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永劫の勇者  作者: 竹羽あづま
第1部勇者、汝の名は?
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第13話:透明な存在

 それは遥か昔に地球へと飛来し、外も知らぬ殻のままに大きすぎる存在と意思を持っていた。だが、鳥と違いその殻を破る事は叶わなかった。殻ではなくその存在からすれば檻に等しいもの、それは深い場所で眠り続けている。

 だが、卵から孵る為にそれは食事を続ける。彼に肉も魚も野菜も飲料も不要、美味や愉悦、そんな感情などとはかけ離れたまま、扉を開ける為に鍵を使うのと同じように必要な工程としてそれを行う。それはどこまでも果てしない存在で、それはどこまでも恐ろしく、理解のし難い存在で、どこまでも人類からは程遠い存在。

 邪神と仮で呼称しているが、それは実際何と呼ぶのが正しい存在なのかすら判明していない。


「つ、つまり……魔王達はその邪神に栄養として与える為にこの世界に迷い込んだ人を殺しているんですか!?」

「そういう事よ、彼等には彼等なりに邪神とのその取引に大きなメリットがあるから。そうでない場合もあるのでしょうけどね。だからこそ、尚更私達は彼等と戦わなければならない。その邪神が復活した日には地球という星は邪神の為の星に変わり、今地球で生まれて地球で生きている全ての生物は滅びる」


 魔王とその使徒達、彼等が積極的に人を殺してるだけでもとんでもない事だというのに、邪神の手下として動く彼等がその事実を知りながら人の意識を、魂を邪神に献上しているという事実、その悍ましさに葵の戸惑いは隠せない。

 そもそも、邪神が実在するという事に対して、そんな馬鹿なと笑い飛ばせたらどれほど良かったか。だが、そうした存在がいると思えば、その干渉というものに信憑性が湧く理由が葵にはあった。


「元いた世界で、邪神を信仰するカルトが……辺りで流行ってました」

「何ですって?」


 これまでの内容は皆にとっては、おさらいの様な物だったからか特に大きな反応はなかったが、その言葉に対して初めて各々反応を示していた。それに対して疑念を抱く人、驚く人、その情報も含めた上で考察を口にする人。同じ地球出身の人達である事を考えれば、知っているかと思っていただけに少し意外な気持ちを葵は抱いていた。


「もう少し詳しく聞いても良いかしら?」

「はい、自分の体感では確か……去年ぐらいからだったと思います。その辺りから終末が訪れる、しかし邪神を崇め、邪神の為の行いをその日が来るまで絶やさずに続けていれば、その終末は幸福に変わり救われるだろう。みたいな事を確か言っていて──」


 そうした集団がビラを配り、終末という強烈な言葉に対して面白半分か、あるいは不安感を抱いた者達は無許可の演説に足を止め、広まるその終末と救済の思想。だが、何故その様な思想が広まり出したのか、そんな考えは元の世界にいた時には1999年の恐怖の大王の降臨の予言の事を思い出した、たったそれだけだった。原文等についてを一旦置いたとしても、そうした物から発展してオカルトブームのような物は定期的に訪れている。だから、あくまでそういう物であり、信憑性だとか、その日にはどうなるのかについてあまり葵は興味を抱かなかった。

 校内でも絶えない噂、テレビでその集団の無許可の演説や儀式の跡の様子の報道、日常が訳のわからない物によって侵食されている感覚に呆れていた、その日とやらが仮に本当に来るなら苦しまずに終わらせてほしいというそれだけ。他人事であり、他人事で終わるはずだった。


「──まさか、地球にもそれだけ既に影響が出始めていたなんて。いや、地球に影響を与えられる程に力を取り戻しつつあるんだわ。ありがとう、貴重な情報を得られたわ」

「い、いえ、もう他人事で済ませられませんから」


 座り直しながら息を吐く。自分の理解していた当たり前の日々という物の影には常にそれがあったのかもしれない。だとすれば、最初から他人事などではなかった。彼の心の中で組み立てた日常の崩壊や、その基盤の揺らぎ、それが大きすぎる他者によってという事に、彼の中で微かな靄を作る。


