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妖精族に転生した元男の私は勇者達からスキルを回収する  作者:
2章 公都の女剣士と錬金術士
30/58

レウーラ公国8

話が全然進みません………………


サブタイトルを書き忘れていました…時々こんな風にやらかします

その兵舎の前では数十人の兵士の人が地べたに座り休んでいたり、井戸で水を飲みながら談笑していた


どうやら休憩時間のようだ


すると私達に気づいた20代前半位のくすんだ金色をした兵士の人が近づいて来た


「これは尚樹殿。隊長殿を探しに来たのですか。そしてそこにいる可愛い少女は最近城で噂になっている迷子の少女ですか?」


その兵士の人はニコニコとしながらそう聞いて来た


「はいそうですね。この子はクロノスちゃんって言って、理恵さんが保護をして一緒に親を探しているんです」


尚樹が紹介したから私も挨拶をするとついでに、確認する必要は無いがこの人の性格やら何やらを調べる事にした


「こんにちはおじちゃん」


私はまず、まだそんなに年もとっていないのに、おじちゃんと呼んでみた


「ははは…おじちゃんかぁ…まぁ仕方がないのか…この子からしたらおじちゃんかもなぁ」


話かけて来た兵士の人はあからさまにショックを受けていた。だが、怒りの感情は無さそうだ


「あ、あの…大丈夫ですか…

クロノスちゃん、この人はまだ…」


「大丈夫です尚樹殿。私も少し老いたという事が解ったので…」


兵士の人は先ほどのニコニコの表情が無くなり、悲しげな乾いた笑いをしていた


…さすがにやり過ぎたかなぁ。名も知らない兵士さん、ごめんなさい


「おにいさん、ごめんなさい」


私はそう思いフォローをした


「あはは…こんな小さい子どもにまで気を使われる…」


だがその一言がフォローではなく追撃になってしまった


兵士の人はその場に力無く座りこんでしまった


尚樹はその座った兵士の人を見てあたふたしていた


だがそこに助けて船が来た


「ほらイーサン!そんな事で心が折れるな!お前はこの中隊の中でも結構な実力者だろうが!」


理恵が私達を見つけて、力無く座りこんでいる兵士の人…イーサンさんに激を飛ばしに来たのだ


「た、隊長…」


「ほら立て、もう練習が始まる

クロノスちゃんに良いとこ見せれば、気を使ってじゃなくちゃんと“おにいさん„ってきっと言われるぞ」


理恵がそう言うとイーサンさんは復活し、立ち上がり井戸に向かった


「…それでクロノスちゃんと尚樹はやっぱり練習を見に行来たの?」


私は嬉しそうな顔をしながらうなずくと理恵は上機嫌になり、私の頭を撫でながら


「そうかそうか!お姉ちゃんはとーっても嬉しいぞ!じゃあ今からお姉ちゃんのカッコいい所見せてあげるね!

尚樹も見ておきなさいよ、私の強さを!」


そう言うと理恵は兵士の皆さんを整列させ


「このあとの練習はマラソンだったが、客人が来ている!

その客人をもてなすために模擬戦に変更する!」


理恵の話を聞いた兵士の皆さんは私と尚樹が座っている所を一斉に見た


尚樹は微笑みながら手を振り、私もそれを真似して手を振った


すると兵士の皆さんは微笑ましく見る者、手を振り返す者、笑って見せる者など少なくとも嫌そうな顔をする者や悪意がある者は居ないようだ


「それではタッグを組み1対1の模擬戦だ。誰と戦うかは自由で準備が出来た者から開始しろ!」


兵士の皆さんは鎧を置いた倉庫へ向かい駆け足を始めた


「あと、最後に数人私の模擬戦に付き合ってもらうぞ」


だが、最後の話を聞いたとたんに駆け足をやめて、さっきより元気無く歩き出し、倉庫の外に置いてある鎧を各自着て戻って来た


そこまで理恵の模擬戦の相手をするのが嫌なのかな…


そんな事を考えていると模擬戦がパターンポツポツと始まった


兵士の皆さんが持っているのは、殺傷能力が無くなっている槍か剣で質も中の上位の物だと思う


それが振られ、突かれ、ぶつかり合い火花を散らしていて、時には足技を使ったりして戦っている


…みんなそれなりに出来るようだ…私とメルナ、ベルには到底敵わないが


「クロノスちゃん、兵士さん達すごいね。僕にはあんなあんな事できないよ」


尚樹はそんな感想をこぼした













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