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クラスメイトは『大切な人を救うために死に戻る能力者』  作者: 破れ綴じ
27

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93/99

[27:93] お友達とお出かけ

「じゃあ、そろそろ行ってきます」


「もうそんな時間? いってらっしゃい。気をつけてね」


「いってらっしゃい、兄さん」


 さて。

 今日の予定は、まず学校で辻セイラを捕まえることだ。


 自由登校だから来るかは分からないが、もし来ていなければ帰りに辻家へ寄ればいい。

 聞きたいことは一つだけ。旅行のあの日の、『ごめん、次からは一人でやる』の意味だ。

 旅行が終わってすぐ聞きに行っても良かったが、あれから色々ごたごたした上、避けられているのか中々二人で時間も作れなかったし。受験への緊張感が本格化してきたからあまり邪魔しに行く気にもなれなかったんだよな。

 だが、受験が終わった以上、もう遠慮する理由も無い。

 何を言われるか分からないが、とにかく今日は本人の口から聞かせてもらお──






「──おはよ~、お気に入りちゃん」






「うおっ!? ……み、三好ルナ?」


「そだよ~」


 ……び、びっくりした。

 なんで僕の家の前にいるんだ。

 しかも僕がいざ登校しようと家を出たタイミングを見計らって。結構距離あるだろう、かなり早い時間に家出ないとこの場所で待機できないと思うが……どうして? 

 というか、僕の家を知っていたのか。教えた覚えは無いぞ。誰かから聞いたのか? 


 いや、誰が教えたにしても、自由登校の朝に約束も無しに人の家の前で待っている理由にはならないな。サプライズか何かなら分からなくもないが、彼女が僕にそんなことする理由が無いし。

 そもそも、彼女と僕の間にはほとんど接点が無いんだ。辻セイラの友人で、ミオの友人で、最近は九条ノドカとも仲がいい。僕との関係は、その誰かを挟んだ先にしか存在しない。


「……おはよう。どうしてここに?」


「ないしょ~。それより、お気に入りちゃん、今日セイちゃんち行こうとしてた?」


「……そのつもりだったが」


 ……なんでそれを聞く? 

 確かに、行くつもりではいた。だが、誰にも言っていない予定だぞ。母さんにもアラタにも言っていないし、そもそもついさっき決めたばかりの予定だ。

 それを、家を出た直後に、ほとんど接点の無い相手から聞かれる。

 偶然にしては出来すぎている。

 顔に出ていたのか? いや、出ていたとして、そこまで読めるものなのか? 


 ……いや、考えようによっては偶然でもないのか。

 受験が終わった翌日に、友人の家へ顔を出す。

 三好ルナから見れば、誰でも思いつきそうなことではある。

 だが、それならなぜ、わざわざ僕にだけ確かめに来た。


 まさか、辻セイラに頼まれて、僕を止めに来たのか? 

 旅行から戻って以来、彼女は僕を避けているような気がする。

 いや、だがそれは無いか。

 辻セイラは、言いたいことがあれば自分で言う人間だ。人を使って遠回しに伝えるような真似はしない。


 なら、何の確認だ。

 嘘をつくつもりは無い。

 辻家に行くこと自体は、隠すような話でもない。

 ただ、目的までは言えないが……。






「行ってもね、セイちゃんいないよ~」


「えっ?」


 いない? 






 いない……とは? どういうことだ。何故そう思う。

 確かに、今日は自由登校の初日だ。受験から解放されて、まだ一夜しか経っていない。

 昼過ぎまで寝ていても誰にも咎められない、いざ学校に行ってみても姿が見えない、かなり遅れてからやって来ても問題ない……そういう日ではある。

 だがそれを、まだ学校に着いてもいない、朝のうちから? 