「魔王の使徒の討伐を尚更進めなければならなくなったわ。多分裏でそれだけ地球で手を出している以上は、他にも根回しをしているかもしれない。でも、相手からしても勇者の出現は焦るべき事態、彼等の狙いもまた分かりやすくなるはずよ」


 そうしてエレンが地図を指差す、世界地図から見たら始まりのあの森林と、砂漠がある現在地は南部の方にあるらしい。雪原、高原、山岳地帯、大河、様々な地形が見えるが地理としてみればチグハグな配置になっている。


「現在地はこのワイルス砂漠。この先の山岳地帯を抜けて大河の方面に行く、あそこも厳しい場所だけれど、西の大沼地帯に行くよりは良いわ」


 葵が地図の方を見ながら目を丸くしていると、横から肘で突いてこられてそちらに意識を向ける。無論、それをしていたのはクロエだ。


「クロエちゃんティーチャーの出番です。この船には意思の様なものがある様でしてね、嫌な予感がする場所とか怖い場所は避けちゃうんですよね。魔王の使徒の領域とか」

「ま、まるで生き物みたいな……もし無理に行こうとしたら?」

「自由落下します、フリーバンジーフィーバー」

「え゛ぇ!?そ、そそそ、そんな危険な乗り物なのこれ!?」


 危うく大きな声が出そうになり、急いで声を潜め直す。

 だが実際葵からすればこの方舟という場所の中にいれば死や怪我からは遠くなれる安全地帯のような感覚があっただけに、この船にそうした不安定さがあるとは思いもよらなかった。それも、船というものにあるとは考えつかない情動という理由だ。


「なので、近くに停めて目的の場所までは歩きとかになる事はよくありますよ。大沼地帯はまさしくその1つでして、海に落下した時は終わったかと思いました。海賊として大成する道を考え始めたほどです、美少女海賊売れるかと」

「くっ……途中からツッコミポイントだらけなのに、会議中に過度なツッコミを出来ないという理性が俺に無条件のボケのダメージだけが蓄積していく……!」

「ドンマイ」

「そこで他人事になるんだ!?」


 小声とはいえ、想定していたよりも振り回された会話に息切れを起こす。なお、その様子にライが横から呆れるように目を細めていたのが葵にだけ見えていた、仕掛け人であるクロエは見えてないのが少し悔しい気持ちが湧く。

 だが、リセットの為にも咳払いを一度してから、葵の中で浮かんでいた疑問を払ってくれた事をクロエに感謝を示す、恐らくこの世界に来た時彼女も抱いた事がある疑問だったからだろう。お陰でまた集中して意識をエレンの方に戻せたのだった。


「失礼、山岳地帯を越えるという方針について、先程発見したものの報告をここでしてよろしいですか」

「構わないわ、ミハエル。何かしら」


 エレンの許可を得て立ち上がったのは、葵が入室してきた時に、眉間に深い皺を寄せながらその翡翠の瞳で睨みを利かせていた金髪の青年。白いカソックの上から羽織っている同じ色の白いローブは、あの表情とはかけ離れた、穏やかな寄り添う人間の姿のように見えた。


「山岳地帯の上空で不自然な強風が発生し続けていた件についてですが、不自然かつ強力な魔力反応が出てる瞬間を捕捉出来ました」

「じゃあ、貴方が考えていた通りだったのね」

「はい、人為的なものです。恐らく黙って通過はさせてくれはないかと」

「相手も交戦するのが目的でしょうね。辛うじて力任せに通れる状態で留めているのも同じ、進路が読みやすい地形だから絶対にここを通るという確信があるわけね」

「逆に言えば、あの場所で戦う方針に絞っているとも言えます」

「そうね、そうでなければ砂漠に停めている間に襲撃するタイミングはいくらでもあったはずだもの」


 そして、今回の人為的という点について、報告を受けた洞窟での一件も根拠にあった。救助対象があんな奥に単身でいた事、出口を封鎖する為に放たれたように思える熱線、全てが偶然であってもおかしくはないが、それに対してクロエが作為めいたものを感じていた。

