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24話 vs魔族②

 「着いたぞ、待ってろ若織!」

 「すげぇ、あの人今飛んできたぞ」

 「あ、おい!あれ神宮寺だ、攻略者の!」

 「うそ!本物じゃん」

 「あ、おい、邪魔だお前ら!」


 病院に降り立った神宮寺は、飛んできた事が仇となり、すぐさま近くにいた人達に取り囲まれた。

 ダンジョンビジネスが盛り上がりを見せる現代において、攻略者とはアメコミヒーローみたいな者に近い。

 たとえ人間性に問題のある神宮寺であったとしても、ファンと呼べる人たちは多くいる。

 

 「どけっ!」 

 「いやいや写真くらいいいでしょ」

 「あとで撮ってやるから!ちょっと今はーー」

 『ドゴン』


 神宮寺が多数のファンに取り囲まれていると、3階のとある病室の壁が崩れた。


 「はっはー、攻略者ゲットー」

 「若織!」


 崩れた壁から、一体の魔族が若織を両腕で担いで出てきた。

 神宮寺はすぐさま、魔族に向け右手を構える。


 「若織を離せ、神炎閃火」

 『グワッ』

 「あ?なんだ……ぬわっ火か」


 神炎閃火、右手で構えた先に指向性の炎を放つ技である。

 神宮寺の火は普通とは違う。


 「熱っ、てかこれ燃えてんの俺だけか」


 そうしてそのまま魔族は炎に包まれた。

 不死鳥の火にはとある便利な特性がある。

 それは燃やしわけである。

 神宮寺が燃やしたいと思いたいものだけを燃やし、それ以外には火はうつらない。

 

 『ドサッ』

 「若織!」


 燃えた魔族がそのまま若織を地面に落とした。

 そのまま神宮寺は3階へと飛び立ち、病院しに倒れている若織の元へと駆けた。

 

 「大丈夫か?」

 「……神宮寺?」

 「よかった……若織、おれーー」

 『ゴスッ』

 「熱いんだよ!今の火お前か?」


 若織の元にいた神宮寺は突然燃える魔族に殴られ吹っ飛ばされた。

 そして魔族を包む不死鳥の火はみるみる弱くなり、そのまま鎮火していく。

 この魔族の名はサタン。

 一番頑丈な魔族であり、どんな相手でも彼の防御力の前では無力である。


 「まったく攻略者の誘拐なんて怠い仕事をよこしやがって、ベルゼブブの奴、いちいち命令口調で腹立つんだよな」

 

 そう言ってサタンは頭を掻きながら、また若織を担ごうとした。


 「神炎拳」

 『ゴツン』

 「あ、痛てぇなこの野郎、つかまた熱いな」

 「なっ!?」


 吹っ飛ばされた神宮寺は即座に回復し、神炎を拳に魔族を纏い殴りつける。

 しかし神炎拳をまともに受けたはずのサタンだが微動だにしなかった。

 

 「……まだ終わってねぇよ、喰らえ」

 「あ?」

 『グワッ』


 そうして神宮寺の拳は爆炎を放つ。

 さすがのサタンもこれには数メートル吹き飛んでいった。

 しかし普通神炎拳は、初撃の拳で敵を吹っ飛ばし、爆炎は強力な追撃となる。

 それが起きない事に神宮寺も焦ったが、殴った感触から即座に理解した、この魔族は恐ろしく強いという事を。


 「若織、ごめんな、ちょっとあいつ強そうだからここで待っててくれ」

 「……え、いや待て神宮寺」


 神宮寺は倒れている若織をベットに運び、1人魔族を吹っ飛ばした方向へと歩いていく。


 「神宮寺やめろ、あいつは1人でやれる相手じゃ」

 「手負いのお前の力なんて借りれねぇよ」


 そう言って神宮寺はサタンへと挑むのであった。

 

 

 

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