 それなら……。


「今朝、電話で聞いたということか?」


「そうそう。て言っても、かけても出てくれなかったんだけどね~」


「となると……家族から聞いたのか」


「ご名答~。セイちゃん昨日、帰ってから階段で転んで頭ぶつけちゃって、それで今朝『病院行ってくる、その後友達と遊びに行ってくる』って書き置きして、出かけたみたい」


「えっ」


 ……頭を。


 頭を? 

 階段で? 

 転んで? 


 それはまた……階段でとは、また彼女らしくない。

 辻セイラは、自分の命の危険に人一倍敏感な人間だ。死ねば巻き戻るとはいえ、その分だけ余計な苦しみを背負うことを誰より知っている。足元への注意を怠るような真似は、普段ならまずしない。

 ……試験の帰りで、疲れていたのか。


 だが、自分から病院に行ったのなら、ひとまずは心配ないか。

 もしこれで目に見えない怪我をしていて、それが後々の死に戻りに影響してくるとなれば無視できない問題だ。少し転んだだけでも、自主的に病院に行くべきだとしっかり判断できている。とても良いことだろう。

 一人で病院に行けるあたり、すごい大怪我をしているという訳でも無さそうだ。

 家族に何も言わずに消えるのではなく、書き置きを残していくあたりも、実に辻セイラらしい。来週受験を控えたカリンに、余計な心配をかけたくないんだろう。


 そのあと友達と出かける、というのは少し気になるが。

 頭を打った翌日に、病院帰りにそのまま遊びに行くのか。

 ……まあ、医者に診てもらった上でなら、止める理由も無いのか。受験が終わった解放感もあるだろうし、一人で家にいるより、誰かと一緒の方が家族も安心できるかもしれない。


 そうなると、尚更電話には出ないだろうな。

 今朝かけた時点では既に出発済みで繋がらず、病院の中ならそもそも電源を切っていてもおかしくない。三好ルナが連絡を取ろうとしてもできないのは単にタイミングが悪いからだと。


 ……にしては朝早くないか。こんな時間から開いてる病院なんてあるか? 

 受験の緊張がまだ抜けずに、偶然早くに目が覚めてしまっただけかもしれないが。


「聞きたいことあったんだけどな~」


「ん? 遊びに行く友達というのは、君のことではないのか?」


「ルナちゃんじゃないんだよ。誰なんだろうね~」


 答えになっているような、なっていないような。

 まあ、三好ルナでないなら、ミオか、九条ノドカか。辻セイラの交友関係はそれほど広くないし、その二人以外無いだろう。自由登校でも九条ノドカは休まないだろうから……ミオだな。

 病院の後に落ち合うなら、昼過ぎからだろうか。

 なんで三好ルナだけ誘わなかったんだろう。暇してそうなのに。


「お気に入りちゃん、セイちゃんに最後に会ったのって、いつ?」


「少なくとも君が最後に会った時より前だと思うが……どうして僕にそんなことを?」


「ん~? だってお気に入りちゃん、セイちゃんと仲良しでしょ~」


「仲良し、か? まあ、いや、まあ……」


 ……あれ? これって僕、どう答えるべきなんだ? 


 協力者という立場上、僕は間違っても彼女と仲が良いだなんて言ってはいけない。

 だが、最近憎まれ口を叩かれることは減ってきた気がするし、昔ほど敵対的な雰囲気を滲ませることは減ったようにも思える。『大切な人』にならなければいいんだから、作戦を円滑に進めるためにも必ずしも敵対的である必要はないし、「仲良しではない」と断言するのもちょっと違うかもしれない。

 実際、辻家では信頼できる友達として紹介されているし、僕が協力しやすくなるよう周囲にもあまり悪い言い方をしていないはずだ。それは目の前の三好ルナだって同じはず。

 あんまり変な言い方をするのもマズいか。後で口裏合わせをしておかなくては。


「ま~いっか。じゃあね~、お気に入りちゃん」


「あ、ああ」


 ……行ってしまった。

 結局、何が目的だったんだろう。


 多分、辻セイラに聞きたいことがあったんだろうけど、三好ルナからの電話に出ないなら、僕からの連絡にも出るはずが無いし。病院に行くって言ってるのに僕の家に来ている訳も無いんだから……意味不明だ。

 わざわざ家の前で待ち構えて、顔を見て、言うだけ言って帰っていく。

 まるで、僕がこの話をどう受け止めるのかを、直接確かめに来たみたいじゃないか。


 いつ既読がつくかは分からないが、一応辻セイラにテキストで連絡だけは入れておくか? 

