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防衛なき防衛者たち

作者:もりりん
2025年、現代の日本。日常に潜む安全の象徴である自衛隊の基地は、台風の夜、いつもの平穏を装う。しかし、その夜、隊員たちが手にしたスマートフォンは「圏外」を示し、何も知らぬまま眠りに落ちる。

目を覚ますと、彼らは知らぬ時代に立っていた。舞台は第二次世界大戦下の北海道、守るべき国家も民も存在せず、命令も総理も防衛大臣もいない世界。限られた装備、燃料、兵站の中で、全自衛隊は生き延びる術を模索する。旧日本軍や極寒の地形、予測不能の気象が現実として立ちはだかる中、彼らは理性と軍紀を貫き、なるべく誰も傷つけず、戦場での「防衛」を再定義しなければならない。

守るべき民がいない軍隊とは何か。任務の意味を問われる自衛隊とは何か。彼らが戦い、考え、判断するたびに、過去と現代、理性と現実、倫理と軍事の境界線が揺らぐ。時空を超えた防衛の試練は、ただの生存ではなく、人として、そして軍としての矜持を問う。

国を失い、任務を喪い、なお防衛者として立ち続ける彼ら――その行動は、未来の歴史に何を刻むのか。 そして、守るべきものがいない戦場で、彼らは何を守り、何を捨てるのか。
境界線の前夜
2025/09/15 20:39
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