 騙る者の特性としておかしな点はなかったが、あの結晶大蛇だけは規模が大きすぎた、あの洞窟という地形そのものを支えていた。そして、それも含めて倒したら洞窟も含めて崩壊するように作られていた事。確かにあの生物によって成立しているならばおかしくない事だが、崩壊ではなく爆発をしたのが違和感の元となった、自然の物とは到底思えない。もし、この世界といえど、ああした爆発が各所で自然発生するものならば、この地図は極めて単純な物になっていた事だろう。

 恐らく、誰かの手が入っている事は間違いないのだろう。この砂漠地帯では直接戦う事を避けている様子からも使徒の可能性が高い。


「実際の風の発生の様子も見ておきたいわね、相手が待ち伏せをしたいなら偵察の余裕がまだあるはずよ」

「あわ、あぇ、その……グ、グレムから提案があるようでしてぇ……」


 おずおずと手を挙げながら舌を噛みそうなほどに、どもりながら発言をしているのはエミナだ。だが、実際には彼女自身の発言の為というよりも、寡黙な操舵手グレムの代弁を行う為のようだ。あまり人前での発言が得意ではなさそうな彼女だが、それでもグレムよりは口を利けると言える。


「さ、さ、山岳地帯を出来る限り低空飛行するのはどうかって……そしたら、敵もこちらを発見し辛いだろうし、目視での観測もやりやすいからぁ、良いんじゃないかって……き、危険を感じたら急速に砂漠側に引き返す為のルートもあるって事、みたいでしてぇ……え、エレンさんも交戦目的じゃないだろうしって」

「そうね、少しでも近付いた上でもう一度偵察を実行したいのは事実だし、相手は待ち伏せによる先手を取りたいようだから、それが出来たら助かるけれど。その分、貴方の腕にかかってるわ、構わない?」


 グレムはそのエレンの言葉に黙ったまま頷く。山岳地帯の上空かつ、山岳地帯の一部で発生しているのならば、突破とまではいかずともその様子は探れる。しかし、彼の腕を理解していても厳しい地形での低空飛行の操舵は相当難しくなり、プレッシャーは強くなるはず。彼はそれでも迷わずに頷いたのだ。それならばエレンも迷わず頷き返すのみだ、彼との付き合いはそれなりに長くなってきた頃だから。


「頼むわ」


 そうして、調査隊の結成と観測班の動員、それぞれ仕事を振られて、一部護衛に向かうメンバーを除いた戦闘員達は最悪のケースに備えて身体を万全にする事だった。もしそうなったとしても、使徒相手には時間稼ぎをして拾える情報を拾い次第方舟に撤退、その後合流して目的地の大河まで出るという算段である。加えて、万全にする事というのも、負傷した戦闘員等を考えても、行動に移すにはもう少しだけ時間が欲しいと考えたからであった。

 実力としてはまだまだ新米で荒削りではあるが、滝沢葵は勇者という大きな肩書きを持っていて、その名前の人間が前線にいるというだけで士気は上がる。それも理由としては含まれていた、決して口外はしないだけで。


「というわけだから、目的は無事大河に向かう事だというのを覚えておいて。使徒を撃破するには準備も守りも足りていない中だからもし交戦状態になっても深追いは厳禁。開始時間は月の色が7回変化後ヒトハチマルマルに。以上、解散」



