39話 魔族の共闘
「ベルフェゴール、大丈夫か?」
「かなり効いたけど、なんとか無事だよ」
起き上がったベルフェゴールにもう一体の悪魔がそう問うと、ベルフェゴールは腹を抑えながらそう答える。
良かった、ダメージは入ってるみたいだ。
「おいマモン!こいつ強いな」
「ああ、さっきから言ってるだろ、この攻略者は強いのだ」
ベルフェゴールとマモン?とか言う魔族2体は、俺をそっちのけに会話を始めた。
「なぁマモン、ここは共闘と行かないかい?」
「……そんな提案をするとはらしくないな」
「まぁね、でも魔王様のためにもこの仕事は失敗できないしね」
「ああそうだな、共闘と行こうか」
まずいな、今まではなんかよくわからないけどベルフェゴール一体だけが戦っていたが、どうやらもう一体の魔族……マモンも戦闘に介入してくるらしい。
凌ぎ切れるかわからんな、これは。
「すまないが共闘させてもらうぞ、強き攻略者よ」
「今からでも一体ずつに考え直してくれてもいいんだけど、どうかな?」
「はは、無理な相談だ、エンドスキル発動、大黒点!」
『ギュルル』
マモンはそう言って人差し指で大きな黒色の球体を作り始めた。
あれはまずいな、魔弾で軌道を逸らしてもいいけどそしたらこの建物に大穴を開ける事になる。
すぐに倒壊とかは無いと思うけど、こんな技をあと何発も受けたら危ないよな。
一応、防御系スキルはあるけどあのレベルのスキルを防ぐのはできない。
前みたいに相殺するしか……あ、この前はそれでダンジョン崩壊してたじゃん。
「ゆくぞ強き攻略者よ、喰らえ大黒点!」
「やるしかないか、アルティメットスキル発動、大輪ーー」
「アルティメットスキル発動、高度防御結界!」
『ジュワ』
マモンの大黒点を相殺するためアルティメットスキル、大輪玉を発動させようとした刹那、仙道さんが現れ、大黒点から俺を守ってくれた。
やれやれなんとか助かったよ。
「ナイスタイミングです、仙道さん」
「そのセリフ久々聞いたわ、パーティー組んでた時以来だわ、懐かしい」
そう俺と仙道さんは約一年半前までパーティーを組んでいた。
そのときは屋敷くんも一緒にいて3人だったが、もう屋敷くんはいない。
屋敷くん……。
「東條さんは?」
「他の職員さんがいたから預けてきた、もう病院行ってると思う」
「そうですか」
とりあえず東條さんはもうこれで安心だ。
「魔族2人か……拓っくんこれは久しぶりに共闘しないとかな?」
「ええ仙道さん、一年半ぶりですがやりましょう、屋敷くんはいませんが」
「はは、ほんと天音はウチのエースだったのにね」
そう言って仙道さんはニコッと笑った。
俺と仙道さん、屋敷くんで組んでいた時は俺がサポート役、仙道さんが回復役で、攻撃は全て屋敷くんに任せていた。
俺も攻撃はできなくないが、屋敷くんが超攻撃型だった事もありその形の方が効率がよかったのだ。
……とりあえず今は、屋敷くんのことは置いといてこっちもぼちぼち反撃と行くかな。




