92話 一手の差
『ドシャッ』
四季のフロストバズーカにより、レヴィアタンの頭は吹き飛んだ。
『やったなぁ織姫、良い連携だったな』
「うん、氷帝くんもナイス陽動だったね」
頭を無くしたレヴィアタンを見て、氷帝と四季は微笑み合い、勝利を喜んでいた。
しかし、そんな2人の背後に迫る影があった。
「油断はいけないですね」
『なぬ』
2人の背後に現れたレヴィアタンに即座に反応した氷帝は身を挺して四季を守りにかかる。
「遅い、水発連弾!」
レヴィアタンは5発の水発弾を射出した。
『ズドドォン』
『くはっ』
氷帝は5発中4発をその身を盾にして防いだ。
しかし1発は防ぎきれず四季へと命中してしまう。
「……ゴフッ」
水発弾は四季の左腹部へ直撃し肉を抉った。
『織姫!』
「……大丈夫、固有スキル発動、瞬間冷却」
『パキキ』
腹部へダメージを受けると即座に四季は固有スキルを使い、傷ごと凍らせた。
「ほう、判断が早くて良いですね」
「ま、まぁね、でもあなたの頭はさっきので吹き飛んだはず……」
「脱皮ですよ、脱皮」
レヴィアタンにそう言われて四季は、頭を飛ばした身体の方へ視線を向けむと、レヴィアタンの胴体はまだそこにあった。
「……へぇ、やるじゃんあんたも」
「それはどうも、まぁでもこれで終わりです、爆水弾!」
手負いの四季へレヴィアタンは追撃をかけた。
『やらせん』
『ズドォン』
その一撃を間一髪のところで氷帝が右手で防いだ。
『くっ』
「ありがと氷帝くん、固有スキル発動、フロストバズーカ!」
氷帝が技を防いだ後にできた一瞬の隙をつき、四季はまたフロストバズーカを放つ。
『ズドォン』
少し狙いが逸れて砲弾はレヴィアタンの左腕に命中し吹き飛ばした。
「な、なぜだ、脱皮ができない」
レヴィアタンは攻撃を受ける瞬間に脱皮をしようとしたが上手くいかず、四季の攻撃をもろに受けてしまう。
『へへっ、うまくいかないか、そりゃあこれのせいかな』
「なっ、お前」
足元を見ると氷帝がレヴィアタンの尾を握っていた。
『少しばかりお前の体を凍らせてもらったよ』
「はっ、凍らせただと」
『パキキ』
そう言われてレヴィアタンが自身の身体をみると、下半身が少し凍っていた。
『これでお前はもう脱皮できねぇよな、やれ織姫!』
「そのまま押さえててね氷帝くん、固有スキル、フロスト・インパクト!」
四季は動けなくなったレヴィアタンに向け、先ほどのフロストバズーカよりも強力なスキルを叩き込んだ。
「おい、よせ、やめろぉぉ!!」
『パキン』
そうしてレヴィアタンの全身が凍ってしまうのであった




