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妖精族に転生した元男の私は勇者達からスキルを回収する  作者:
2章 公都の女剣士と錬金術士
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レウーラ公国14

その後、私達は理恵が起きるまで談笑をしていた。


ちなみになぜか私はメルナの膝の上に座らせられていた。


「…う……!!あなた達何者!クロノスちゃんを放しなさい!」


理恵は意識を取り戻すと跳ね起きて、拳を構えた。


「あ…あの、理恵さん、話を聞いてください……」


尚樹はおどおどとした態度で理恵に話しかけた。


「尚樹ッ!あなた裏切ったの?!」


理恵は目を見開き、殴り掛かろうと足に力を込めた。


「おねーちゃん!

人の話をちゃんと聞いた方が良いぞ。」


私がそう言うと理恵は困惑した表情で私の方を見た。


「く、クロノスちゃん?」


その後は、理恵に丁寧に失神させられてから、ここまで何が起きてどうなったかや、なぜ私が拐ったか等を説明した。


「……そうだったんですか…それで私達はシャングリラに連れて行った後は軟禁なのですか?」


理恵は不満そうな表情でそう言った。


「いいえ、2人の自由はある程度保証するわ。

だから安心して。」


「ありがとうねクロノス!」


「有り難うございます。」


理恵と尚樹はそう言って私に頭を下げた。

















それから1週間かけて、シャングリラ王国に向けて歩き出した。


道中、魔物に襲われる事も何度かあったが、メルナとベル、そして理恵のお陰で何も滞り無く、シャングリラ王国に到着した。


「ここがシャングリラ王国……公国よりも賑わっている。」


「シャングリラ王国は様々な種族が差別無く暮らしているのよ。」


私達はメインストリートにある屋台や露店を冷やかししながら王城に向かっていた。


「……そう言えばクロノスさんはこの国の貴族の娘なんですか?」


尚樹が今更気づいたようだ。

ちなみに尚樹と理恵には私が何族なのかや、この国にどう関わっているかは伝えていない。


「貴族の娘では無いわ。というか娘って言う年じ……」


「じゃあどうやって王城に入るんですか!?

まさか不法侵入でも……」


尚樹は不安そうに聞いてきた。


「しない、しない。ちゃんと正規のルートから入るから。」


尚樹は不思議そうに首をかしげて王城の門の前まで来た。


「止まれ!

この城に用があるのなら紹介状をみせてもらおう。」


私は前と同じように王族の短剣を見せた。


「!!失礼いたしました。

客室へお連れします。少しお待ちください。」


後ろでは、何が起きているか解らない尚樹と理恵を連れて騎士に付いて行った。





















「……私の予想だと後2週間位かかると思ってたけど……ずいぶんと早いわね」


私達は客室で紅茶とお菓子を頂いていると、扉が開いてセシリ入って来てそう言った。


「運が良かっただけよ。」


私は紅茶をすすりながらそう言った。


「それで、そこの子達が転移者?

こんにちは、わたくしはこの国の王女セシリ⋅マーセラン。」


「は、はいよろしくお願いします。」


「よろしくお願いします。」


二人は礼儀正しく頭を下げた。


「セシリ、その2人に掛かっていた契約魔法も解除してあるから安心して。」


「解ったわ。」


そう言うとセシリは扉を開けて出て行った。




その後、私とメルナ、ベルは尚樹と理恵をとりあえず勇者の荒川達に預けに行った。


「こっちゃん!」


「理恵ッ!」


どうやら聖女の湖南と理恵は友達だったようで、再開を喜んでいた。


「あ、僕の名前は上村 尚樹です。」


「僕は荒川 翔です。」


「俺は聖騎士の大田 大輝。よろしくな!」


尚樹と荒川、大田はそれぞれ自己紹介をしていた。


「……じゃあ私は次の転移者探しに行くから、よろしくね!」



「「「「「えっ!」」」」」


そう言うと私達は部屋をすぐに出て行った。






とりあえずこれで第2章は終わりです。


3章からはクズな奴らが出てきて、そいつらに天誅を下します!

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