59話 柴崎vs蘭方
定例会議が終わった後、俺は品川支部(仮本部)内にあるトレーニングルームに来ていた。
「結構広いな」
トレーニングルームは、小学校の体育館ほどの広さがあった。
そしてこのトレーニングルームにはSレアダンジョンアイテム、巫女の祝福による特殊加工が施されており、強度がかなり上げられている。
「あ、柴崎さーん、チワッス!」
トレーニングルームには、蘭方君がいた。
「やぁ蘭方君」
「ども!柴崎さん祭さんの事見ませんでしたか?」
「え、祭さん?いや見てないけど」
「マジか!祭さんに定例会議が終わった後、手合わせするって約束してたのに……やられた」
そう言って蘭方君は膝から崩れ落ちた。
祭さん……それくらいやってあげなよ。
「蘭方君どうかな、そしたら俺と軽くやらない?」
「え、いいんすか?」
「うん、俺も試したい事あってさ」
「やったー!」
俺がそう言うと蘭方君は両手を上げた喜んだ。
新宿の襲撃事件から俺も色々考えた、考えた結果、身につけているアイテムを一新することにした。
お陰で今の俺はSSSレア2つ、SSレア7つ所持している。
「じゃあ勝敗条件はこれにしようか」
『チリン』
「鈴ですか?」
Bレアダンジョンアイテム、危機迫る鈴。
これは身につけていると、その人が敗北や限界を感じた時に鳴るもので、主に下級攻略者が身につける。
下級攻略者はこの鈴が鳴ると、己の限界を理解しダンジョンから離脱するきっかけとかにしている。
「ああそうだよ、これが鳴ったら負け」
「へぇ、面白いっすね、やりましょう!」
「おいおい、どうやったら鳴るとか聞かないの?」
「必要ないっす!さ、やりましょう」
そう言って蘭方君は両拳を合わせた。
まったく蘭方君は……ま、結局鈴が鳴ったら負けだし、理屈とかどうでもいいか。
「うん、始めようか」
そうして俺も構えた。
「そんじゃさっそく、スキル発動、シャイニング!!」
そう言って蘭方君は光出した。
出たなシャイニング、あれは対魔性能も高いけど、純粋な攻撃力も段違いに高い。
あれを防ぐにはこれしかないか。
「SSレアダンジョンアイテム、嶺王の盾解放!」
「なっ、それ東條さんのやつ!」
そうこの嶺王の盾は東條さんのものだった。
俺をそれが受け継いだのだ。
「そうだよ、さぁ来なよ蘭方君」
「はは、おもしれー」
そう言うと蘭方君はシャイニングを拳へと集めた。
「行きますよ柴崎さん!」
「おう!」
「シャイニングブロー!!」
『ガギィン』
そうしてそのまま蘭方君は光る拳を俺の嶺王の盾へとぶつけ、受けた俺の盾から凄い音が出た。
「な、なんとか止めたぞ!」
「はは、すげぇや」
止められた蘭方君はそのまま後ろに飛び退いた。




