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30代からはじめるダンジョン攻略!脱サラ男によるダンジョン攻略術。  作者: 神崎あら
東北ダンジョン編

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17話 攻略できない理由


 「え、竜人族ってあなた1人なの?」

 「はいそうですよ、私以外の竜人族は魔族に滅ぼされました」


 雛菊の問いに対し竜人族は淡々と話した。

 まさか魔族に滅ぼされていたとはな。

 じゃあ祭さんの言っていた、攻略の障害になる竜人族ってのはこの人1人のことなのか?

 若織さんの治療を終え、俺たちはテントを立てたりして簡易的な拠点を作った。

 若織さんの持っていた4次元製のテントはどこかへ行ってしまったが、普通のテントならまだある。

 まぁダンジョンライフからレビューして下さいと、大量に持たされているからね……。

 

 「待ってください、このダンジョンは竜人族が障害になってて攻略できないと言われてたのですが」

 「それはあながち間違いではありません」

 「え?でもさっき敵ではないって」

 「私は敵ではないです、ただこのダンジョンの核は私達竜人族の御神体のことであり、神にスマホが触れるのを私が拒んだので、祭さんが諦めて帰ったという次第です」


 な、なるほど、そういう事だったのか。

 祭さん、あなた言葉足らずにも程がありますよ……。


 「待ってくれなんか祭さんの言ってることとズレてねぇか!」

 「ああ、ズレてるよだいぶ、ていうかあの人39層までしかいけてないとか言ってたけど、この感じだと最下層まで行ってるよ、たぶん」

 「というより、彼は最下層を拠点に普通に暮らしていましたよ、1ヶ月くらい」

 

 はぁ、やっぱり適当なこと言ってたんだな、あの人。

 祭十蔵、現攻略者ランキング3位、昔はずっと1位だったけど、東條さんが来たり最近だと新世代の屋敷くんにも抜かれ3位にいるが、正直言って強さだけなら東條さんにも引けを取らない。

 柔軟な思考に、ダンジョンへの深い理解、戦闘力以外の部分でもあの人はダンジョン知識の生き字引みたいなところがあるが、それと同時に結構適当な人でもある。


 「なるほど、大体事情は掴めました、竜人族さんは祭さんとは結構親しいのですか?」

 「ジンです、そう呼んでください、親しいと思います、3ヶ月くらい前にも来ましたし」

 「なるほど……」


 自由だなあの人。

 でもなんでそんな頻繁に様子を見に来ているんだ?


 「ジンさん、なぜ祭さんはそんな高頻度でここへ来てるんですか?何か知ってることがあったら教えてくれると助かります」

 「おそらく御神体……貴方がたの言うところの核を気にしているんだと思います」

 「核を?」

 「ええ、今魔族が核を求めてダンジョンに出没しているらしく、それで警戒してると言っていました」

 

 いや聞いてないんだが……。

 なんでそんな大事なことを味方に共有しないんだあの人。

 ホウレンソウは社会人の基本なんだけど。


 「わかりました、ならさっきいた魔族も理由は核ですかね?」

 「多分そうだと思います」


 これで点と点が繋がったな。

 以前、北関東のダンジョンに現れたあいつも、さっき戦った魔族も、狙いは核か。

 でもなんで核を狙っているんだ、祭さんなら何か知ってるよな、いや絶対知ってるはずだ。

 これは早く戻って祭さんを探さないとだな。


 「ジンさん、色々教えてくれてありがとう」

 「いえいえ、あと祭さんから貴方達についていくようにと言われています、そのために御神体も動かせるように加工しました」

 「え?」


 いやいや聞いてない、もう全部聞いてない。

 あのじじい……俺がこの業界に入ったきっかけを作った、いわば恩人のような人だが、今度殴ろう。


 「え、核があるのか?見せてよ!」


 雛菊が核を見せてくれるようジンさんに言い寄り始めた。

 もうなんでそんな自由なんだよ攻略者って奴は。


 「これです」

 「おお、すげぇ綺麗だな」


 そんで見せるのか。

 御神体なんだろそれ、もっと躊躇ってくれよ。

 ジンさんが見せてくれた御神体はルビーのように輝いていた。

 

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