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どっちなの?  作者: othello
8/22

朝から大騒ぎ

「ふぁ~、首痛い」

 僕はそう言いながら浴槽から出てすぐの洗面所で顔を洗う。

 そしてリビングに併設している台所へ向かうと誰かが油を使っている音がした。

「おはよう、へいちゃん」

「うっ。お、おはよう。赤城姐さん」

 そこには昨日根巻が無いと言われて貸した(奪われた)僕の大きなワイシャツの腕だけ遠し、黒白のチェックのエプロンをした赤城姐さんだった。

「どうしたの?」

 姉さんは朝は寝ぼけているのかいつもの鋭さが無くなり、素の天然幼さが出る。

 この『どうしたの?』もいつもみたいにわかって言っているのではないのだ。

「いや、姉さん。……赤木さんに朝食作ってもらって悪いと思いまして、お客さんなのに」

「ふふ、変なへいちゃん。いつもみたいに姉さんでいいのに。それにね、たまにはここいうのもいいでしょ?」

 ダメだ昨日の夜のこと忘れている。

 僕は仕方ないので「じゃあ、お言葉に甘えて」と言ってそのまま和室のちゃぶ台のそばに座ってテレビをつける。

 ニュースをつけると、とある高校についてやっていた。

「あら、日ノ(ひのもと)高校(こうこう)

 朝食であろう味噌汁と白米を持ってきた姉さんは懐かしそうに言う。



 日ノ本高校。青を基調とした制服の偏差値80と言う異例の数字にして高校にして、全寮制。

 有数の別荘地である八王子に学校を構え、国内でもっとも頭のいい150人が推薦をもらって受験をし、100人絞られるという。超エリート校である。

 生徒には数多くの権力者の息子がいるが、 高尾山と自然をこよなく愛する食品界のドンとも呼ばれる校長による統率のとれた世界でも類の見ぬエリート校である。

 赤城姐さんはもともとこの高校に通っており、生徒会副会長をやっていたのだ。

 姉さんの事だから知り合いも多い。

「あ、雫ちゃん」

 今はちょうど新たなる生徒会についてやっていた。

 この学校の生徒会に入れるのは校長先生と教頭先生か副校長先生の推薦が無くてな鳴らなく。

 この3名とも人を見る目はずば抜けている。

 事実、この生徒会役員になったものは後に何かしらの要職についている。

 そう、ポテンシャルはとても高い人たちなのだ。

「今年の生徒会の皆さんはただの有能な人ですかね?」

 姉さんは元いた高校の生徒会の一部をこう呼ぶ。『ただの』有能な人だと。

 今テレビに生徒会メンバーが2名紹介された。

 あの学校は校長による選抜による最低7名の生徒会を毎回作っている。それに彼らには会長がとある工芸家に頼んで特注で作らせた12の職名バッチの7つを彼ら彼女らはつけている。

 あと5人。庶務2名の紹介が終わり、次に1年生の書記だという男が出る。

安智(やすとも)!」

 僕は思わず名前を呼んでしまった。

 小林 安智。僕の古い友人だ。朋友と彼ともう二人とで小学生時代を過ごした幼馴染のようなものだ。

 次に紹介されれたもう一人の書記は姉さんの知り合いだったようで、懐かしがっていた。

 そして副会長紹介に移ろうとすると、一人の女性が司会と話してマイクをもらった。

 彼女は一言で、と言うよりそのインパクトが強くてほかに言い表しようがないのが、大和撫子。その言葉が似合う先輩だ。

「こんにちは。いえ、おはようございますですね。すみません。今川 雫です」

 そう言って彼女は頭下げる。凛としていい声だ。

 顔をあげて髪を流すしぐさにたくさんの男が息をのんでいるだろう。

 すると、携帯が震えた。メールの着信だ。

 差出人はトモだった。

『国営放送のニュース見てるか?すごいぞ、今ネットも親衛隊が大騒ぎ。視聴率がちょっと前からうなぎのぼりだ。』

 それを見ると、僕はテレビを一瞥して姐さんの用意した朝食を食べ始め用途は使徒茶碗をつかみ思いとどまる。

「いただきます」

 ちゃんとあいさつをしなくてはいけない。忘れてた。いけない、いけない。

「あ、私も食べよ」

 僕は味噌汁をのみながら時間を見る。6時半。

 いつもより早い朝食に少し喜びを感じながらもみそ汁を飲んだ。


 二人そろって朝食を食べている。

 先ほどのニュース、副会長のお披露目はなかった。

 二人とも多忙で来れなかったそうだ。

 一応名前の紹介だけあった。

「鳳凰院 双凛と立花 雪です」

 僕は驚いた。思わず箸をちゃぶ台に落としてしまった。

 箸の跳ねる音が響く。二人の間に言葉はない。

 二人とも驚いているのだ鳳凰院の名にではない。立花 雪と言う固有名称にだ。

「本当に入っちゃったよ」

「でもさすがね。あなたの隣に立ちたいというだけあるわ」

 姉さんはどこかうれしそうだ。

 僕はのんびりしている間に40分すぎていて慌てた。

「姉さん!着替えないと」

 僕は姉さんにそういうと姉さんも慌てたように食べる。

「ごちそうさま」

 僕はちゃんと食材に感謝を表すと急いで食器を洗う。

「あ、私が……」

「姉さんはちゃんと服着て!髪整えて!」

 その瞬間、インターフォンが鳴る。

 あさっぱから来客などあまりいい予感はしないが仕方ないので水洗いした器を食洗機にぶち込み、ぬれている手をタオルで拭きながら出る。

 ドアを開けた瞬間ものすごい殺気を感じて、右手を相手の腰の少し横に。左手でタオルを相手の目元に投げて視界をふさぎ、手で首を絞めようとした。

 しかし、感じた気配と慎重に少しばかり差があり、それは左手の薬指と中指が首に当たり、人差し指と親指が顎をはさんで少し上に持ち上げている。

 まあ、いわゆるあれだ。壁ドンと同ジャンルのあれだ。

「いい度胸ですね。私に手を上げるなんて」

 目隠しされた彼女は凛とした声で僕にそう言った。

「い、いやー、すみません。抜刀しようとしていたので」

 僕にはわかる。この人怒っている。

 ゆえに急いで離れたがその瞬間気が付いた。

 どこか最近聞いたような凛とした声に日本人特有の白い肌と黒髪。スレンダーな体系。

 そして青を基調とした、名門日ノ本高校の制服にワイシャツの襟に付けられたバッチには会長の二文字があった。

「もしかして、今川 雫さん?」

 彼女は目元のタオルを外す。

「はい。日ノ本高校、生徒会会長。今井 雫です」

 そこには、親衛隊が付くほどの人気の大和撫子がいた。



 僕は思わず、膝から崩れてしまった。





〈???〉まさか、生徒会全員登場より前に他校の生徒会長登場かよ。俺はもう登場したというのに。

〈othello〉ふふ、もう少しですよ。お待ちください。

〈???〉まあ、もう俺は知っているがな。

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