37話 3つ目のSSSレアダンジョンアイテム
ーー代々木公園、祭vs屋敷
『バリン』
「クッソ」
屋敷の4発目の雷剛雷霆により、祭の結界が音を立てて破られた。
「はぁはぁ、やっと破れたなこれでもうあんたは、丸腰も同然だ祭さん」
「そうだな、まぁそれでもお前も結構しんどそうだけどな」
祭の結界を破るため屋敷は4回雷剛雷霆を使った。
その間に祭の攻撃を躱すために雷速なども多様しており、屋敷に残されたスキルポイントの限界は近い。
しかし屋敷がこの戦闘中にスキルポイントよりも消費しているものがある、それは体力である。
屋敷の技はスキルポイントも消費するが、体力はそれ以上に使う。
そのため現在、屋敷があと放てる技は雷剛雷霆残り2回、雷速4回となっており、もし奥義を使用する場合なら、使用後は雷霆雲だけでなく屋敷自身の体力も尽きるため、行動不能となってしまう。
したがってこの勝負、一見すると祭が追い込まれているように見えるが、2人の状況的に五分五分なのである。
まぁしかし、これはあくまでも屋敷目線での話であるが。
「はは祭さん、俺の心配ですか?余裕っすね、まぁもう次で終わらせますけど」
そう言って屋敷は奥義使用のため呼吸を整える。
「……そうか、なら備えないとな」
屋敷のその次というのが奥義であることは祭にもわかっていた。
霊王の結界が破られた今、祭に屋敷の技を止めるすべはない。
しかし、霊王にはまだある。
「祭さん、あんたは俺や東條さんと同じ複数のSSSレアダンジョンアイテムの適合者だ、まずその霊王、そして組合にある魔力生成の泉、そうだよな」
「ああそうだ、それがどうした?」
「ククッ、勝った!ならもうあんたに俺を止める技はないのよなぁ!雷霆雲【奥義】発動、万雷麒麟!」
『ゴロゴロ』
屋敷がそういうと空に当然雷雲が現れた。
そう祭十蔵は、2つのダンジョンアイテムの適合者である。
1つは霊王、2つ目は盟友である牧田陽介より託された魔力生成の泉。
しかし、祭は3つ目のSSSレアダンジョンアイテムを所持している。
だが祭十蔵は、そのアイテムの適合者ではない。
「……ったく、もう限界だな、来い霊王!」
『ズォ』
そう言うと祭の背後に霊王が現れた。
『どうした十蔵?』
「おいおい、なんだよそいつ!まさかそいつで俺の奥義を受ける気ですか祭さん?」
「はは、違うよ、霊王アレを使いたい頼めるか?」
『ほう、アレかわかった』
そう言って霊王は懐から真っ黒な拳銃を取り出した。
『ほれ十蔵』
「ありがとよ」
祭はそのままその銃を受け取った。
「SSSレアダンジョンアイテム八魔星の天銃、解放!」
「なんだよそれ、聞いてない聞いてないぞそれは!」
屋敷の持つ八魔星の天銃を見て屋敷は取り乱していた。
SSSレアダンジョンアイテム、八魔星の天銃。
これは太陽系にある八つの惑星の名前を冠する8発の弾丸を射出する銃型のアイテムである。
適合者は霊王。
「すまんな屋敷、この銃のことは誰にも言ってなくてな、さぁこっからはお互い火力勝負と行こうか」
そう言って祭は銃口を屋敷へと向ける。




