22話 上位攻略者の実力
「これは参ったな、このまま見逃してくれるとかは……」
「はは、ない!」
ルシファーの懇願を笑顔で祭さんは粉砕した。
「SSSレアダンジョンアイテム、新王の神葬琰剣解放」
「SSSレアダンジョンアイテム、フロストインパクト解放」
前に出た東條さんがダンジョンアイテムを解放し、それに呼応して四季さんもダンジョンアイテムを解放した。
四季織姫、ダンジョンランキング6位。
SSSレアダンジョンアイテム、フロストインパクトの適合者で、通称、氷鉄槌。
彼女の持つフロストインパクトは氷属性のハンマーで、解放すると固有の氷系のスキルが使えるようになる。
四季さんは細身の女性だが、ハンマーは物凄く大きい。
昔、本人に重くないかと聞いたところ軽いと言っていたので、もしかすると適合者には重さとかが関係なくなるのかも……。
「東條さん、私はサポートに回ります」
「ああ頼む、 SSSレアダンジョンアイテム、嶺王の首飾り解放」
東條さんが二つ目の SSSレアダンジョンアイテムを解放した。
嶺王の首飾り、確かあれは強制的に自身の身体能力を極限まで向上させるアイテム。
スキル身体強化のレベル5に相当する力を得ると言われている。
ていうか東條さんが暴れてこの建物持つのだろうか。
「SSSレアダンジョンアイテム発動、転移の鍵解放、この部屋にいる人ごと代々木公園に転送しますね、祭さん」
「おー、屋敷くん助かるよ」
『ギュン』
屋敷くんはそう言って俺たちを部屋ごと移動させた。
屋敷天音、ダンジョンランキング2位。
通称、天災。
屋敷くんは元俺のパーティーメンバーで、2つの SSSレアダンジョンアイテムの適合者である。
1つは今の転移の鍵というで、指定した空間ごと任意の場所に転移させる事ができる強力なアイテム。
屋敷くんはこの他にもSSレアダンジョンアイテムも5つほど所持している。
「はは、まったく凄いな上位の攻略者は、これじゃあやりたい放題じゃないか」
「うるさい」
『ゴンッ』
移動して早々に四季さんが持っていたハンマーでルシファーを叩きつけた。
『ガッ』
「痛てぇな」
しかしルシファーはハンマー軽々と受け止めた。
さすがは魔族、あのハンマーを受け止めるとは、膂力も人とは比べ物にならないな。
ただ受け止めたところでそれは止められるない。
「すごい、止められたの久しぶり、でも終わりだよ、固有スキル発動アイスバースト」
『パキッ』
受け止めたハンマーから勢いよく冷気が放出され、一瞬にしてルシファーは氷漬けになった。
「よし、あとは任せますね、東條さん」
「ああナイスだ四季、固有スキル発動、聖炎」
『ブワッ』
東條さんはルシファーめがけて炎の斬撃を放った。
聖炎、相変わらず凄い火力だ。
今回は俺の出番はなさそうだな。
『ジュワッ』
そうして聖炎はそのまま氷ごとルシファーを焼き切った。
これで終わりか、さて神宮寺はちゃんと若織さんを助けられたかな。
「凄い火力だな、さすがは東條バケモンだ、だが甘い炎じゃ俺は殺せねぇよ!エンドスキル発動、プロミネンス!!」
『カッ』
嘘だろあれで生きていたのか。
てかまずいーー。
『パキパキ』
「ちっ、またお前か氷のやつ」
「固有スキル、ジャック・フロスト」
先ほどのように爆発するする寸前で、今度は四季さんがルシファーの頭を残して全身を凍らせた。
「東條さん、相性的に私の方がいい気がします、私にやらせてほしいです」
「……わかった、ここは任せる」
そう言って東條さんはダンジョンアイテムを解除した。
「うーん、なんだろうな、なんか嫌な予感するんだよなぁ、屋敷くん悪いんだが四季ちゃん以外の全員を本部に戻してもらってもいいかな?」
「……どうしました祭さん?」
「いや、なんか胸騒ぎがして、だから頼むよ」
「わかりました、でも、すみません皆さんをここに釘付けにするのが、僕の仕事なんです」
「おいおい仕事って……屋敷くん、もしかして君、屋敷くんじゃないな?」
「ふふっ、やだなぁ、屋敷ですよぉ」
そう言って屋敷くんの面の皮が剥がれていった。
「黒い瞳に灰色の肌、お前魔族か」
「柴崎さぁん、僕、魔族になっちゃいましたぁ」