 何て書こう。


 ……「頭は大丈夫か」は、駄目だよな。

 余計なお世話って言われそうだ。後でいいか。






 *






「マコっち!」


「ああ、ミオか。おはよう」


「おはよ!」


 自由登校の初日に、わざわざ通学路で待ち伏せとは珍しい。

 というか、この時間に登校するなんて一言も言っていないはずなんだが。

 どうして僕の通る時間が分かったんだ。

 今日は三好ルナといい、待ち伏せの多い日だな。


 そもそも、君はこの後辻セイラと会う約束があるはずでは。

 その前にこっちにも顔を出すとは……律儀というか、あるいは受験が終わって、少し浮かれているのか。


「……って、なんか素っ気なくない?」


「あれ、そうだろうか」


「そうだよ。ウチのこと見て『ああ、ミオか』って。もっとなんかこう……あるじゃん?」


 あるのか。

 ……いや、あるのかもしれない。

 辻セイラに伝言の意味を聞くつもりが、家を出て一分で予定が潰れたんだ。そこに三好ルナの妙な訪問まで重なって、少し気が抜けていたのは否定できない。

 それが顔に出ていたなら、ミオに文句を言われても仕方がないな。


 彼女も受験が終わったばかり。この後辻セイラと遊びに行くとはいえ、受験勉強で苦楽を共にした先生役の僕相手には思うところがあるのだろう。お礼参り的な。

 そんな僕が、目の前の自分に一切興味を示さず、いつも通りの挨拶をして来たら……確かに気になってしまいそうだ。僕も急にハルキが「あっおはよう……なに? 何か用?」とか言ってきたら沈むかもしれない。


「まあいいや。はい、これ! 約束のやつ!」


「約束……ああ、バレンタインか」


「そう! 一応手作り……溶かして固めただけだけど!」


 ずいぶんと丁寧に包まれている。

 ハート形が多いのは、少し気になるが。アサヒにも同じものを渡すつもりなのだろうか。それとも、本命用はもっと手が込んでいるのか。なんだか怖くなってきたな。

 どちらにしても、勉強会の礼としては十分すぎる。放課後のたびに集まって、赤ペンで真っ赤にした答案を返し続けた身としては、恨まれていてもおかしくないと思っていたくらいだ。


「ありがとう。大事に食べる」


「えへへ……♡ ……あと、この後ヒマ? そろそろ旅行の行き先も決めたくてさ」


「ああ、構わない。昼過ぎまでなら」


「やった!」


 昼過ぎからは、辻セイラと会う約束があるんだろうからな。

 病院の後で落ち合うなら、それくらいが妥当だろう。


「それと、今日は辻セイラをあまり連れ回すなよ。頭を打ったばかりなんだから」


「へ?」


 ……ん? 「へ?」ってなんだ。「へ?」って

 頭を打った人に無理をさせてはいけないなんて当たり前のことだと思うが……。


「頭? セイラが?」


「三好ルナから聞いていないのか」


「聞いてない聞いてない! え、頭ってなに!? ぶつけたの!? 大丈夫なのそれ!?」


 ……え、えぇ。

 聞いていなかったのか。


 てっきり、辻セイラか三好ルナがとっくにミオにも伝えているものだと思っていた。受験後に遊びに行くんだからずっと前からの予定だろうし、出発前に辻セイラか、僕のところまでわざわざ足を運んだ三好ルナが報告しない訳もないだろうと……。

 え、本当に聞かされてないのか? ミオは一番の親友だよな? 


