103話 帰還
『ギュオ』
「よ、よし着いたみたいだね」
転移の腕輪を使い、俺、仙道さん、四季さん、槙島の4人は無事に地上へと帰還した。
今回の攻略は想定していた通り大変だったが、槙島の確保や金鞭の回収ができたのでかなり上出来だと思う。
一つ気がかりなのは、神宮寺の安否。
まぁ能力的に死ぬことはないだろうけど、それでも心配ではある。
無事だといいのだが。
「拓っくん、神宮寺さん大丈夫かな?」
「おそらく不死鳥が回収していると思うから、問題はないと思う、でもやっぱり心配だよね、その気持ちはわかる」
「だよね、多分だけど神宮寺さん今回の攻略のMVPだと思うし生きててほしいよね」
仙道さんの言うことは正しい。
今回の攻略で神宮寺はおそらく鶏鳴狗盗の面々抑えつつ、サタンの相手や槙島の相手をしてくれてたみたいだし、流石に神宮寺がMVPで異論のある奴はいないと俺も思う。
「そうだね流石は3位の活躍だと思う」
「……私もそう思います、正直私では槙島の相手はできなかった、でも神宮寺さんにはそれができた、この差が3位と4位の差なのかなと感じますね」
う、うまく纏められてしまった。
歳下の四季さんに…。
「まぁでも、今回はさみんなよくやったよね」
「……そうですね、それに全員生きていたこれが大きいです、あ、神宮寺さんはまだわからないですが」
「はは、そうだね四季さん、まぁアイツなら生きていると思うし」
正直、あの不死鳥が神宮寺を救えないとは思えない。
実際、瀕死の俺をあんなに早く回復させのもそうだが、実際に不死鳥の力を使ってみてわかった事がある。
これは手に余る力だ。
無制限の再生力に、上限のない攻撃力。
俺が知る中で不死鳥は最高のダンジョンアイテムだと思う。
ていうか人類史上最高の性能だよなもはや。
「すまんがそのむず痒い反省会は本部に戻ってからしてくれないかな?」
背中の槙島が騒ぎ始めた。
「……いたんですね、さっき言った事聞かれてますよねこれ、イラつきますね」
「はは、四季さんそんなにイラつくことはないですよ、だって事実ですから、貴方が私に勝てないのも、神宮寺くんが3位で貴方が4位であることもね」
「……ジャック・フロスト」
『パキン』
「なっ!」
四季さんはジャックフロストを使い、槙島を雪だるまに変えた。
「……口も塞いでやりたいけど、殺すわけにはいかないから」
「お、おい四季さん、貴方ズルいですよ私が動けないことを利用してこんなーーぐはっ」
雪だるまにされても止まらない槙島へ、仙道さんが腹パンをして気絶させた。
「もう疲れてるし、皆んなもこいつの相手はしたくないよね?」
『うん』
「了解、賛成多数なので槙島にはこのまま寝てもらおうか」
仙道さんはそう言って歩き始めた。
まぁ何はともあれ無事に終わって何よりだ、さて大宮に戻るかな。




