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妖精族に転生した元男の私は勇者達からスキルを回収する  作者:
1章 ポンコツ気味の女神からの信託と勇者一行
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シャングリラ王国

一部文章を書き足しました。2021年3月 17日

勇者達とシャングリラ王国を目指して2週間程経った。


その間に盗賊に教われる事もしばしばあったが、私達が戦わなくても勇者達が倒してくれていた。


ちなみにメルナとベルの顔は勇者達に見せた。

初めて見た時は勇者達はその姿に見とれているようだった。

そして私が顔を見せていないのは、ただ単に別れ際に私の顔を見せて勇者達を驚かせたいだけだ。


そしてシャングリラ王国にあと少しで着く距離でそれは起きた。


「勇者様、聖騎士様、聖女様、お迎えに上がりました。

早く馬車にお乗りください。」


部隊長と思われる騎士がそう言った。


その言葉を聞いたメルナ、ベルは素早くフードを被った。


5台の馬車から10人の騎士が出てきた。

そして馬車にはイザン帝国の紋章が書かれていた。


「勇者殿に聖騎士殿、それに聖女殿ですね。

馬車にお乗りください。帝国に戻りましょう。」


「…確かに俺達は勇者だが敵にスキルを奪われてしまい、何より人助けをしたい。

だから戻る訳にはいかない。」


「…スキルが無くなった所でも、とにかく皇帝に一度会ってもらえませんでしょうか?

そして人助けであれば、騎士でも…」


「イザン帝国は人間をトップとして、エルフやドワーフなどの他の種族を差別を普通にするが、シャングリラ共和国では差別自体が禁止されている。」


「……それがどうしたのですか?」


イザン帝国の騎手は勇者の言いたいことがわからずに質問を返して来る。


「まだ解らないのか……要するに俺達は差別が嫌いなんだ。

平等に人助けが出来ない上に、この際言っておくが、帝国はよそ者を寄せ付けないような雰囲気がある。

あんな居づらい国戻ろうと思えない。だから早く帰ってくれ。」


「ですが…」


「とにかく俺達は戻ならない。」


騎士の1人がそう説得するが勇者は首を縦に振らない。

その様子に痺れを切らした騎士達は剣を抜いた。


「…勇者様、聖騎士様、聖女様、早くお乗りください。

もしも、乗らないのであれば、力ずくでも乗せ、連れの人は差別の安全は保証しませんよ?」


騎士は脅しをかけたが勇者達は動じずに剣を抜いた。


「…今だった逃げても良いですよ。あなた達では僕達には勝てませんから。」


「…っ!このやろう!」


ギィィン


勇者の剣と、騎士の剣がぶつかった。

それを皮切りに残りの騎士達がメルナやベル、聖騎士に襲い掛かって来る

その少し後ろで聖女は回復の準備をしていた。


「私達も援護をするわよ!

あと、使う武器は剣と、槍、弓だけよ!」


「「了解!」」


ベルはフードを取って剣を抜き、私とメルナはクロスボウのような弓をつがえた


「女だと!」


その言葉を聞いた騎士達は一斉にベルを見て


「もらった!」


そのスキを見て勇者が向かい合っていた騎士の腹を切った


「グッ!」


騎士は血をダバダハと流れ、動かなくなった。

が、勇者の方も殆ど人を切った事が無いのだろう、精神的なダメージを受けてしまったのか、動きが止まった。


その隙を付くように騎士の何人かが殺到するが、私とメルナはそれを狙っていた。


「今!」


私とメルナは一斉に魔法を発射し勇者に向かって殺到した騎士達の額に全発当てた。

その様子を見た騎士達は逃げ腰になり始め、残っていた徐々に騎士達は倒され、押されていった


その状況を見た部隊長?の騎士は焦りながら


「ええい!勇者以外奴らがいるなんて聞いていない!

このままでは全滅する!全員離脱するぞ!」


すると騎士達は武器を捨て、逃げ始めた。しかし、ベルは容赦無く逃げる騎士達を追撃をかけ

さらに、私とメルナは『ファイアーアロー』で馬車を燃やした


そして勇者達を連れ戻しに来た騎士達は全滅したのだった


「…やっぱメルナさん、ベルさん、クロノスさんはすごいや…」


「あぁ、全然追い付ける気がしない」


「盗賊の時もそうだったけど、私の出番が一切無かった…」


そんな事を呟いているそばで、私は勇者達の位置がわかった理由を考えていた


「お姉様、何を考えているのですか?」


「悩み事?」


ちなみに私の呼び方は勇者達を助けた次の日から戻した


「勇者達の位置が何でわかったかが気になってね…」


その話を聞いていた聖女が


「………もしかしたら、私達の持ち物の中にあるんじゃないんですか?

私達の居た世界ではそんな道具があったんですよ。」


「!!それだ!多分位置が解る魔法道具が多分はめられているんだ!

何でそんな事思い付かなかったんだろう!?

あなた達がイザン帝国からもらった物を全て見せてもらえる?」


勇者達は持っていた全ての持ち物を私に見せた。

しかし、勇者達の持ち物の中に魔法道具は付いていなかった。


「…どこにあるんだろう…

思い付つく物は探したけど…」


「うああ!やべっ!」


聖騎士が持っていた財布から銀貨や、銅貨が落ちた。

落ちたお金は地面に散らばった。


落ちた銅貨が聖女の足元に転がって行った。

転がって行った銅貨を見て私は閃いた。


「!今すぐあなた達の靴を見せてもらえる!」


「は、はい。」


「「わかりました!」」


勇者達は靴を脱いで私に見せた。


「ビンゴ!

やっぱりあった!」


靴の装飾品に目立たないが探している魔法道具が有った。


「えっと、俺達の靴はどうするんですか?

代わりの靴なんてありませんよ?」


勇者が困ったようにそう言った。


「大丈夫よ。

ちゃんと外したら返すから。

ほら、聖騎士、聖女!あなた達のにもあるかもしれないから、見せなさい。」


そして私は勇者達の靴全てにあった魔法道具を剥がし付いていた魔法道具を破壊した。


「よし!これで安心してシャングリラ王国へ迎えるわね。

よし!じゃあ再度出発!」


そう言って私達は歩き出した。

目的のシャングリラ王国まではあと少しだ。















変更箇所 共和国→王国

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