86話 四季織姫の戦い方
「ジャック・フロスト!」
『パキッ』
「ほう、これは動けないですね」
四季はジャック・フロストを使いサタンを雪だるまにしていた。
柴崎とサタンから少し離れたところでは、四季と魔族のレヴィアタンによる戦いが行われている。
レヴィアタンは四季の使うスキルを見て自信の真の姿である水竜とは相性が悪いことを理解したため、人型で戦っていた。
「……捕まえました」
「はい捕まってしまいました、ですが」
『シュッ』
レヴィアタンがそう言うと、雪だるまが一瞬で空になった。
そうして瞬時に四季の背後に現れる。
「このように簡単に出れます」
「……知ってます、だから対策しておきました」
『パキィ』
「なっ、これは」
背後に出現するや否やレヴィアタンの両足は凍ってしまう。
「SSレアダンジョンアイテム氷帝の髪飾りの能力です、今の私の周囲に近づけば瞬時に凍りますよ、ほら」
『パキィ』
そうしてレヴィアタンの全身が凍ってしまった。
『ガギィン』
そしてこのタイミングでフロスト・インパクトの出力が最高となる。
「さてと、やろうかフロスト・インパクト」
そう言って四季は強くハンマーを握りしめた。
『ビキビキ』
出力が最大になったフロスト・インパクトで四季が殴ろうとしたその時、凍ったレヴィアタンにヒビが入る。
「……まずい」
危険を感じた四季は咄嗟に距離を取った。
『パリンッ』
「まったく使う気は無かったのですが、使うしかないようですね」
氷が割れ中から、完全体である水竜となったレヴィアタンが出現した。
「……あれが報告にあった水竜か、大きい……ならこっちもあれを使うか、顕現しないさい氷帝!」
『ゴゴゴッ』
四季がそう言うと目の間に巨大な氷塊が現れる。
『パキィン』
『おお織姫!久しいなぁ」
そうして出現した氷塊が割れ、中から体長7メートルほどの氷の帝王が出てきた。
「氷帝くん、見てわかる通りあいつが敵よ協力して倒そう」
『……織姫よ、なぜあのピエロのときは私は呼ばなかったのだ?』
氷帝は四季にそう訊ねた。
前回、四季は槙島との戦闘において危機に陥るも氷帝を呼ぶことはなかった、その理由を氷帝は知りたかったのだ。
「あれはね、あいつ……槙島に私の手の内を教えたくなかったから貴方を呼ばなかったの、死にそうにはなったけどそれでも、槙島に私の切り札はバレてない、この利点は大きいわ」
『なるほど織姫よ、その利点かなり大きく働きそうだな』
「ええそうね、だって氷帝くん凄く強いもんね」
そう言って四季は持っていたフロスト・インパクトを氷帝へと渡した。
『ガシッ』
『ありがとう織姫、そうだ私は凄く強い!さぁ織姫よ目の前の魔族に我々の強さを教えてやろうか』
そうして四季と氷帝はレヴィアタンと相対するのだった。




