68話 蘭方の新技
「くっ、眩しい」
槙島は咄嗟に目を閉じた。
辺りはそうして30秒ほどの間光に包まれていた。
「……御厨」
四季は光の先にいる蘭方の名前を呼んだ。
時は少し遡り、蘭方サイドでは狂道化師のスキルを破った蘭方が優勢となっていた。
『こっらだぁ、こっからあげていくぜぇぇ』
「相変わらずうるせぇな、まぁでもお前強そうだし、いいもん見せてやるよ、固有スキル発動シャイニング!」
蘭方は固有スキル、シャインニングを発動させその光を両手に集めた。
『嫌な光だな、それ対魔属性付きだな』
「ああそうだよ、魔王もこの光嫌がってたな」
『なるほどな、お前が魔王を退けたのはその力によるところが大きかったようだな』
「そうなんだ……ま、どうでもいいけど、俺さずっとこの光をこうやって拳に纏って殴ってたんだけどさ、最近気がついたんだよねこの光って多分相手に直接ぶつけたほうが強いってさ」
蘭方は、魔王との一戦でシャインニングの光が攻撃手段としても有効だということを知った。
そしてそこから柴崎との一戦で使ったシャインニングアローが生まれたのだ。
しかし、それよりももっと純粋にただ光をぶつける技を蘭方は考えていた。
蘭方の場合スキルは、イメージ次第で如何様にも変化させる事ができる。
そのため、思いつきや閃き次第で蘭方は強くも弱くもなるのだ。
『あ?なんだそれ』
「いくぜ」
『キュイン』
蘭方がそう言うと拳の光がさらに輝きを増していき、光はそのまま蘭方の全身覆った。
『や、やべぇ』
「消し飛べ、シャインニングバースト!!」
『グォォ』
そうして辺りは光に包まれていった。
『ぐぉぉぉ、し、死ぬ、死んじまうよぉ』
辺りを覆う光が収まると、そこには光を纏った蘭方と瀕死の狂道化師がいた。
「そのまま消えちまえ、さぁトドメだ」
そうして、蘭方は右手を狂道化師に向けると、右手は強い輝きを放ち始める。
「そうはいきませんよ」
「え?」
蘭方の光を見た槙島は、辺りを覆う光が消えるとすぐに四季との一戦をそのまま中断し、狂道化師の助けに入った。
『冬夜か!』
「ああ、ここは一旦退くよ、SSSレアダンジョンアイテム深淵王の魔剣、解放!この光を吸収しろ」
『ギュオオ』
「なっ、ひ、光が」
突然現れた槙島の剣により、蘭方の光は吸収されていった。
「また会いましょう蘭方くん、あと四季さんによろしくね」
『パッ』
そうして槙島と狂道化師は姿を消した。




