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30代からはじめるダンジョン攻略!脱サラ男によるダンジョン攻略術。  作者: 神崎あら
関東第25番ダンジョン編

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5.5話 ダンジョンアイテム


 とある月曜日、俺はダンジョンアイテムの製造販売をしている、株式会社ダンジョンライフのオフィスに来ていた。

 ダンジョンライフは俺のスポンサーを長らく勤めてくれている会社で、無名時代からお世話になっており、今日は依頼されていた宝箱を納品するべくやってきた。


 「あ、柴崎さーん!」

 「どうも榎田さん」


 榎田俊光さん、この会社の広報部の方で俺の良き理解者である。


 「いやぁ柴崎さん、なんかすみませんね、まさかあんなに大事になるなんて」


 そう言って榎田さんは頭をペコッと下げた。

 

 「わわ、やめてくださいよ榎田さん」


 本当に今回の件は榎田さんのせいではない。

 ダンジョンライフが頼んだのは、宝箱の回収であり、攻略ではないのだ。

 攻略しに最下層まで降りたのは自分の意思な訳で、その後の戦闘も自己判断で行った事、榎田さんが謝ることは何一つとしてない。


 「いえいえ、お願いしたのはウチなんだし、柴崎さんが攻略したい気持ちもわかるんです、だからそんな無責任なんかでいたくないんです」


 榎田さんはキリッとした目でそう言った。

 やっぱりいい人だ。


 「ありがとうございます、あ、忘れないうちにこれどうぞ」


 そうして俺は広々バックから宝箱を五つを出した。


 「え、五つ?いやいや残り二つは柴崎さんが受け取ってください、そういう契約ですし」

 「いいんですか?」

 「ええ、構いませんよ、ボーナスだと思ってください」

 「ありがとうございます!」


 俺はありがたく宝箱二つを頂戴した。 

 この臨時収入は大きいな。

 まぁ今日は宝箱を渡しにきただけじゃないしな、東北遠征のことも伝えないと。


 「ところで柴崎さん、聞きましたよ東北遠征行くらしいですね」

 「え、どうしてそのことを」

 「ああ、すみません、雛菊さんから聞いちゃいました……」

 「雛菊……まぁちょうど今日話すつもりだったのでよかったです」


 そう、ダンジョンライフは俺以外にも雛菊や他の攻略者のスポンサーもやっている。

 おそらく最近雛菊も榎田さんにあったのだろう。

 まったく口が軽いなあいつは。


 「はは、まぁそうですよね」

 「ええ、それで榎田さん次回の東北遠征の費用なのですが……」

 「もちろん、うちが負担します、というさせてください!未攻略ダンジョンの遠征隊のスポンサーなんて、ダンジョンアイテム会社からしたら最高の広告なんですから!」

 「え、あ、はい、そうですよね」


 流石はダンジョンビジネスの最前線でやってる人だ、話が早いな。


 「ええまぁ!あとすみません、柴崎さんにウチからもお願いがありまして」

 「お願い?」

 「はい!是非ともウチの新商品を雛菊さんと二人でレビューして欲しいのです!媒体はどこでも構いません、強いて言うならネットだと助かります」


 雛菊と2人でレビューか……。

 あんましやりたくないな、まぁでも遠征費用の負担してくれるしやるしかないか。


 「もちろんです!任せてください」

 「おお!ありがとうございます!!」


 全く、ダンジョンビジネスの世の中では攻略者も楽じゃないね。





 

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