40話 攻防戦
「おうおうそっちも共闘か!いいぞ攻略者」
仙道さんと俺が共闘するとベルフェゴールは興奮した様子でそう言った。
仙道さんはヒーラーだけど、遠距離なら強いスキルがある。
俺が前衛をやろう……っとその前に。
「アルティメットスキル発動、霊王の加護」
俺は霊王の加護を自分と仙道さんに使用した。
「ありがとね」
「いえいえ、俺が前衛をやります、仙道さんはサポートをお願いします」
「了解!」
こっちに一つだけ有利な点があるとすれば、過去の戦闘によりマモンの情報を俺が持っていることだ。
マモン、こいつは中遠距離のスキルを使用する。
威力は強いが近接技は前回も使ってないし、無いか苦手と考えるのが妥当だよな。
「アルティメットスキル発動、雷帝の剛腕」
「またそれですか」
「ああこれが1番相性が良いと思ってな」
この戦闘で1番大事なのは、遠中遠距離からの支援攻撃。
仙道さんは攻撃タイプじゃないけど、ここは頑張ってもらおう。
俺は前衛でベルフェゴールの相手だ。
「いいね、私は近接戦大歓迎だよ!」
そう言ってベルフェゴールが大鎌を振り回しながら前へ出た。
「スキル発動、エアダッシュ!」
「またそれかい!タイミングはもう外さないよ」
そう言ってベルフェゴールは大鎌を構える。
まずはあの大鎌をどうにかしないとな。
『ガキンッ』
「なっ」
そうして俺の雷帝の剛腕と大鎌がぶつかった。
先ほどとは違い、今回は大鎌狙いである。
『ギギギ』
「き、斬れない」
アルティメットスキル、霊王の加護により俺の身体の強度は上がっている。
そのため大鎌は俺の腕を両断することはできず、大鎌と俺の腕がぶつかると鉄同士がぶつかり合うような不快な金属音が出た。
「さっきのスキルか……硬度がさっきよりも上がってる」
「まぁ受けれるとは思ってたけど確証はなかったからね、ちょっと駆けだったよ」
「ふっ、いいね攻略者!」
よしうまく受けられた。
あとは仙道さんのスキル任せよう。
「アルティメットスキル発動、雷帝の撃雷!」
『ズドン』
俺がベルフェゴールの攻撃を受けるとすぐさま仙道さんが中距離攻撃用のスキルをベルフェゴールへと放った。
「おっとやらせんよ、エンドスキル発動、大黒点!」
『ガシュッ』
マモンの大黒点により仙道さんの撃雷は相殺されてしまった。
「くっ、さすがにそう簡単には行かないか」
「まぁな、でもお前も良い攻撃だったぞ女よ」
見た感じ撃雷と大黒点はほぼ同程度の威力だったな。
だとすると、撃雷で大黒点を貫通してダメージを与えていくのは厳しい。
やはり俺が中遠距離に回る方がいいのかもな……。
「やっぱりこれ使わないとだね、SSレアダンジョンアイテム、嶺王の銀双刀解放!」
仙道さんは持っていた4次元キューブから新たなダンジョンアイテムを出し開放した。
銀色の美しい双剣。
マジか仙道さん、近接武器持っていたのか。
「拓っくん配置交代だよ、前衛は私が行く」