 いやだが……この慌てようは演技じゃない。本当に今初めて知ったような顔だぞ。

 おかしいな。怪我のこと、辻セイラは隠すつもりだったのだろうか。家族に口封じしていないあたり、言いふらされて困るような内容でも無さそうだが……。


「昨日、試験から帰った後に階段で転んだらしい。今朝は自分で病院に行ったそうだ」


「病院……え、じゃあ結構ヤバいやつ?」


「一人で行けるくらいだから、大したことはないんだろう。その後で出かけるとも書き置きしていたそうだし」


「出かける? 頭打ったのに?」


「だから、連れ回すなと言っている」


「……ん? 誰と?」


「君だろう?」


 誰と、って。

 何を言っているんだ。






「え、ウチ、今日セイラと約束してないけど」


 おっと? 







「君じゃないのか?」


「昨日の夜、試験お疲れってメッセ送ったけど、それも既読ついてないし。出かけるなんて、何も聞いてないよ」


「あ、あれ?」


 約束していない? ミオが? 

 しかも、昨夜のメッセージにすら既読がついていない? 

 受験が終わった夜だ。普段の辻セイラなら、ミオからの労いに返事くらいはするだろう。

 少なくとも、既読無視をするような相手ではないはずだ。


 三好ルナは「違うんだね~。誰なんだろうね~」と言っていた。三好ルナでもない。

 九条ノドカは、自由登校だろうと学校に行く人間だ。受験終わりでハメを外しているのかもしれないが……彼女のことだし、きっと今の時期は忙しいだろう。僕の呼び出しでもなければ時間を作れないのでは。


 辻セイラの交友関係は、彼女の能力の都合上、完全に閉じている。

 少なくとも、受験が終わった翌日に、頭を打った体で病院帰りに会いに行くような相手は、この三人以外に思い当たらない……カリンでもないよな。『友達と』って言ってるんだし。


 なら、書き置きの「友達と出かける」は……嘘、なのか? 


 何故そんなことを? 

 もし遊びの予定が嘘だとなると、病院についても怪しいぞ。

 電話に出た家族が「頭を打った」と証言している以上、それ自体は事実なんだろうが……こんな時間に開いている病院なんて、救急でもない限りまず無い。さっき引っかかったのは、気のせいじゃなかったのか。

 だが、病院に行っていないなら連絡が取れるはずで、にもかかわらず三好ルナが電話できていないということは……本人が意図的に連絡を絶とうとしている? 


 家族に嘘をついて、友達と遊びに行くと書き置きを残し、誰からの電話にも出ない。

 あの辻セイラが。『大切な人』に心配をかけることを何より嫌う、あの辻セイラが。


 ……。

 …………。

 ………………。


 ……いやこれ間違いなくループだな。


 だとしたら、何周目だ? 

 僕に連絡が無いのは、僕の手が要らないからではなく、まだ僕を頼る段階では無いからなのか。

 昨日の夜に頭を打ったというのも、本当にただの事故なのか。家族の前で何かを誤魔化すための方便だったのではないか。


 ……いや、考えても分からない。分かるのは、彼女が今、一人で、誰にも居場所を知られないようにしているということだけだ。

 僕が知らない間に、彼女はもう何度も今日を繰り返しているのかもしれない。その度に、僕は何も知らないまま、のんきにチョコを受け取っていたのかもしれない。


 勘違いかもしれないが……探しに行くべきか。

 だが……。


「……マコっち?」


 目の前には、ミオがいる。少なくとも僕から離れる様子は見えない。

 受験が終わって、ようやく肩の力が抜けた日だ。チョコを渡すために、わざわざ通学路で待っていてくれた日だ。昨日の夜、試験から帰って疲れているだろうに、リボンの結び目まで揃えて包んでくれた日だ。

