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妖精族に転生した元男の私は勇者達からスキルを回収する  作者:
2章 公都の女剣士と錬金術士
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レウーラ公国13

「お姉様!何も言わずにどこかに行ってしまわれるなんて!」


私とベルは合流地点の森の中の小屋の扉を開けた瞬間、少し涙目になっているメルナに抱き付かれていた。


「心配かけてごめんね…」


私は抱きつかれながらも、背中を優しくさすった。


「……お姉ちゃん、今人抱えているの忘れないでね。落とすとかわいそうだからね。

あと何でメルナは抱えている少年の事を無視できるのか教えてもらいたいんだけど……」


ベルが呆れたようにそう言った。


「…あぁ居たんだ転移者…気づかなかった……」


メルナはどうでもよさそうにそうベルに言った。


「まさかの気づいてなかった……」


ベルはさらに呆れたように呟いた。


「う……ここは……」


そんな話をしていると尚樹がピクリと動き、目をうっすらと開けた。

















「はぁぁぁ……そう言う事何ですか……」


私は目覚めた尚樹に今までのは演技だった事や、スキルを奪った事とその理由、他の転移者を保護している事などを伝えると尚樹は府に落ちたようだった。


「…でもあなたと過ごした時間はそれはそれで良かったよ。」


「そう言ってもらえると嬉しいです。……でも演技上手すぎません……」


「あはは……まぁこんな見た目だけど300年近く生きているからね。」


「ええっ!」


私のまさかのカミングアウトに尚樹は唖然としていた。


「まぁそんな事はさておき尚樹、あなたと理恵にはシャングリラ王国で監視付きになるけど暮らしてもらいたいの。

理由は私の都合だけどね……」


「シャングリラ王国ですか……確かこの大陸の中でも比較的新しい国で、種族差別も無く勢力を拡大している国でしたね。

……わかりました。僕はシャングリラ王国に行きます。」


尚樹は少し考え、すぐにどうするかを決めた。


「ずいぶんとあっさり決めたね。未練やらはない無いの?」


私がそう聞くと、尚樹は乾いた笑いをしながら悲しそうに


「レウーラ公国では錬金術やらの物を作ったりする職業は低く見られていて公国のお偉いさんは僕の事を良くて理恵さんのオマケ程度にしか考えていなくて任される仕事も雑用とかばっかりなんなですよ…

本当は錬金術をどんどん使いたいんですけど。」


私はその話を聞いてなぜ尚樹が錬金術の仕事が回されていないのかを知り、

尚樹が不憫に思えてきてしまった。


「じゃあ尚樹は王国に行ったら錬金術をやるんだね。

その時は口利きするよ。」


私は尚樹を応援しれやりたくなりそう言った。


「いいですよ。そんなにしてもらわなくても……」


「いや、君はスキルがなくても十分な才能があると私は思う。

その才能を生かしてもらいたいから口利きをしようと思ったのよ。」


「クロノスさん……ありがとうございます!」


尚樹は感激のあまり私に抱きつこうとした。


しかし


「お姉様に抱きつこうとするな!」


なぜかメルナがそれを遮って、尚樹の首を掴んだ。


「ぐぇ……」


尚樹は変な声を出しながら動きを押さえられてしまった。


「メルナ、今は止める時じゃ無いと思うよ……」


ベルはメルナの執着ぶりにため息をついた。



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