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妖精族に転生した元男の私は勇者達からスキルを回収する  作者:
2章 公都の女剣士と錬金術士
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レウーラ公国5

次の日私と理恵はベッドから出て、運ばれてきた朝食を部屋で食べ終わり理恵と話していた

もちろん私が夜中になぜ起きていたかを聞かれた


「クロノスちゃん。昨日は眠れなかったの?」


理恵は私のことを見つめながらそう聞いてきた


「そうなの…まものにおそわれてたべられちゃうゆめをみゃったの…」


私は暗い雰囲気を出しながらそういった


すると理恵は私の頭を撫でながらあやすように


「大丈夫よ、お姉ちゃんと一緒にいればそんなこと無いから…」


私は不覚にもこのまま理恵といっしよにゆっくりとしたいなぁと思ってしまった


「じゃあ、朝ごはん食べ終わったらあなたの家族を探しましょう」


そう言うと私と手を繋いで、尚樹の部屋に向かった


城の廊下を歩いていると、いろいろな人から好奇な目で見られながら


「…理恵様には子供がいらしたの?」


「あれは昨日拾って来た子供らしいぞ…」


「…て言うことは…孤児なの?…汚らわしい…」


私の存在は色々な憶測を呼び、中には私の事を軽蔑するようなことを小さな声で言われたりした


だが理恵は無視しているのか純粋に聞こえていないのか解らないが無視していた


そんなこんなで尚樹の部屋の前に着いて、理恵はノックもせずに扉を開けた


尚樹は平民のような動き易そうな格好でショルダーバッグを持っていた


「理恵さん。下の衛兵さんに聞いてきたンてすけど、子供を探しているって言う知らせは無かったそうですよ」


尚樹は残念そうな顔をしながらそう言った


「…仕方がないわね。やっぱり街の中で聞き込みと、クロノスちゃんを保護した宿で聞き込みをするわよ

それで良いわね尚樹!」


「解りましたよ。でも見つからなかった時はどうするんです?」


尚樹は若干心配そうに理恵に聞いた


理恵は一瞬悩んだようだが、きっぱりと尚樹にこう言った


「…私が育てるわよ。クロノスちゃんを

だって、私がこの世界に来て初めて人に役に立ったって思えたきっかけだもの」


理恵がそう言うと、尚樹はため息をつきながら


「もしかしたら言うと思っていましたよ…解りましたよ、僕もなんとなくクロノスちゃんは妹みたいな存在ですからね。理恵さんが相手できない時は手伝います

でも、クロノスちゃんからしたら家族と一緒にいる方が良いと思いますから、1週間位念入りに探しますよ」


尚樹は扉を開けて外に出た。私と理恵もそれに続いて出た



















「…そうですか…ありがとうございます

あと少し、他の人にも聞き込みをさせていただきます」


理恵は私の泊まった宿の女将さんに頭を下げた


「その子の親御さん早く見つかると良いわね」


今私と理恵、尚樹は私を保護した宿に来ていて、私の事について聞き込みをしていたが、ここの宿は結構大きく宿の帳簿にも代表者の名前しか書かれていないし、さらに尚樹と理恵は私を抜いて3人と勘違いしているようだった


「おねーちゃん、おしっこ行きたくなっちゃった…」


私がそう言うと宿の女将さんが親切に、お手洗いの場所を教えてくれた


「クロノスちゃん、迷わないようにね」


尚樹が若干心配そうに私にそう言った
















私は階段を上がり廊下を歩き、ある部屋の前で止まった


そう、メルナとベルが泊まっている部屋だ


私は部屋を2回ノックして反応を待った


「はい、どちら様で…ってお姉ちゃん!!」


「シーッ声が聞こえる」


部屋から出てきたのはベルで、ベルの表情は驚きに満ちていた











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