81話 死闘
「さぁて侮れない奴よ、血湧き肉躍る闘いをしようじゃないか」
サタンは満面の笑みを浮かべ、えらい物騒な事を言った。
おいおい、なんだよ血湧き肉躍るってそんな闘いしたくないよ、まったく。
でも闘いをするからには勝ちにいこう、というか勝たないとダメだ。
「そんな死闘みたいな事したくは無いけど、負ける気はないよ、アルティメットスキル発動、大輪玉」
『シュンッ』
俺はサタンに向けて得意技である大輪玉を放つ。
「ほぉ、飛び道具か面白いな、だが弱い」
『バシュッ』
そう言ってサタンは大輪玉を俺の方へと跳ね返す。
「うわっ、あぶねっ!」
跳ね返った大輪玉を俺は紙一重で躱した。
今までも大輪玉を跳ね返されることは何度かあったけど、まさか俺の方に返してくるとは、伊達に神宮寺と引き分けてないってことね。
「ふははは、ナイス躱し!」
そう言ってサタンは俺へグッジョブしてきた。
完全に遊ばれてるな、ここは初めから全力の方が良さそうだ。
「アルティメットスキル発動、【最大解放】大輪玉!!」
『ギュオオオ』
そうして俺は最大出力の大輪玉を作り始める。
「ほほうそれは危険だな、どれ少し本気を出そうか、むんっ!」
そう言うとサタンのレベルが一気に膨れ上がった。
レベル134、蘭方くんの白龍状態とほぼ同じくらいのレベルか。
少しでそれか、ほんと化け物だな。
「いくぞ、喰らえ大輪玉!!」
『ズドン』
そうして俺はサタンへと【最大解放】の大輪玉を放った。
「素晴らしい威力!これを躱すのは惜しいな……よし来い」
『ズドォン』
そうして大輪玉はサタンへと命中し爆発した。
あいつ今、避けずに受けたよな……マジかよ……。
「ふはははは、効いた効いた、結構効いたぞ侮れれない奴よ」
爆発の煙が晴れるとサタンが笑っていた。
このままじゃ埒があかないな。
仕方ない新王を使うか。
「来てくれ新王」
『ズォ』
俺がそう呼ぶと新王が出現した。
『どうした拓真よ、私を呼ぶとは何事か』
「結構ヤバくてさ、とりあえずあいつを見てくれ」
『ん、あいつ?……なるほどなあの化け物か』
そう伝えると新王は、サタンを見つけて納得した。
「侮れない奴よそやつは誰だ?」
「侮らない奴その2ってところかな」
「ほう、それは楽しみだな」
そう言ってサタンは不敵に笑った。




