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97話 白虎


 「私が前衛をやるから、白虎はサポートをお願いね」

 『ああわかった』

 「あー、いいねぇそういうのぉ、仲良しなんだね君たちは」


 槙島は仙道と白虎のやり取りを見て興味ありげな顔を浮かべていた。

 狂道化師と槙島はお互いに協調性がないため肩を並べて戦うことはできない。

 そのため仙道と白虎の連携にはとても興味があったのだ。

 

 「仲良し、まぁそうね命を預けるパートナーだと思ってるかな」

 『……そう言われると照れるな』


 仙道がそう言うと、白虎は少し照れ臭そうにした。


 「パートナーか、僕もあいつに同じような感情あるのかな……」

 「あるのかなって、それ自分の感情でしょわからないの?」

 「ああわからないよ、僕は他人にも共感しないし、自分の心の状態も大して気にしてないからね」

 「やっぱり貴方は欠陥だらけってことね」


 仙道は感情のわからない槙島を憐れんだ。

 槙島という男は異質である。

 親も兄弟もいた、お金にも困っておらずわりと幸せな家庭だった、しかし環境は良かったが槙島の心には問題があった。

 そう満たされなかったのだ、人並みの幸せで彼の心は満たされることはなく、常に心は乾燥していた、そんな時彼は名取という生涯おいての唯一の親友と出会う。

 そんな親友から槙島はある一つのことを教わった、それは死を身近に感じる瞬間に得られる快感、そう槙島は名取から生き物を殺めるときに得られる快感を学んでしまったのだ。 

 そして彼は知る、それが自身の心の渇きを潤す唯一の方法だと。


 「やめてくださいよ、欠陥だらけなんてそんな……仙道さん、あなた、死を身近に感じたことあります?」

 「今がそうかな」

 「はは、それは素晴らしい、ならその死を確実なものにしてあげますよ」

 「遠慮しておくかな、でもまぁあんたは殺す」


 仙道はそう言って槙島へ突っ込んで行った。

 魔剣を構え迎撃つ槙島、しかし仙道の横につく白虎が仙道よりも早く槙島へと喰らいつく。


 『ガシッ』

 

 白虎はそのまま槙島の右肩に噛みついた。

 

 「こ、これは痛い、し、死ぬかも?」

 「その疑問形はキモすぎかな」

 『ズシャ』


 時間差で仙道の双剣が槙島の両腕を切り裂いた。


 「ぬあああああ、痛い、痛いよぉぉ」


 その瞬間、槙島は酷い断末魔をあげた。


 『ナイス連携だ、遥』

 「ええ、だけど全然勝った気がしないね」

 『ああ、備えろ遥よ奴の身体から何かを感じる』


 白虎がそう話すと槙島の身体から黒いオーラが溢れ出した。

 槙島当千、旧名槙島冬夜。

 彼はSSSレアダンジョンアイテム、5つの適合者である。

 3つ以上の適合で精神が壊れると言われているSSSレアダンジョンアイテムであるが、槙島には壊れる心がないため、彼に適合上限はない。



 


 

 

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