夜の恐怖
生徒会入りを決めた夜、めっちゃ怖いことがあったんだよ!
夜、変なメールが来ていた。しかも100件。
内容?……実は読んでない。
だって、メールに打ち込める限界量目いっぱいのメールが100件だよ!?
しかもそれ100件全部で一つの内容だったし。
それ見たときはさすがに背筋がぞっとしたよ。
メールは見なかったことにしようとした。……けどね、真夜中に鳴るんだよ。
携帯の着信音?そんな生易しいものじゃない。
インターフォンだよ、インターフォン。
午後12時くらいに自室の机の電気だけつけて宿題やっていたんだけどね、鳴ったんだよインターフォンが。
迷惑な奴だなと思って居留守使っちゃったんだよね。
だけどね、そしたらまた鳴ったんだよ。インターフォンが。しかも今度は三回。
いい加減近所迷惑と言うこともあって仕方ないから誰が来たのか確認しにドアに向かってのぞき窓から外をのぞいたんだよ。
だけど、……そこには誰もいなかったんだよ。
仕方ないから、ため息つきながら部屋に戻るとこつん、こつんって何かがベランダの窓に当たる音がしたんだ。
音がした方を見るとそこには小石がたくさん転がっているんだよ。
僕は怖くなったよ、だけど確かめずにはいられなかったんだ。
思い切って外をのぞくとそこには……誰もいなかった。
誰かのいたずらだろうと決めつけて、いや、強がりはよそう。言い聞かせて窓を閉めた。
すると鳴るんだよ、また。
そう、インターフォンが。
今度は一回鳴った後に2回連打。そして3回連打。4回連打……どんどん続いて、10連打くらいだったかな?そんな感じに鳴らすと、インターフォンは鳴りやんだんだ。
僕は思わずベットにダイブして布団に包まった。
そうしていると、してはいけないはずの音がしたんだよ。
『ガチャン』
……そう、あの音だ。この家に入るための大切なもの。
施錠音がしたのだ。
僕は寝たふりをするしかなかった。
『ガチャン』
入ってきた奴は丁寧に施錠しなおす。
これで、少なくとも玄関から出ようとすれば鍵を開ける手間ができてしまった。
それにここはマンションの3階。窓から逃げられなくはないが先ほど窓に小石を投げられたということは、あの唯一飛び出して無事に着地できそうな外の位置を知っているのだろう。
足音を響かせながらこちらに向かってくる。
どうやら足はあるらしい。
「へーいーたー」
小さなか細い声で名前呼ばれた。
高い声だ。女性かな?
気になったが布団から出ることはできなかった。
「寝てるの?だとしたら出直そうかな?」
はい、寝てます!帰ってください!
心の中でそんな返事をしていると、ごそごそと言う音がして何かが布団に入ってきた。
思わずビクッとなってしまった。
「起きてる?」
起きてません!起きてません!
「ふー」
息吹きかけられた!た、耐えろ。
「ふふ……」
不敵に笑う彼女?は今度は手を握ってきた。
生暖かい。あれ?普通冷たいんじゃないの?
「カプッ」
「うっ」
耳を甘噛みされて思わず声が出てしまった。
「あーれー?起きてる?」
起きてません。
「じゃあ、そろそろ」
そう言って、つないでいた手は僕の服の中に……
「って、させるか―!」
僕は反転し、背を向けていた方を向くと服に手を入れようとした人物を押し出そうと手を伸ばす。
「きゃ!」
彼女はかわいらしい声で驚いた。
その声に聞き覚えがあると同時に僕は問いかける。
「何やってるの?」
ちなみに問いかけられた本人はベットの下ではなく、腰に抱きついている。
『キャッ!』と言いながら布団から追い出されるのではなく追い出そうと伸ばしたての間に入り込み抱き着いてきた。
「うーん?夜這い?」
「ふざけないでよ」
僕は思わずため息をつき近くに擁してあった電気のリモコンで電気をつける。
「……赤木姉さん」
なんかせっかくの決心が鈍りそうになるよ姉さん……。
僕はそう思いながらあくびをしながらお茶を入れるのであった。
全然進まなくてすみません。