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30代からはじめるダンジョン攻略!脱サラ男によるダンジョン攻略術。  作者: 神崎あら
東北ダンジョン編

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14話 奥義


 『ズォン』


 なんだ何か大きな音が聞こえる。

 雛菊が心配だ、急がないと。

 若織さんの治療を終え、俺と若織さん、国枝さんは雛菊の後を追いかけていた。

 

 「若織さん!もう少し早く走れますか?」

 「余裕だ、スキル発動、身体強化レベル1.5」


 並走する若織さんはスキル身体強化により、速度を上げた。


 「は、早いです2人とも」


 2人の後を追う國枝かんは息を切らしながらそう言った。

 

 「國枝さんはゆっくりきてくれ、スキル発動、身体強化レベル1」

 「わ、わかりましたー」


 そうして俺と若織さんは國枝さんを置いて、雛菊達の元へと急いだ。


 「水障壁」

 『ズォン』

 「近づけませんね、ただいつまでも持つか」

 「ま、もうそろそろやめてもらっても良いけどね」

 「雛菊ー!」


 走る事3分、雛菊達に追いついた。

 てか雛菊が戦っているあれは一体なんだ。

 ドラゴンのようにも見えるけど、魔族はどこ行ったんだ?


 「あ、拓真っちー!激ヤバだからヘルプ!」

 「いやヘルプって、ていうかあのデカいのはなんだ?」

 「あれが魔族だよ!」

 「嘘だろ」

 「なんですか、先ほどの方々ではないですか、どれ一緒に死になさい、水発弾!」

 

 そう言って水竜は高密度の水弾を俺と若織さんめがけて発射した。

 まずい、あんなもの当たったら2人ともタダではすまないぞ。

 

 「スキル発動、魔弾」

 『ガシュ』


 俺は魔弾をうまく当て軌道を逸らした。


 「ふぅ」

 「ナイス拓真っち!」

 「助かったぞ、ありがとう拓真」

 「いえいえ」


 危ねぇ……とっさに魔弾でどうにかできて良かった。


 「瞬時に私の水発弾の下に当てて軌道を逸らすとは、あなたが一番厄介なのかもですね」

 「それはどうも、でももう油断はしない、覇王の耳飾り発動!」

 

 俺は次またあの水弾が飛んできても即座に対応できるよう、覇王の耳飾りを発動させた。

 防御は雛菊、攻めは若織さんに任せよう。

 俺はサポートに回る。


 「ほほう、貴方のアイテムも実に優秀ですね」

 「褒めてくれるのは嬉しいが、手加減はしないからな、アルティメットスキル発動、霊王の加護」


 アルティメットスキル霊王の加護、消費ポイント10,000、効果は任意の対象者にダメージを大幅軽減させる加護の付与。

 これにより俺、若織さん、雛菊の受けるダメージはかなり軽減される。

 

 「やっぱり実に厄介ですね貴方」

 「おい、よそ見してんじゃねぇよ」


 水竜の隙を若織さんは見逃すことはなく、背後に回っていた。


 「スキルポイント5000消費、神刀一閃」

 「ぐはっ」


 そのまま若織さんは水竜の右羽を切り落とした。


 「攻撃力はどうやら大太刀の貴方が一番のようですね、でも片腕が使えないので威力は半減といったところですかね」

 「……」

 「沈黙は正解、さて貴方は生かしておくと良くないですね、爆水弾」

 『ズォン』

 「若織さん!」


 若織さんはほぼゼロ距離で水竜の爆発する水弾を受けた。

 まずいな、いくら霊王の加護があってもあれじゃあ……。

 

 「ふふ、まずは1人」

 「残念、まだ生きてるよ!」

 「またそれですか」


 爆発の中からほぼ無傷の若織さんが出てきた。

 なるほど雛菊の水影か。

 間一髪間に合ったのか、良かった。


 「まぁでも関係ないんですけどね」

 「ぐはっ」


 爆発の中から出てきた若織さんは突然吐血しそのまま倒れた。

 

 「大太刀の貴方、あの飛沫を少しでも飲み込みましたね、その飛沫は一粒一粒が非常に高温、しかも体内に入ると小さな爆発を起こす仕様になってましてね」

 「な、マジかよ……」


 水影で助けた雛菊は、水竜のその言葉を聞いて固まってしまった。

 最悪だ、つまりあの爆発を水影で躱すのは実質不可能ということか。

 見た感じ爆発の範囲は半径3メートルほどだった。

 つまりガードしたとしても、飛沫による被弾は避けられない。

 遠距離攻撃しかないな。


 「アルティメットスキル発動、大輪玉」

 「ほう、遠距離のアルティメットスキルもあるのですか、手数が多いですね」


 おそらく俺の大輪玉でもあの水竜を殺すことはできない。

 でも隙なら作れるはずだ。


 「いくぞ、【最大解放】大輪玉!」


 【最大解放】、これはアルティメットスキルにのみある仕様であり、通常時の4倍のスキルポイントを消費することで、普段の威力の2倍の威力を出せる。


 「これはまずいですね、水鱗硬化」

 『ズドン』

 

 そのまま辺りは爆風に包まれた。

 

 「すげぇな拓真っち、やったんじゃないか?」

 「いやダメだ、防がれてる」

 「そ、そんなぁ」

 

 そうして爆風が晴れてくると、ズタボロになった水竜が出てきた。


 「凄まじい威力でした、これはスキルだけの火力ではない気がしますね……なにかネタがありそうだ」

 

 まずいバレてる……。 

 見た感じある程度はダメージ喰らってるみたいだな、それといい感じに注意が俺に向いている。

 あとは任せるか。


 「おい、クソ蛇野郎」

 「ん、蛇?いやいや私は……って、うそだ!?」

 「あんまし攻略者舐めんなよ」


 固有スキルを持っていたり、アイテム自身がスキルみたいなダンジョンアイテムには、【奥義】と呼ばれる必殺技がある。

 俺が使うアルティメットスキルでは決して出せない出力があり、おそらく威力にして80,000から100,000近くいく。

 ただし、使用すると丸一日アイテムが使用不可になる。

 高威力の対して相応のデメリット。

 ちなみにSSSレアダンジョンアイテム複数持ちは、アイテムの数だけその日に撃てる【奥義】があるため同業者からチート野郎と言われるのだ。

 ソースは東條さん。


 「ありえん、内臓がズタズタなはずだ、呼吸するのもやっとなはず」

 「ははっ、辛いよ、まぁでも耐えられる、じゃあなクソ野郎、神仙刀【奥義】、神仙百花」

 「た、助け……」

 『ズバァン』

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