44話 白龍vs黒龍
『蘭方ぉぉ!俺にもできたぞ!」
黒龍に変身した強そうな魔族はそう俺に言った。
龍化をして数分が経ったからだからかな、だいぶ意識がはっきりしてる。
えーっと、あの感じ俺よりも向こうの方が強いよな。
さてどうしようか。
『なるほど、これならなんでもできそうだ、エンドスキル発動!超極大黒点』
『ギュオオ』
そう言って黒龍は先ほどの黒色の点をさらに強大にしたものを自身の口の中に作り始めた。
おいおい、なんだよあれ、威力換算で軽く100,000は超えてそうだ。
あれ喰らったら、流石にこの身体でもただでは済まないな。
相殺はできないけど、軌道を逸らすくらいなら。
"御厨、さらなる願望を願いなさい"
なんだ?頭ん中で声がする。
ええい、そんなこと気にしてる場合じゃない!
『はは、ヤベェなそれ、ま、相殺するけどね、固有スキル発動、白炎砲!』
そうして俺は黒龍に向けて白炎砲を放つ。
それに合わせて黒龍も口の中で蓄えていた黒点を放出した。
2つのブレスはそのまま空中でぶつかり合う。
『ドゴォン』
ぶつかり合ったブレスは大きな爆発を引き起こし、俺のブレスが押し負けていたのでその爆炎が俺自身にも到達した。
『くっ強えな』
『なんだ蘭方今のを防げないのか、なら次はアレよりも強いのを浴びせてやろう、エンドスキル発動ーー』
まずいなさっきのより強いやつなんて撃たれたらまず防げない。
それにさっきみたいにブレスを当てて威力を減衰させても今度のは結構ダメージ入るよな、てか最悪死ぬ。
どうりゃいいんだ……。
"御厨、願いなさいさらなる願望、奴に勝つ願望を"
願うって言われてもな、俺にはあいつを倒せるイメージが湧かねえよ。
"なら御厨、この世界を壊したいという願望をさらに解き放ちなさい、さすればそれがあの魔の王を討ち亡ぼす力となるはずです"
壊すか、確かにあいつを倒すイメージよりは思い浮かべられるな。
壊す、破壊、いいね俺は破壊を願う。
"その願い訊きいれた"
そうして頭の中の声は聞こえなくなり、変わりに体の芯から燃えるような熱を感じた。
いいねぇ、これなら全部を焼き尽くせそうだ。
『白龍【奥義】殲炎破火』
『なっ、まだそんなものを持っていたのか、こちらも行くぞ、エンドスキル発動、虚空閃!』
『ギュォォォオ』
そうして俺の放った【奥義】と魔の王の放った技はぶつかり合い、さっきのと比にならないほど大きな爆炎を生み、ビルの上層階を飲み込んでいく。
『凄い、凄いぞ蘭方!これは私でも消滅してしまうよ』
そしてその爆発に俺と魔の王も巻き込まれた。




