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妖精族に転生した元男の私は勇者達からスキルを回収する  作者:
1章 ポンコツ気味の女神からの信託と勇者一行
22/58

出発

その後も話し合いをし、研修などを受け、合格したら勇者達をシャングリラ王国の騎士、魔法兵士にする事という約束を結ぶ事ができた 


その事を勇者達に伝えるため、私の部屋に勇者、聖騎士、聖女を呼び出した


「クロノスさん、重要な要件って事で来たんですが?」


私は少し微笑んだ


「あなた達はこの国で雇ってもらえる事になったわよ!」


「本当ですか!」


「僕達を雇ってくれるんですか!」


「クロノスさん、何から何までありがとうございます!」


勇者達は嬉しそうに笑っている


「でも研修とかサボったりせず、真面目に受ける事

そしてどんな事があっても、自分の考えを曲げずに頑張るのよ」


「わかっています」


「その事は何回も聞かされたから大丈夫です!」


「頑張りますから、心配しなくても良いですよ」


勇者達の意気込みを聞いた私は


「その言葉信じるわよ」


微笑みながらそう言った


「あと、私、メルナ、ベルは他の勇者達を拐っ…連れて来るから

そして連れて来た勇者は“契約„の魔法を使って逆らったりしないようにするから」


その言葉を聞いた勇者達は驚いた表情で


「“契約„の魔法って…

何でそんな事をするんですか!?」


「確か“契約„の魔法って契約とかを破ったら、体に激痛とかの現在ペナルティを受ける魔法ですよね?」


勇者達は説明を求めるために私にジリジリと近づいてきた

私は少し後ろに下がると説明をした


「…正直に言うと、他の勇者達は単じ…もとい純粋じゃ無いかもしれないし、言われた事に逆らったり、反乱を企てたりする可能性があるから

そして、大きい事でも、小さい事でも何か不正や、後ろめたい事をした勇者は他の勇者達を誘い込んで一緒に反乱を企てたりする可能性が大きいから」


そう説明したが勇者達はやはり納得していない所があるようで


「じゃあ何で僕達には„契約“の魔法を使わないんですか?

僕達だって勇者ですよ?」


私はやはりその事について言われると思っていたが、私は少し言いずらそうに


「私は…あなた達の事を信じられる人間と思っていたから、“契約„の魔法を使わなかったのよ…」


「「「えっ!」」」


2週間程旅をしながら稽古をつけられた時は、ダメ出しや強い指摘ばかりで誉められる事がなかった勇者達はいきなり誉められた事に驚いていた


「何で…私達が信じられる人間と言えるんですか…」


聖女が私にそう思った事を質問した


「確か…あなた達と旅を始めてちょうど1週間目の夜、地き…異世界でどんな生活を送っていたか聞いた時、もう1人の少し裸の色が違うだけでいじめを受けて、学校に来なくなった友達の事を話してくれたわよね

そしてその時、行動ができなかった自分達を物凄く後悔していると私にそう言った

その時の表情は本当に後悔をしている表情だったわ」


私はその話を思いだしながらそう言った


「もしかしたら俺達は演技でそうやっていたのかもしれませんよ?」


「伊達に300年以上生きているからあなた達が嘘をついているか、ついていないかくらい解るわよ」


私がそう言うと勇者達は少し嬉しそうにしながら口元を緩ませていた




















次の日、私は国の倉庫から保存食、着替え、お金などをもらい出発準備を終え、勇者達を部屋に呼んだ


「クロノスさん、僕達に何かご用ですか?」


「えぇ、そうよ」


「何か手伝いですか?それとも何か話す事でも?」


そう聞いてきたが、私は首を横にふり


「私達はこの国を出て、他の勇者達を連れて来るわ」


その話を聞いた勇者達は納得したように


「だから昨日あんな話をしたんですね」


「どこに行くんですか?」


「出発はいつですか?」


「とりあえず出発は今日あなた達と話終わったら

行き先はレウーラ公国よ」


勇者達はその事を聞いて驚いた様子で


「今日出発なんですか!」


「そうよ

もう準備が終わっているわ

そして最後にあなた達にようがあるの」


「どんなようですか?」


勇者がそう聞いて来た


「あなた達は二千何年に転移させられたの?」


私がそう聞くと勇者達は不思議そうに


「2018年ですけど?」


私は目を見開き前のめりになりながら


「っ!それ本当!」


「はい、それがどうかしたんですか?」


「いいえ、何でもないわ

…そうよね。時間の流れが同じとは限らないわよね…」


私はそう呟いた


「あと最後に言いたい事と見せたい事があるわ」


私はそう言うと頭に被っていたローブを脱いだ


「「「!!」」」


「何度も言うようだけど、勇者、聖騎士、聖女と呼ばれたんだから、その名前に恥じない行いをするのよ

アラカワ、オオタ、スズキ!」


そう言って私はドアを開けてメルナ、ベルが待っている所に歩き出した


「クロノスさんって…

見た目完全に子供だったよな…」


「あぁそうだな…」


「というかいくら私達よりも年上だったとしても、子供に負けた気がするわ」


クロノスの見た目を見た若勇者達は若干ショックを受けていた















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