僕と君は二人並んで星空を眺めている。
僕の名前は、「流星」 田舎に住んでいる。夜になると? 星空が綺麗で
何時も? 幼なじみの「ミナ」 と二人並んで星空を見るのが日課だ。
家も隣同士で、親同士も仲がいい。でも? 僕たちは、兄妹みたいな
関係だと思ってる。ミナは僕の事どう思ってるのかわからないけど?
本当に仲がいいだ。何でも、ミナにだったら話せるし、隠し事もウソ
も必要ない。僕にとって、一緒にいると落ち着く『存在』だ。
~~~
でも......僕たちが高校生になった時に、僕のこの気持ちは? 儚く
一瞬でパッと消えた。ミナに彼氏が出来たからだ。
「なんなんだ! この胸のざわつきは......?」
「胸が苦しい」
「もう? 今までみたいに、いかないのかな?」
「毎日、一緒に夜空の星を眺めていたのに......?」
「なんか? ミナが遠くに感じる。」
「こんな気持ちになったのは...はじめてだ。」
「なんで? こんな風になったんだろう?」
◆◇◆
...でも、 「ミナ」は流星の事を、違う見方で見ていた。
きっと? 流星は、私の事を 『幼なじみ』ぐらいにしか見ていない。
恋愛対象として、私を確実に外している。そもそも? 物凄く、「鈍感」
だから。本当の自分の気持ちもわからないんじゃないかって思う。
少し、刺激を与えてあげたら? ほんの少しだけでも、私の事を恋愛
対象として見てくれるかもしれない。
だから? クラスの仲がいい男の子に、私から彼氏のフリをしてほしい
って頼んだら? その男の子も、 「いいよ」って。
流星にお灸だ! そんな風に思っていた。でも、事態はおかしな事に?
彼氏のフリをして欲しいと頼んだ男の子が、私に本気で告白してきた。
「ごめん。やっぱり? 俺、嘘つけないよ」
「どういう事?」
「本当は、ずっと! ミナの事が好きだったんだ。」
「えぇ!?」
「だから? 彼氏のフリじゃなくて、ちゃんと、付き合って!」
「そんな......ごめん、私、好きな人がいる!」
「えぇ!? どういう事だよ? じゃ、何で俺と...?」
「本当に、ごめんね!」
そう言った私は、その場から走って逃げるように立ち去った。
私の心の中では......?
「まじで!? 何で、こんな事になるのよ~」
「それでなくても? 私は流星の事で、頭がいっぱいだったのに!」
「でも、どうしよう? 怒らせちゃたかな?」
「やっぱり? 私の考え方が、浅はかだったんだ!」
「どんな顔で、明日会ったらいいのか? わかんない!」
「でも、会ったら? ちゃんと、もう1度謝らないと。」
「仕方がない! 私がまいた種だから。」
そんな時に、ふと思いました。正直に、流星に自分の気持ちを
言おうと決心したから。例え......フラれたとしても。
~~~
取り敢えずは? 告白された男の子にはちゃんと謝って、まぁ今は?
それはいいとして。「流星」に何時もの場所で、私の気持ちを話そう。
その日の夜、私は流星がいる、その場所に先に着いた。そうすると...?
「なんだ? 今日は、来てたんだ!」
「うん」
「彼氏出来たから? もう来ないと思った。」
「そうなんだ!」
「なんだよ~! 暗いな? 彼氏とケンカでもしたのか?」
「ううん。」
「じゃ~ なんだよ!」
「私さ~ 他に好きな人いるから? 別れた!」
「はぁ? 何言ってんの? 付き合ったばかりだろう!」
「仕方がないじゃん! 『流星』の事が好きなんだから。」
「えぇ!? マジで!」
「まじで!」
「ああああぁ あのさ~ じゃ付き合う?」
「本気なの?」
「うん」
「わかった。」
今では、何時もの場所で、夜空を二人肩を並べて星を眺めている。
今度は、 『恋人同士』として! 二人仲良く幸せ。
最後までお読みいただきありがとうございました。