84話 最強の魔族
「新王、この結界借りてもいいか?」
『構わん、存分に使え』
俺は自身を守ってくれた新王の張った真結界に触れた。
「【形態変化】結界龍!」
「なっ!」
「油断したな、至近距離から喰らえ」
『グォォォオ』
俺はそのまま結界龍をサタンへとぶつけた。
「ぬぉぉお」
『ズザザザッ』
そうしてサタンは結界龍に押されていく。
ほぼゼロ距離の結界龍を受け止めてるなんて、やっぱりバケモンだなこいつ。
『ボロボロボロ』
「ふぅ、やっと止まったか」
押されること十数メートル、サタンは結界龍を止め、結果龍はボロボロと消失していった。
「おい柴崎、止めたられたぞ!お前の最高火力」
「ああ凄いな、でもな結界龍は俺の最高火力じゃないよ、アルティメットスキル発動」
新宿の襲撃事件をきっかけに俺は色々考えた。
まず考えたのは、アルティメットスキルの拡充、以前は5スロットまでしか登録していなかったが、最大容量を目一杯使いスロットの量を10個までに拡大した。
そのため俺の今の最高火力は大輪玉ではない。
「雷帝の鉄槌!」
『バチチチ』
俺がそう言うとサタンの背後に雷の巨人が現れる。
「んだこりゃ?」
そうして巨人はそのまま巨大な拳をサタンへと振り下ろす。
『ズドォン』
「ぐはっ」
アルティメットスキル、雷帝の鉄槌。
発動すると任意の対象の背後に巨大な雷帝を出現させその雷帝が鉄槌を与えるスキル。
高威力スキルで、火力は大輪玉よりも上である。
『ドサッ』
そうしてサタンはそのまま地面に倒れる。
『やったか?』
「いや多分だけど全然生きてるよ、さすがに無傷ではないけどまだまだ倒せないと思う」
『そ、そうか……』
でも新王とアルティメットスキルを併用すれば、俺でも十分にやり合えている。
これならいつかは倒せるかもしれない。
「あー、痛え結構効くなこりゃあ仕方ねぇ全力だすか、ハァァァァ」
サタンは立ち上がりそう言って気を溜め始める。
「……う、嘘だろありえない」
『どうした拓真よ』
「いや、ずっとあいつをスキル解析で見てるんだけど、レベルがさおかしいんだよ、175ってなっているんだよあいつ」
『な、なんだと、でもレベルの上限は157のはずだろう』
俺がそう言うと新王は青ざめた顔でそう聞き返す。
「いや違うそれは上限じゃないんだ、現時点で発見されているモンスターの最大レベルなんだよ、だからレベルに上限はないんだ」
『でも、流石に175はまずいだろう』
「ああ、そうだな」
神宮寺、お前は本当にこんなバケモンとやり合ってたのか。
「うっしゃぁぁ!全開、バリバリの全開全力だぁ!!」
気を溜め終えたサタンはそう叫んだ。
レベル178、正真正銘の世界最高レベルのモンスターである。




