96話 槙島の魔剣
『シュウウ』
雷撃は槙島へと命中したが、間一髪槙島は魔剣を使う事で雷撃を防いでいた。
「いやぁ驚いたよ、仙道さん顔だけじゃなくて意外と強いんだね」
「……全部逆鱗に触れることしか言わないんだねあなた、まぁもう何も期待してないからいいんだけどね」
槙島のその問いかけに仙道は諦め混じりにそう答える。
「深淵王の魔剣をさっそく使わざるを得ないとは、さすがは上位攻略者……あ、そういえば僕より順位高いんだっけ?はは、それは流石にやりすぎだよね」
「うるさすぎるかな、そろそろ黙ってもらいたいかも、固有スキル発動、虎珀雷!!」
『ズドン』
仙道は槙島を黙らせるため固有スキルを使用した。
固有スキル虎珀雷、虎の形をした雷を作り相手へぶつけるスキルである。
「はは凄いなこれも、魔剣よ頼む」
『ズオオ』
槙島の持つ魔剣はまたしても仙道の雷を吸い込んだ。
『あの剣はだいぶ厄介だな』
「そうだね、正直、槙島本体よりあの剣の方が厄介かも」
仙道もまた槙島の逆鱗に触れるように話した。
「キツイなぁ仙道さん、でもまぁ魔剣頼りってのはあっているよ、なんせ今の僕は片足だからね」
「片足?」
仙道がそう問うと、槙島は右足を見せた。
「ほらどうだい醜い義足だろ、君達の仲間にやられたんだ」
槙島の右足には真っ白い義足が付いていた。
「もしかしてそれ、ダンジョンアイテムなの?」
「ああそうだよ、昔戦った海外の攻略者のものだったやつでさ、いやぁ取っておいて良かったよ、まさか自分で使うとは思ってなかったけどね」
SSレアダンジョンアイテム、精霊王の右足。
装着すると、装着者の寿命を伸ばす代わりに、装着者に悪夢を見せる代物。
一応、脚力も上昇する。
「その海外の攻略者もどうせ殺しているのよね」
「ああ殺したよ、家に首だけあるかな」
「噂通りのサイコ野郎かも、まぁその方が容赦なくやれるからちょうどいいかもね」
『ああそうだな遥よ、我の目から見ても此奴のオーラは異常すぎる、おそらくまだ持っているぞ、気をつけろよ』
白虎はそう話すと守るように、仙道の横についた。
「SSレアダンジョンアイテム、嶺王の銀双剣解放」
「ほう近接戦ですか、面白いもう一回お腹に傷をつけてあげますよ」
槙島はそう話すと不敵にそして楽しそうに笑った。




