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どっちなの?  作者: othello
2/22

これが私の集めた生徒期メンバーよ!

 瑞ヶ丘高校の美少女トップ5。

 それは、容姿による容姿のみを評価され、容姿以外を排除した裏の学校サイトで行われているランキングで、大体このころにはランキングが固定化する。

 先ほども言ったが、評価されるのは容姿のみ。容姿のみである。

 これ、大切!repeat after me 容姿のみ!

 もうお分かりだろうか?

 そう、いくら器がきれいでも中身があれだったら、絶対に触れたいとは思わないだろう。

 一人を除いて本当に、本・当・に中身が問題あるんだ。


「な、姉さん。なんでそんなことそんなことしたら学校運営に支障が……」

 そこで姐さんは妖艶に笑いながら僕を見た。

「まさか、一度顔を合わせるために?そういうことか。なんで2年生の越後谷さんと、アルトリアさんが僕に相談をしてきたのかわかった。仲介人Xなんて姐さんだろうとは思ったけど、このための布石だったとは」

 これは我ながらやられたと思った。

「さて、どうする?入るか?」

 僕は考える。おそらく入ったら一部から嫉妬の目にさらされることは絶対だろう。

 まあ、姉さんの使命と言うことで何とかなるだろうがそこは何とか言い訳するしよう。

 そんなことを考えていると、無言の時間がないせいか姉さんがそわそわしだした。

 先ほどの妖艶な雰囲気が消え、焦った子供のように「ちょっと攻めすぎたかしら?」などとオロオロしだした。

 僕はため息をつきながら言った。

「わかったよ、ねえさん。生徒会は姉さんからの会計の指名と言うことで会計につかせて。」

「それに、このまま姉さんたちが失敗するところは見たくないし。」

 すると姉さんは後ろに振り向いして、頬を両手に添えている。これは恥ずかしがっている時のポーズだ。この姐さんは普段の妖艶さが消えて、清楚系のお姉さんでかわいいと思う。

「きみは、やっぱり家を抜けて正解だとその言葉からよく感じるよ。君は優しすぎるし、優秀すぎる」

 姉さんはそう言って僕の前髪を持ち上げると、額にキスして出て行った。

「ね、姉さん。もうこの歳でそういうことはやめてほしかったな」

 僕一人になった空間に僕のそんな声が静かに響いた。





 2週間ほどたって6月の頭、学校は情報委員会の出した号外ににぎわっていた。

 話題は今年度の新制生徒会について。

 職員室により今年度の生徒会役員が2年の編入生 織田 赤城によって選出されたメンバー

 と知り、多くの人が注目していた。

 織田グループ。日本の東京を中心に全国に広く子会社をや支店を持ち、国外とも交流が多くある。日本の主だった会社はこの会社の参加だったりする。

 この織田グループに対抗するのは2つある。東の北条家。西の鳳凰院。

 この学校にも実は北条の娘がいるのだが、実はすごいポンコツである。

「へいちゃーん」

 僕は学校の通学路が混む前に登校するため朝早く自転車を走らせていると、すごい早瀬で追いかけてくる女子がいる、。

「へいちゃん。おはよう」

「ああ、おはよう。しずか」

 彼女は北条 静香。北条家の次女だ。そして同い年の幼馴染でもある。

「ねえ、聞いた?生徒会員の発表。ホームページ見たらほら」

 静香はそう言って高校のホームページを見せる。

 そこには当選者に5名の名とともに、姉さんがそれぞれの紹介した動画がついていた。

「この動画、後で見せてよ」

「わかった。放課後でいい?」

「ああ、3組だよな?むかえにいくよ」

「やった…うん!まってるね」

 いつの間にか駐輪場についていた二人は自転車を止めて階段を上がる時にそんな話をし、僕は1組為みぎへ。静香は3組の為左へ向かった。

 教室に入ると、教室がざわめいた。みんな携帯と僕を交互に見ている。

 姉さん、僕を何と言ったの?もしかして余計なことしゃべってないよね?

 僕は姉さんが爆弾発言していないことを祈った。

 僕が席に着こうとすると峰山と小高が近寄ってきてそのまま両肩をつかむと、連れてかれてしまった。

 この反応、絶対めんどくせー予感しかしないんだけど!

 ね、ねーさんのバカ~!

 と心でそんなことを思っていると、メールが来て送信元は姉さんだった。

『ファイト、我、最愛の弟よ。』

 ね、ねーさん……

 僕は心で泣いていた。実際、涙が一粒落ちていた。がそれに気が付いたのは姉さんと一人だけだった。







短くて済みません。すぐに次の出します。

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