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30代からはじめるダンジョン攻略!脱サラ男によるダンジョン攻略術。  作者: 神崎あら
横浜編

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69話 勝利?敗北?



 狂道化師と槙島を退けた蘭方はすぐさま四季の元へと向かうと、槙島に敗北を喫した四季は、地面に体育座りをして丸くなっていた。


 「おい、またそれかよ」

 「……うっさい」


 四季には嫌なことや悔しい事があると、体育座りをする癖がある。

 今回も槙島に敗北をした四季は、案の定体育座りをしていた。

 今回の戦闘は全体を見れば槙島を取り逃しているため四季達の敗北ではあるが、部分的に見ると蘭方が狂道化師に勝っている為、なんともいえない結果である。


 「……そっちは勝ったの?」

 「え?うーん、どうだろ逃げられてはいるから負けじゃね」

 「……でも逃げるという選択肢を与えるくらいには追い込んでるじゃん」

 「そう言われても、そっちだって槙島の片足奪ってるんだし追い込んでるじゃん」

 「……あれは違う」


 あの一戦の最中、四季とは違い槙島には常に余裕があった。

 足を切断しても尚、なおその余裕が崩れることはなく、四季はそれに焦り追い込まれていったのだ。

 そのため槙島の足を奪ったと言われるのは、どうしても飲み込めない四季であった。


 「もうわかんねぇよ、さ、帰ろうぜ」

 「……やだ、もう少しこうさせて」


 そう言って四季は体育座りをさらに強くして、頭を埋めて守りを固めた。

 こうなってしまった四季は小一時間ほどはこのままである。


 「わかったよ、ならとりあえず祭さんに電話だけして迎だけ頼んでくるわ」

 「……ありがと、頼むね」


 蘭方がそう言うと四季は頭を上げることなく、そう返事だけをした。

 そうして蘭方はそこから少し離れ、祭に電話をかける。

 

 『プルルル』

 『お!どうした蘭方!』

 「うす祭さん、こっち終わったんで迎ください」

 『おー終わったか、それで結果は?』

 「槙島は黒確です、柴崎さんの読み通りです」

 『そうかぁ』


 蘭方からそう訊くと祭は大きなため息をつく。

 柴崎との話し合いの後、やっぱり引っかかた祭は、密かに蘭方に槙島の動向を監視させていた。

 そして会合当日も蘭方は槙島の元へ行こうとしたが四季も見かけたのでそっちへついて行くと、槙島がいて倉庫で集まっているのを発見する。

 それを蘭方は祭に伝えて今に至るというわけだ。

 ちなみに四季はこの蘭方と祭の捜査は知らされておらず、四季は独自で判断して行動していた。


 「どうするんすか埼玉の人選、俺行きましょうか?」

 『いや蘭方は別に頼みたいことがあるから、行かんでいい、仕方ないから雛菊でも行かせるよ』

 「了解っす」

 『はぁ、まったく仕事が増えるよ、迎えの車はそっちに着くまで1時間くらいあるから、それまで適当にいてね』

 「了解っす!」


 そうして祭との電話は終わった。

 

 「あー、今回の捜査は疲れたなー!」

 『ドサッ』


 そう言って蘭方は地面に大の字で寝そべった。

 

 「あのピエロだいぶ強かったな、俺は能力的に相性良かったけど、他の皆だと正直キツいよな、次は仕留めないと」


 そう言って蘭方は目を閉じた。

 

 


 

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