 それを受け取って礼を済ませ、「じゃあ」と背を向ける……流石にそれは無いだろう。

 しかも、いざ辻セイラを見つけても、全く見当違いの結果に終わる可能性もある。


 それに、ついさっき約束したばかりだ。

 昼過ぎまで、旅行の行き先を決めると。


 ミオがずっと楽しみにしていた旅行の話だ。

 二つ返事で引き受けておいて、舌の根も乾かないうちに「やっぱり無しで」と言うのか。

 用事ができた、と言えば済む話ではある。ミオは怒らないだろう。きっと「いいよ、行ってきて」と笑って送り出してくれる、彼女はそういう人間だ。

 だが、それで約束を破ったことが帳消しになる訳じゃない。彼女の、「人の顔色を気にしすぎる」という特性を利用したことになってしまうのでは……。






「いいよ、マコっち」


「……ん?」


「セイラ、探しに行くんでしょ。一緒に行こ」


「……え」






「多分今、セイラが大変かもしれないんでしょ。顔に書いてあるよ」


「いや……だが、さっき約束しただろう。旅行の」


「うん。だから、旅行の話はセイラ見つけて、その後に目の前ですればいいから」


 先に、辻セイラを見つける。旅行の話は、その後。

 ミオの方から……そう言ってくれるのか。


 受験が終わった翌朝に、通学路で待っていて、チョコを渡して、ようやく旅行の話ができると思った矢先だ。楽しみにしていなかった訳がない。

 それなのに、僕が言い出すより先に、自分から順番を入れ替えてみせた。

 僕が約束を気にして足を止めていることまで、見抜いた上で。


「確かにセイラ、前からちょっと様子変だったし。ウチも気になってたから」


「……」


「第一、セイラが元気になる前に抜け駆けしても、なんかフェアじゃないじゃん」


「……」


「それに、ウチの見てないとこで二人に何かあったら困……って何言わせんの!」


「自分で言ったんじゃないか!」


 いや、正直途中から何を言っているのかはよく分からなかったが。

 しかし……ミオも、気づいていたのか。


 旅行から戻って以来、辻セイラが僕を避けているのは、僕と彼女の間だけの話だと思っていた。ミオの前では、いつも通りに振る舞っているのだろうと。だが、親友の目は誤魔化せなかったらしい。

 僕が「受験前で余裕が無いのだろう」と片付けていた間も、ミオはずっと引っかかっていたんだ。


 人の顔色を気にしすぎる、と心配していたが。

 気にしているからこそ、僕が一番言い出しにくいことを、僕より先に言えるのか。

 確かに、辻セイラが本当に今問題なのかどうかは分からない。だが、その不安を放置したまま自分だけ楽しむような真似はしないと、そう言っているんだ。


 ……敵わないな。


「分かった。一緒に来てくれるか」


「……うん! 任せて!」


 ……さっきまで「何言わせんの」と怒っていたのに、もうすっかり切り替えている。

 頼まれた途端に、いつもの調子だ。


 その「任せて」が、今は素直に心強い。


 辻セイラが、今どこで、何をしているのか。

 家族に嘘をついてまで、誰にも行き先を告げずに、一人で何と向き合っているのか。

 もしただデリケートなだけの問題だったら困るが……その時はミオが対応してくれる。

 何も無ければそれでいい。でも、何かあったなら、僕達が力にならなくては。


「ありがとうな、ミオ」


「へっ? あっいや……当たり前じゃん! ウチのこと見直した?」


「惚れ直したよ、やはり君は良い友人だ」


「ほっ、惚れっ!?」


 それに、ミオとの旅行は僕も楽しみだからな。

 不安の種は、早めに回収した方がお互い安心できるだろう。






 *






「おはようマコト! ……って、あれ」


「おはようございます瀬尾さ……あ、あれ?」


「んあ? 委員長なら来てねーぞ? 辻と桐島も来てねーし」


「えっ……」


「えっ……」


「いや、自由登校だし別にいいだ……ちょっ怖い怖い目が怖い」

感想やご意見をお待ちしていますのでよろしければ……(´・ω・`)

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