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妖精族に転生した元男の私は勇者達からスキルを回収する  作者:
1章 ポンコツ気味の女神からの信託と勇者一行
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合流

 首都を出て1日が経過した


 私は宿の部屋の中でメルナとベルと合流をした。


 「とりあえず私が見た勇者はね…」


 「お姉様は、勇者を見たんですか!?

 どんな見た目でしたか?」


 予想外にも1番食いついたのはメルナだった。


 「えっと、気になる事?」


 「お姉ちゃんは解らないかもしれないですけど、きっとメルナはいくら敵だとしても男の人に興味が………」


 「何を言っているのベル?

 勇者自体に興味なんて無いわよ。ただ、相手の見た目と特徴を知るのは当たり前の事じゃない。」


 メルナは真顔でそう言うと、ベルは大きくため息をはいた。


「…お姉ちゃん私の勘違いでした。やっぱりメルナは人に興味が出るわけ無かったです」


 ベルは少し呆れたようにそう言った。


 「まあ気を取り直して勇者達は3人いて…」

 

 「…お姉ちゃん!まさか3人もスキルを持っている人間がいるの?!」


「…少なくとも3人中、確認できた2人はスキルを持っている可能性がとても大きいわ。

その証拠にそれなりに厚い鎧を簡単な技を使って真っ二つに斬ったり、ジョブが勇者の人はスキルを使わないで鎧を斬っていて…

そして、残りの1人は確認が確認ができていないけど、おそらく回復系のスキルを持っている可能性があるわ…」


「…攻撃魔法を使う奴はいないんですよね。」


ベルがそう聞いてきた。しかし、その声は怖がったような声では無かった。


「いないはずよ」


それを聞いたベルは満面の笑みを浮かべた。


 「やった!遠くからの煩わしい攻撃を回避しないで近接戦ができる!」


 ベルはそう、近接戦闘が物凄く好き…もとい戦闘狂に近かった。


  「でもベル、メルナ、少し聞いてもらいたい事があるの。」


 「なになに、お姉ちゃん。」


 私は少しうつむきながら口を開いた。


 「…実は、召還された勇者はね、私の前世の世界の人間なの。

そして元とはいえ同郷だし、彼らは来たくて来た訳でもなく、さらにまだ成人していない私達から見たらまだ子供…」


 ちなみに彼女らには私が前世の記憶のある元人間という事は伝えであるが、性別が男だったということは伝えていない。


 伝えない理由は、いくら欲情しないとは言え、元男に体を見られる事は嫌だと思うし、何より嫌われたらと考えたら……


「…お姉様はできるだけ殺さないように戦えと?」


 メルナは考え込みながら聞いてきた。


「そうよ、難しいと思うけどお願いできる?」


 私は内心とても不安と、申し訳なさで一杯だった。


 私のお願いは聞いてくれるとはいえ、私の都合で殺さないという事を決めて、それを押し付けて良いのかとても不安だった。


 それに手加減すると言うのは中々煩わしい事だし、それだけ攻撃方法も限られてしまう。


 「…解りました、殺さないように戦います。

 しかし、腕や、足などの、命に余り関わらない所は攻撃しても良いですか?」


 「…攻撃しても良いわ。私が回復魔法を掛けるから。

でも、命に関わらない所だけよ。例えば、胸の辺りや、頭はダメよ。」


 「解りました、お姉様。」


 「…それじゃあ私も殺さないように戦うよ。

でも、場合によっては殺す事になるかもしれないから、そこは気をつけてねお姉ちゃん。」


 「メルナ、ベル、私の都合に合わせてくれてありがとう。」

 

 私は心の底から感謝の言葉を口に出した。


 「お姉様は私の姉であり、母でもあります。たまには私がお姉様の都合に合わせる事ぐらいしますよ。」


 「そうそう、たまにはお姉ちゃんの都合に合わせないとバチが当たっちゃうからね!」


 「っ!!本当に、本当にありがとうね。」


 こんな良い子達と一緒にいるのがどれだけ幸せなのかを強く感じれた時だった。


 転移者の一件が終わったら何かご褒美をあげないとね。







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