50話 終結②
『……い、生きているのか』
新宿中央公園にて、霊王は神宮寺を見つけた。
しかし、意識はなくぶっ倒れており、生死不明である。
『ブワッ』
『お前は!』
神宮寺をどうしようか悩んでいると、霊王の目の前に不死鳥が現れた。
『やぁこれは霊王じゃないか、久しぶりだね』
『なんとお前かフェニクス』
霊王とフェニクスには面識があり、お互いに久しぶりの再会を嬉しく思っていた。
『霊王よ、倫也になにかようでもあったのか?』
『ああ、十蔵が心配していてな様子を見にきた』
『そうか……まぁ、酷い状態だが生きているよ、私の適合者になったことで倫也の寿命は伸びているし、寿命とかに関しては心配はない』
『そうか、なら十蔵にもそう伝える』
そう言って霊王は立ち去っていった。
『さて始めるか』
本来、【奥義】を使用するとSSSレアダンジョンアイテムは、1日から3日は使えない。
そして霊王や新王などの英霊系や精霊系のアイテムも【奥義】使用3日ほどは、顕現や召喚ができなくなる。
しかし不死鳥は特別であり、適合者がいなくとも顕現することが可能。
そしてそのまま、適合者を自身の力で癒すことができる。
『倫也……』
神宮寺は身体の損壊は無いが、気力、体力がほぼ0になっており気を失っていた。
不死鳥はそんな神宮寺の状態を一目見ただけで把握していた。
『お待たせ倫也、再会できたね』
「……」
『どうだいあの魔族は強かったろう』
酷く疲労している神宮寺だが、表情は晴れやかだった。
『まったくなんて良い顔で寝ているんだよ』
『シュオオ』
そうして不死鳥は神宮寺の治療を始める。
一方、代々木公園では、祭が四季と合流していた。
「やぁ四季ちゃん、どうやら君は勝ったみたいだね」
「……いや逃げられたっぽいです、確実に潰したはずなのに、遺体はありませんでした」
「そっちもか」
「え?どういうことですか」
そうして祭は、自分も倒したはずの魔族が屋敷の介入により回収されたことを話した。
「……なるほど、つまり屋敷くんが寸前で助けたかもということですね」
「おう、そういう事だ」
「屋敷くんならそれができますもんね」
屋敷天音のSSSレアダンジョンアイテム転移の鍵は、任意の対象を転移させることができる。
厄介なのはその発動速度であり、対象を定めて発動したら即座に転移させる事ができる。
つまり、屋敷は四季が押しつぶすギリギリのタイミングで発動させルシファーを逃した。
「……祭さん、厄介な敵が出来ましたね」
「まったくだよ」
そうして祭と四季はそのまま火野と雛菊と合流した。
そしてその後4人は柴崎からの連絡で東條がSSSレアダンジョンアイテム2つの適合者ではなくなった事を知るのであった。




