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妖精族に転生した元男の私は勇者達からスキルを回収する  作者:
2章 公都の女剣士と錬金術士
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レウーラ公国7

私と尚樹は大通りの屋台を覗きながら歩いていた


私はキョロキョロと見回しながら、さすが公都お菓子から武器まで豊富に売っていると思った


「そう言えばクロノスちゃんの住んでいる所ってどんな感じなの?

山奥の村?それとも此処みたいな領都とか、公都みたいな人が沢山居るところ?」


私はどう答えるか戸惑い数秒間黙り込んでしまったが


「…やまのなかのむらだよ。むらにはメルナちゃんとベルちゃんがいて、おてつだいがおわるといつもあそんでるの」


「…そうだったんだ…じゃあ、なおさらクロノスちゃんの家族を見つけないと」


尚樹はそれを聞いてさらに責任感を感じ初めてしまったようだ…なんだか申し訳ない気持ちで一杯だ


私は話を反らすために無邪気そうにお菓子を売っている屋台を指して


「おにーちゃん、あれ食べたい!ダメぇ?」


私は上目遣いでねだって見ると尚樹は優しく微笑みながら


「あのクッキー…焼き菓子が良いんだね、買ってあげるよ

すみません、その焼き菓子1袋ください」


屋台のおじさんは無愛想そうな少し怖そうな人だ


「鉄貨2枚だ」


尚樹は腰に下げていた袋から銅貨を1枚渡すとおじさんは私と尚樹にそれぞれ1袋、合計2つ袋を渡した


「あの…すいません、僕は確か1袋って言ったのですが…」


するとおじさんはニカッと笑いながら


「そっちのお前のはサービスだ。受け取れ」


「ありがとうございます!」


尚樹はペコリと頭を下げて大通りを歩き出した


私と尚樹は焼き菓子を食べながら目当ての市場に着いた


「おにーちゃんすごい!むらではこんなところみたことないよ!」


「確かに僕もここを見た時は驚いたよ。あっちの世界でも…あっ、何でもない」


どうやら尚樹は築地市場の事を言っているようだ


私と尚樹は市場を周り野菜や魔物の肉、それに交易で運ばれて来た干物や調味料、それに見たこと無いような食べ物等豊富に扱っていた


「おにーちゃん、しじょうってすごいところなんだね!むらでみたことないようなものがたくさんあった」


「そうだねクロノスちゃん、でももうそろそろお城に戻らないと…ってそうだった!」


いきなり尚樹が大きな声を上げたので近くの人が一斉に尚樹の事を見た


尚樹は恥ずかしそうに頬を少し赤くすると私に申し訳なさそうに


「油を売っている暇が有ったらクロノスちゃんの家族を探すべきだった…

クロノスちゃん本当にごめん!」


尚樹は頭を下げて謝った。私は本当はいない存在の親を本気で探しているのに罪悪感を覚えてしまった






















私と尚樹は1時間程かけて城に戻って来て部屋に戻った


ふと私は理恵がどれ程の実力があるのかを知らなかった

そこで尚樹に理恵の練習の見学をしたいか聞くことにした


「おにーちゃん、おねーちゃんのれんしゅうしているところみたいな

おにーちゃん連れていって!」


私はそうせがんでみると尚樹は少し迷ったようだが


「……良いよ。じゃあクロノスちゃん早速お姉ちゃんの練習している所見に行こう」


尚樹は私の手を優しく握り連れて行った


その途中他の働いているメイドさんとかが私を見つけると頭を撫でたり優しく挨拶をしてくれたりしたが、一部のメイドさんや騎士、官僚の人達は私の事を汚い物を見る目で見たり、尚樹が聞こえない位の声で陰口を叩いていたりした



そんなこんなで歩いていると城の外に出た


そこからさらに少し歩くと3階建ての兵舎と大きな練習場がみえきた




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