105話 事後報告
『ブルルル』
『お、柴崎かどうしたもう終わったのか?』
「祭さんお疲れ様です、こっちは終わりました」
大宮に戻るとすぐに俺は祭さんへの事後報告を行った。
『おお早いな、流石は良い攻略者』
「懐かしいですね、それ」
『はは、まったくな、では成果を聞こうか』
「了解です」
俺は祭さんに、槙島を捕獲したことや金鞭の回収、あとは四季さんが上位魔族を一体討伐した事を伝えた。
『……なるほどなぁ、色々あったようだが槙島の逮捕と金鞭の確保は当初の目的達成ということになるな、いやぁよく頑張った……ハクシュン!』
「だ、大丈夫ですか?」
『大丈夫!大丈夫だよ、なっははは』
祭さんは電話口で大笑いした。
やけにテンション高いな、この人もしかして飲んでるのか……。
いや流石に部下が命をかけて戦っているのに飲むわけない……いやこいつなら飲むな。
「祭さん、どこいるんですか?」
『え?』
「いや絶対今、本部いないですよねどこいるんですか?」
『はっはは、柴崎は鋭いなぁ、まぁ報告は聞けたし、あとはゆっくり療養でもしてくれ、ではな!』
「ちょっ、え、いやまだ俺の質問ーー」
『ブツン』
き、切りやがった。
この感じ絶対飲み屋にいるな、まったくとんでもない上司だ……。
「あ、拓っくん報告終わったの?」
「い、一応終わったかな」
電話を終え、四季さんの病室に戻ると仙道さんがそう訊いてきた。
あの終わり方には納得できないけど、事後報告はなんとか聞いてもらえたし、ひとまず良しとしよう。
「その反応の感じだと、一応報告はできたけど何かあったって感じだね」
「そ、そうだね」
仙道さん凄いな全部あってるよ。
もしかして電話の内容聞いてたのか。
「……報告ありがとうございます」
「いやこれくらいいいんだよ、それよりも身体の具合はどう?」
「仙道さんに治療してもらったお陰で、内臓の損傷は問題ないそうです、特に傷跡も残らないそうなので安心してます」
「そうなんだ、それは良かったよ」
四季さんは今回、上位魔族のレヴィアタンを単独で撃破している。
前は俺と若織さん、雛菊の3人がかりでギリギリだったのに、四季さんは1人で倒してしまった。
神宮寺や蘭方君の影に隠れてるけど、四季さんも充分強いよな。
「……ただ今日はこのまま入院らしいので、私はこのまま病院に残ります、お二人はどうぞホテルなりを押さえて休んでください」
四季さんはそう話すとぺこりと頭を下げた。
本当にこの子は良くできた子だな、自分が傷ついて入院してるのにこちらの気遣いまでするなんて、親の教育の賜物だよほんと。
「そうだね、私はこの近くのホテル押さえてるしそっち戻ろうかな、また明日病院来るからね!」
「ありがとうございます」
「じゃあまた明日ね、拓っくんもお休み!」
「うん、お休み」
仙道さんはそう言って病室を出て行った。
さてと、俺も行くかな。
『プルルル』
「あ、電話だ、ごめんね四季さん俺電話してくるね」
「はい」
そう言って俺は病室から出た。
「もしもし?」
『よぉ柴崎ぃ、俺だよ俺神宮寺だ』
電話の相手は1日ぶりに話す神宮寺だった。
まったく今更連絡してくるなんて、一体何考えてんだよ、こっちがどれだけ心配したと思ってるんだ。
「おい神宮寺、無事ならさっさと連絡よこせよな」
『おお悪りぃな、悪りぃついでにもう一つ俺さしばらくの間、組合本部に戻らない事にしたわ』
「え?」




