75話 鬼神vs不死鳥
SSSレアダンジョンアイテム鬼神の仮面。
このアイテムは3年前、越谷虎丸という人物から天山が引き継いだアイテムである。
越谷虎丸は、このアイテムを使い攻略者ランキング3位まで上り詰めており、その強さは一時期、東條以上とまで言われていた。
『いくぞ』
「こいよ三下」
天山の言葉に神宮寺はそう挑発で返す。
『シュッ』
その突如、天山の姿が一瞬で消えた。
「早いな」
『そりゃどうも』
そう言って天山は神宮寺の背後から現れる。
「なっ!」
『固有スキル、鬼神の一撃!』
『ズドン』
そうして天山はそのまま神宮寺を殴り、殴られた神宮寺の腹に大きな穴が空いた。
「いってぇなぁ……」
『これで死なないのか、流石は不死鳥だな』
「死なねえだけで痛いのには変わりないんだよ」
『シュオオ』
そうして不死鳥の炎による神宮寺の再生が始まる。
『ズルすぎんだろそれ』
「そういう能力なんでな、固有スキル発動、神炎天承」
『ゴォォォ』
神宮寺はそう言って固有スキル神炎天承を発動させた。
神炎天承は、任意の対象を中心とした火柱の形成であり、天山は半径2メートルほど火柱の中に閉じ込められた。
『ぐあああ』
「そのまま焼け死ね」
そうして天山は丸焦げとなった。
「固有スキル、解除」
『ドサッ』
神宮寺が神炎天承は解除すると丸焦げになった天山はそのまま崩れ落ちるように地面に伏した。
「どうだ不死鳥の炎は、結構効くだろ?」
『……ああそうだな、だけど最初の一撃にしては控えめだな神宮寺』
そう言うと天山身体はみるみる再生していき、黒焦げ状態から普通の状態まで回復してしまう。
「お前も再生持ちかよ、ダルいな」
『すまんな、俺もそう簡単にやられるわけにはいかなくてな』
「そうかよ、なら今度は火力強めでいくぜ、固有スキル発動、神炎業火!」
『固有スキル発動、鬼獄!』
そうして2人はお互いの得意技をぶつけ合い、辺り一体に爆風が起こった。
固有スキル、鬼獄。
鬼神の纏う闘気を拳に集めて殴る技であり、威力はかなり高く、ダンジョンモンスターであれば、レベル85くらいまでなら一撃で屠る事が可能。
「ははっ、結構強いじゃんお前」
『……右腕が吹っ飛んでるのによく言うな」
神宮寺は今の衝突で右腕が吹っ飛び、天山も左腕が無くなっていた。
「それはお互い様だろ」
『まぁそうだな』
『シュオオ』
そうして不死鳥の能力により、神宮寺の右腕は高速で再生を始める。
対する天山の腕はゆっくりと再生を始めた。
「へぇ、再生速度はそんなにないんだな」
『……お前が早すぎるだけだ、神宮寺』
そうして両者は睨み合い、お互いの再生が完了するのを待っていた。
だが再生速度は神宮寺の方が早いため、あと数秒たたずうちに右腕は全快する。
その時空から何者かが現れた。
「黎人!ごめん遅れた!」
『麗奈か』
天山側の援軍である戦闘員役の城戸麗奈の登場、これにより神宮寺は人数的不利に陥る。
「ははっ、こりゃあ今回も全開でいかなきゃか、神皇炎解放!!」




