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2度目の子育て~我が子を可愛がったら溺愛されました  作者: 七詩


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「ふふ、こう見るとやっぱり親子ね」


ウィリアムも程なく深い眠りについた。


ユウリと見比べると寝顔がそっくりで2人とも愛おしくなる。


「ん...」


少し離れようとするとウィリアムの手が伸びてきて私の体を抱き寄せた。


「わっ!」


その力強さに抵抗出来なくて私はされるがまま彼の抱き枕になった。


「眠れるかしら...」


私は動くのを諦め彼の腕の中で目を閉じたのだった。




「ん、んん」


モゾモゾと動き私の肌に柔らかい髪を擦り付けてくる。くすぐったくて私は笑いながら声をかけた。


「おはよう、ウィリアム」


私の声にウィリアムはハッと目を開ける。


その近さにウィリアムは驚きベッドから落ちそうになった。


「わっ! 大丈夫?」


私はウィリアムの体を支えようと掴むが彼の重さに一緒にベッドから落ちてしまった。



「いたた...」


思ったほど痛くなかったが驚き目を開くとウィリアムが下敷きになってくれたおかげで痛くなかったようだ。


しかしウィリアムは私を上にして固まっている。


彼の体に跨るように落ちたので降りようと体を動かすと何か硬いものに当たった。


なんだろうと手で触るとウィリアムの体がビクッと跳ねる。


「うっ!」


あー、男性特有の朝のアレか。


私はそっと手を離すと彼は顔を赤くしてその身を退かした。


「受け止めてくれてありがとう」


私は気づかない振りをして下敷きになってくれたお礼を言う。


「い、いや。怪我は無いか?」


「ええ、あなたが受け止めてくれたから大丈夫」


「しかしなんであんなに近くにいたんだ、あれは驚くにきまってる」


私が悪いかのように誤魔化しながら話すので本当の事を教えてあげた。


「昨日ウィリアムが私を抱きしめて離さなかったのよ。だから朝まであなたの腕の中で寝てたの」


「え、あっ!そ、そうだったのか...それはすまない」


ウィリアムは顔を逸らして気まずそうに謝った。


「別に責めて無いわ、それより一緒に寝てみてどうだった?」


私の言葉にウィリアムは少し考える。


「確かにいつもより寝られた気がする」


ボソッと呟く声を私は聞き逃さなかった。



「でしょ! だからユウリにも添い寝が必要なの。大人になれば嫌でも一人で寝たくなるわ。一緒に寝れるのは子供である今だけなのよ」


まだ気持ちよさそうに寝てるユウリの頭を優しく撫でる。


ユウリは気持ちよさそうに私の手に頬を擦り寄せた。


その顔にウィリアムは何か考え込んでいた。そして顔をあげると私を見つめる。


「わかった、しばらくこの方法を試してみよう」


「いいの?」


「ああ」


「やった! あなたありがとう」


私は感謝の気持ちを込めてウィリアムに抱きついた。


その日の夜ウィリアムから承諾も得たので堂々とユウリと一緒に寝る準備をする。


「歯磨きはした?」


「うん!」


いつもの決まり文句にユウリは頷く、早速ベッドに横になろうとすると扉がノックされる。


昨日のデジャブのように私は扉に向かって声をかけた。


「はい」


「私だ」


ウィリアムの声に私はため息をもらし、立ち上がった。

やはり今になってユウリを一人で寝かせた方がいいとか言い出しに来たのかもしれないと嫌な予感がする。


扉を少し開けて顔を出した。

なんとなくユウリに見せたくない。


「あなた、どうかしました?」


「いや、その...一緒に寝に来た」


「え?」


ウィリアムは顔をそらしながらそう言う。


寝に来た?私達と?


「あっ」


まさか昨日の方法と言うのはウィリアムも入れて3人で寝る方法と解釈したのかもしれない。


「もし、私が邪魔なら...」


私の態度にウィリアムも歓迎されていないと感じたのか無表情になり背を向け帰ろうとした。


「ま、待って! 違うの、まさか一緒に寝てくれると思わなくて...その、来てくれてありがとう」


ここで帰してしまったらウィリアムとの仲が離れてしまう。


私は慌ててウィリアムの腕を掴み引き止めた。


「ユウリの為にも親子3人で寝ましょ」


ウィリアムを部屋に招き入れるとユウリが緊張した顔で姿勢よく立っていた。


「ユウリ、お父様も一緒に寝たいって」


「え? でも、いいの?」


ユウリが窺うようにウィリアムを見上げた。


ウィリアムはユウリの頭に軽く手を載せるとコクリと頷いた。


「ああ、お父様も一緒に寝ていいかな?」


「はい」


ユウリは少し戸惑いながらゆっくり頷いた。


「じゃあ昨日の続きの本を読むんだな」


ウィリアムがベッドに横になるとユウリも同じように横になった。


「ええ、そうね」


なんか大きな子供がもう1人できた気分で私は本を持ちながらベッドで待つ2人の間に寝転がった。


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