77話 争奪戦②
「なんだよレヴィアタン!知り合いかぁ!?」
レヴィアタンが俺に微笑むのを見て隣にいるサタンは大きな声でそう反応した。
サタン、確か神宮寺から報告にあった魔族だよな、自称最強の魔族。
まぁ神宮寺と引き分けたらしいし、その通称にも納得はいくか。
「ええそうですよ、彼にはお世話になりましたよ、手数が多く侮れない相手です」
「そうなのか!お前手数多くて侮れないのか!それは……侮れないな!」
サタンは同じ事をそうして2回言った。
あいつ強いのかも知れないけど、絶対バカだな。
「拓っくん?あの魔族と知り合いなの?」
「仙道さん、あれが東北遠征で遭遇した魔族だよ」
「え、あいつが……てことは若織さんをやったのもあいつなのか」
そう話すと仙道さんの顔つきはかなり険しくなった。
仙道さんと若織さんは仲が良く、プライベートでもよく遊びにいく仲である。
年齢も仙道さんが24歳で、若織さんが28歳で遠くない、おそらく感覚的に若織さんにとって仙道さんは妹的な立ち位置だったのだろう。
「……落ち着いてください仙道さん、ここは連携を取りましょう、相手は2人だけじゃないですしね」
そう言って四季さんはおそらく鶏鳴狗盗である2人にも視線を向ける。
そうだよな、俺たちの相手は魔族だけじゃないあいつらも倒して捕獲しないとだもんな。
「じゃあ2人とも、黄金卿の金鞭の奪還及び鶏鳴狗盗の逮捕、あと魔族の撃退を始めるよ」
『了解』
そうして俺達はダンジョンアイテムを発動させる。
「SSSレアダンジョンアイテム、女神の輝石発動」
「SSSレアダンジョンアイテム、フロスト・インパクト解放!
「SSSレアダンジョンアイテム、覇王の耳飾り発動」
「ほう、壮観ですね」
俺たち3人がダンジョンアイテムを発動させるとレヴィアタンはそう言ってまた笑った。
あいつは前回、上位攻略者3人でやっと倒せた相手だ、今回はあいつだけの相手をできるわけじゃない。
正直、この中の1人があいつとやり合って、あとの2人で、サタンと狗盗の相手をしないと駄目だ。
「……柴崎さん、あのレヴィアタンとかいう魔族の相手は私にやらせてもらえませんか?」
「四季さん、でもいいのかい?あいつはかなり手強いよ」
「構いません、それにあいつの話を聞いた時、私と相性が良さそうだなと思っていたので」
確かにレヴィアタンと四季さんの持つフロスト・インパクトの相性は良い。
ここは四季さんに任せてみるか。
「よしわかった、頼むよ四季さん」
「はい、了解です」
そう言って四季さんはレヴィアタンの元へ駆けていく。
はぁ、こうなったら俺がサタンの相手をするか、本当はやりたくないけど戦闘タイプではない仙道さんには荷が重いし、やるしかないか。
「おいサタン、俺が相手してやるこっちこいよ」
「おお、侮れない奴よお前が相手をしてくれるのか、それは楽しみだ」
そう言ってサタンは不敵に笑った。




