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30代からはじめるダンジョン攻略!脱サラ男によるダンジョン攻略術。  作者: 神崎あら
関東第4ダンジョン編

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82話 死闘②

 『ふむふむ、なるほどなるほど、拓真よあれは強すぎる逃げるという選択肢もありだぞ』


 新王はサタンを眺めてそう告げた。

 わかるよ新王、俺だって逃げたいさ。


 「ああ俺だって逃げたいさ、でもな新王、今回の仕事はあいつを止めることなんだ、すまないが逃げることはできない、覚悟してくれ」

 『わかった、拓真の判断に従おう』


 そう言って新王も覚悟決めた。


 「侮れない奴が2人に増えたとは、おもしろい、小手調べだこれを受けてみよ、エンドスキル発動、大獄波!」


 そうして距離が離れているが、サタンは自分の拳に気を溜めて空気を殴りつけた。


 『ズドォン』


 サタンが空気を殴りつけると強烈な衝撃波が起き、こちらに向かってきた。


 「やるぞ新王、固有スキル発動、真結界!」

 『ギュイン』

 

 俺は固有スキル、真結界を前方に張った。


 『バギィ』


 そして衝撃波は俺の結界に激しく衝突したが、真結界は無傷だった。


 「ほほう、中距離とはいえ俺の大獄波を防ぐとは、なかなかに硬いな」

 「そりゃどうも、さて次は攻撃といくよ、固有スキル発動、真結界【形態変化】結界龍」

 『グォォォ』


 俺はそのままにしてある結界を形態変化させ、巨大な結界龍を作り上げた。


 「ふっ、おもしろい、さすがは侮れない奴よ」

 「余裕だな、ならそのまま喰らってくれると助かる、行け結界龍!」

 『グォォォオオ』


 そうして結界龍は、サタンへと突進する。


 「エンドスキル、破獄!!」

 『バギィ』


 サタンは自身へ向かってくる結界龍を紫色のオーラを纏った拳で殴りつけた。


 「くっ、なんて力だ」


 結界龍はサタンの拳と激しくぶつかり合っているが、まったく押し負けていない、むしろ押し勝ちそうだった。


 『グォォォオ』

 「ぐはっ」


 そうして結界龍は、サタンを吹き飛ばした。


 「ふははは、結構効くな」


 サタンは5メートルほど吹きとんだが、すぐさま立ち上がり、笑ってそう言った。

 タフすぎんだろ……。

 そして結界龍はサタンを吹き飛ばすとボロボロと崩れていき、跡形もなく消えてしまった。


 「さすがにこれでは終わらないか」

 「まぁ終わらんだろう、俺は最強の魔族だからな」

 「そうかよ」

 「お主、見たところ遠距離タイプだな、なら近距離で行かせてもらうぞ」

 『シュッ』


 そう話すとサタンは一瞬で姿を消した。


 「ど、どこに行った」

 「ここだよ」


 気がつくと眼前にサタンの拳があった。

 まずい、死ぬーー。


 『バギィィィ』

 

 気がつくと俺の目の前に真結界が張られていた。


 『わしもおるのでな、忘れんでくれよ魔族』


 新王はそう言って俺を真結界で守ってくれた。


 「ふっ、一筋縄ではいかないようだな」


 サタンは拳を下ろしそう言った。

 

 「お互いにそう簡単にはいく相手ではないって事だよ、あんまし俺を舐めるなよ」

 「舐めてはないさ、ただな柴崎、お前は俺にとっては前座に過ぎないんだ、来ているんだろうあいつも……神宮寺も」

 「……さぁどうかな?てか名前知っていたのか」

 「ああ知っていたさ、屋敷から色々聞いているよ脱サラ攻略者、柴崎拓真よ」


 そう言ってサタンは真顔で俺を見つめた。 

 ……脱サラって、魔族のあんたにその言葉の意味わかるのかよ。

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