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妖精族に転生した元男の私は勇者達からスキルを回収する  作者:
3章 背中を任せられる人(笑)
38/58

メルナとベルの思い

読者の皆様へ


少し前に訂正というか変更したのですが、転移してきた勇者達の数を大幅に減らさました。


36人→20人

その後の情報収集で得られた情報や噂は余りいい話では無かった。


例えば、頼んでもいないのに戦闘に勝手に加わり戦闘が終われば魔石や討伐の証の部位を剥ぎ取りそれで戦闘を助けた感謝を求めたり、場合によってはお金を請求された人もいるらしいし、ギルドの酒場等で他の冒険者に絡んで喧嘩をして相手に骨折等の怪我を負わせるなど、違反ギリギリの事をしたりもしていた。


そして極めつけは街での態度だ。


彼、彼女らは露天や市場でほぼほぼ脅迫に近い行為で商品を値切ったり、強引なナンパ。

しかもそのナンパした相手も数日もしない内に振る等々………良い噂は聞く事はできなかった。


私達は一通り聞き終わり宿に戻った。


ちなみに冒険者は何日間かダンジョンに潜っている事もザラにあるらしく、都合の良いのか悪いのかは解らないのだが、丁度転移者達はダンジョンに潜っていて明日まで帰って来る事は無いようだ。


「……今回の転移者、録でも無さそうですねお姉様。」


メルナは心底嫌そうな顔をしながらそう呟くように言った。


「確かに今回のは録でも無さそうな予感しかしないけど、彼、彼女達はいきなり手に入れた力に受かれてしまっているのよ。」


私がそう説明するとメルナは渋々だが納得したようだ。


「じゃあお姉ちゃんは今回もやっぱり転移者連れて帰るの?」


「一応そのつもりだけど?」


「じゃあどうやって連れて行くの?また、その後奴らをどのような処置にするの?」


すると今度はベルが私にそう質問してきた。


「そこは正直言って契約魔法で縛るしか無さそうだけど、もしも彼、彼女らが改心すればある程度の自由や意志の尊重はしてあげる事にしたい。」


私がそう言うがベルもメルナも余り良い顔はしなかった。


「ですがお姉様、やはり今回の転移者を生かしておけば後々面倒な事になるかと思うのです。

なので殺した方が良いかと。」


メルナが至極当然な事を私に言った。

だけど今回は譲れなかった。


「メルナにベル。きっと彼、彼女らは突然手に入った力に振り回されているだけなのよ。

だからきっと、私達が目を覚まさせてあげれば、自分が何をやったのかを理解して改心してくれると私は思いたい。

だからお願いメルナ、ベル、私の甘さと我が儘に付き合って!」


私はメルナとベルに土下座をして頼み込んだ。


「………ここまでお姉様に頼み込まれては仕方ありませんね。解りました。私はお姉様をお手伝いをして、ご期待に沿う最善の努力をいたしましょう。」


「…私もさすがにここまで頼み込むお姉ちゃんの願いを断る事は流石にできないよ。」


「メルナ…ベル……毎回毎回有り難うね…」


私はもう一度頭を下げて感謝を伝えた。



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