無さそうな武勇伝をこんなに興味を持っているように聞いていれば好意を持つのも仕方がないだろう。


「…はい、やっぱり原山さんは初めて見た時から格好良かったけど、さっきの話を聞くとさらに魅力がある人なんだって再確認できました!」


ベル……おだてたり、演技するのが上手いな。原山、完全にその気になっちゃっているよ。


そんなこんなで話していると夜も相当遅くなってきているのか、22時を知らせる鐘が聞こえて来た。


「おねーちゃん……なんだか、ねむ…く…」


私はもうそろそろ潮時そうなので、ベルの服の裾を弱々しく引っ張って寄りかかった。


「クロノスがうとうとしているのでもうそろそろ帰らさせて貰います。

お金は……」


「大丈夫、大丈夫。俺達はそれなりにお金持っているから。これくらい奢るからさ。」


藤宮はそう言って、手を振りながら別れた。


メルナは後ろを振り返ることなく、スタスタ行ってしまったが、ベルは微笑みながら手を振り返えした。


「あ…ちょっと待ってッ!……」


なんだか後ろで原山が叫んでいた気がしたが、みんな無視してさっさと店から出て行った。


どうせ明日もばったり会う予定なんだからさ。



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