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どっちなの?  作者: othello
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へいちゃん!一緒に生徒会やろ?

 季節は5月。自分、藤 平大は公立瑞ヶ丘高校に入学し、一ヶ月が経とうとしていた。

 今は昼休み、最近仲良くなった峰山くん(野球部の為坊主頭)と小高君(柔道部でメガネをしている。メガネを取ったときの彼は雰囲気が変わり、イケメンになることで有名だ。)

 僕たちの共通点はアニメが好きだということ。

 ちなみに僕の好きなジャンルは推理もの

 小高君はSF、峰山君はスポーツものだ。

「一巻の話おわったな。」

 僕がその話を振ると 、三者三様の表情をとった。

「やっぱり、宿敵を倒すために鍛えたあの努力が良かった。」

「坊主頭、何を言っている。賞賛すべきはあの強敵を倒すためだけに練り上げて来た技を褒めるべきだろ。」

「いや、そこはヒロインを死なせないために色々考えるところを褒めるんじゃないの?」

「「頭いい主人公、またな難問を解こうとする主人公好き。それは完全回答の結論になっちゃうから黙ってろ!」」

 なんか、理不尽な怒られ方をした。

「フジー、あんたもよくあんな犬猿の仲を取り持てるよね?」

 そう言って僕に話しかけてくるのは学級委員長の井森だ。

 彼女は小高の幼なじみであり、彼女だそうだ。ついでにいうと許嫁らしい。羨ましくなんてないんだから!

 なんだか虚しくなった。


「ミネ!先生のところにユニフォームとりにいかないと」

 そういって、はげしい舌戦を止めたのは、野球部のマネージャー天上さん。

 峰山が想いを寄せる相手であり、天上さんも峰山が好きで両想いだったりする。

 両方奥手でいまだ付き合ってないが、もうすでに恋人とでも言えるくらいラブラブだ。甘すぎて砂糖吐きたくなる。

 汚いこと言ってごめんなさい。なぜか謝りたくなった。

 どうしてだだろう?さっきから心の声が見られている気がする。


 なんだかんだで皆行ってしまった。僕は部活には入ってない。

 僕はどこへ向かうかというと、PC室と書かれた部屋に入った。

 中には誰もいない。僕は部屋の電気をつけると、PC室の中で唯一ノートパソコンではないデスクトップ型のパソコンのところに足を運ぶ。

 パソコンの電源をつけると、静かな部屋の中にファンの音が響く。

 そこに1通のメールが入る。その名前のところには赤城姉さんと書いてある。そしてそれを筆頭に、どんどんメールが来る。

 僕は携帯と1本のUSBを本体と接続し、送られてきたデータを整理する。

 USBないには大量のファイルが入っていた。

 ●●株式会社、☓☓運送、▲▲食品。CMで聞いたことあるような会社から知らない会社まで約300社のファイルがあった。

「さて、今日もお仕事がんばろ。」

 僕はメールすべてを一読するとパワーポイント、エクセル、ワードを使い、どんどん作業を進める。

 2時間後、6:30を告げる放送が入ると同時に僕はエンターキーを押し、画面に現れた一斉送信完了しました。の下にあるOKのボタンをクリックした。

 僕がPC室を出ようとすると、ドアが開いた。

「あら?あなたも課題の資料集めでもしていたかしら?」

 お嬢様という言葉が似合う女性だった。

「姉さん。僕はもう本家から追放された身。あまりかかわらないほうがいいです。それに姉さんがこの学校に編入してきたのだっておかしんですよ」

 すると彼女は妖艶な微笑みを僕に向けた。

「そんないじわる言わないで。でも、もう家族に縁はないのよ。だからね?」

「あいにく自分にそんな趣味はないです」

「でも手伝いはしてくれるでしょ?」

 彼女はそう言って携帯のメール画面を見せる。

 そこには送り主にへいちゃんとかかれ、唯一お気に入り登録されたメールが届いていた。

「姉さんには恩義もありますから」

「もうすぐで今の生徒会も解散するようなんだけど、私、先生方から生徒会長に押されているのよね」

 そりゃあ当然だ。姉さんはこの学校で一番美人であり、文武両道、容姿端麗、才色兼備そのすべてを持っているのだ。

「それでね、けいちゃんとじゃないといやだっていうと私が文句言えないほど自分の代わりになる人たち連れてくるからね・・・」

 そう、彼女のブラコンにも困ったものだ。中学の1年時、その手によって生徒会に無理やり入らされたため、2年生の時は先ほど言った自分の代わりになるほど優秀な人を集めて、生徒会に入れることで断ったのだ。

「…今回は生徒会のメンバーを自分で決める決定権をもらって……」

 だから今度は自分の仲のいい奴を人質に入れさせようと企んでるんだな。

 峰山、小高すまん。姉さんと同じ空間にいるくらいならお前たちをあきらめさせてもらう。

「……集めたの、だけど」

 うん、それが俺の友達って話だろ?

「そのメンバー5人はね、うちの美少女トップ5なの。あ、3年生の三森さんは違うよ」

「だがことわ……へ?」

 俺の友達を人質とした勧誘じゃない?いや、ちょっとまて。いまなんていった?

「うちの美少女トップ5?」

「うん」

「……なにかんがえてんの?」

「これなら、へいちゃん。入るしかないでしょ?」

 僕は思わず絶句してしまった。


 そして心の中で叫んだ

 何やっとんねーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



〈???〉姉がハーレムを用意するだと!

〈othello〉ちなみに全員主人公とは顔見知り

〈???〉!!!

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