 その後、葵は待ち伏せをしていたミアに瞬く間に確保されてベッドの上に戻されていた。歩けるから大丈夫とは言ったものの、最早どこが痛いのか判別がつかない程には全身が声を上げ続けていた。魔王とその使徒、邪神、地球の危機、脳味噌の方も情報量を前にキャパオーバー寸前で心身共に疲労が大きい。本当にそれが自分の手に負える物なのかどうか、そもそも殺すつもりで来る相手と戦う事が出来るのかどうか。相手の向ける感情と同等の感情を向けられず、そこの差があるままぶつかり合うのは何はともあれ疲れ、苦しくなる。


『だからテメェは平和ボケしてるっつってんだよ!血が出るから何だ?痛いから何だ?俺様からすりゃこれ以上の最高にキマる薬はないね!!テメェこそテメェの望みってやつを貫きてぇンなら血や痛みで気持ち良くなっちまえ!自分の一部にしちまえ!!そんな有り様じゃあ何かを成し遂げるなんざ脳味噌取り替えねぇ限り不可能だぜクソガキ!!』


 現時点で唯一遭遇した使徒であり、敵対してきた人間、ゼーベルアの言葉が頭の中をよぎる。あの時だって相手は殺すつもりで来たが、足は少なくとも動いてくれた。だが、脳味噌の取り替えなぞした事もなければ、するつもりもない、今はそれで事足りるはずだと思わなければならない。まだ葵は自分自身が日常の中にいた自分と乖離していないと感じているのだから。

 だから、今はそれ以上に気にする事がある。会議の間も黙したままで、終わってからも考え事をしている様子のリンドが気になっていた。そんな葵に気付いたのか、ようやく赤い瞳が彼の視線と交わる。


「なぁに、聞きたいことでもあるのかしら?」

「君も分かってるだろうに」

「私が貴方とミアと使徒としか会話が出来ていない事でしょう?」

「うん、もしかして言いたくなかったのかな」


 返答に対して薄く笑みを浮かべたリンドは、窓際から葵のベッドへと腰を下ろす位置を変えて、顔を寄せる。自然と目が逸れようとする葵に対して、それを許さないと言わんばかりに手で無理やり合わせる。

 霊は、現象は、不思議とは、見つめて追い続けられない限りはとてもか弱い。そういう物なのだと完結してしまえば、それは希釈されていき、最後には元の形を失う。彼女もまたその不思議の側である以上、葵の目に映らない事は我慢ならない。


「言ったら、貴方は私が本来見えない物だって意識すると思ったもの」

「そう思われるのが嫌なんだね?」

「私の記憶は曖昧よ、でも心には何かが強く染み付いているの。それが嫌だって感じるほどに」

「どうして、他の人には見えないの?」

「私もまたアオイとは違う形でこの世界と繋がってるのだと思う。でも、貴方と違って私は本来見えない場所から無理に触れてるのかもしれないわね」

「……」


 所有者とはもっと、厳重に守るべき守護者の意味合いが強いのだと思っていて、事実その要素はあるのかもしれないが、むしろ今の話を聞けば葵は風船を持っているのだ。透明で、中に色とりどりの小さい物が入っているような風船、それが彼女なのかもしれない。所有者とは繋ぎ止める為、遠くへ行かない為の錨、そう考えると強さよりも予想以上の儚さを感じる。


「私は邪神の方に近い存在、現世と常世を繋げられる力を持った者、それが私。先程のエレンの話で理解したわ、この世界の主である邪神もまたそれ単体では人には決して認知されない存在なんだって」


 魂を喰らい、その覚醒の日を待っている恐ろしい存在、それに近い存在が側に居るのだとあえて突きつけてきた。特に、ミアは戸惑いが大きい。彼女は葵よりここに身を置いて長い以上、敵対存在が近くにいる状況に対して緊張感を抱く事だろう。むしろ、それを改めて言われても戸惑わず葵が済んでいるのは幸いとすら言える、そうでなければ彼女とのこの奇妙な関係は成立しておらず、彼女が友好的でいてくれた保証もないのだから。


「えぇと、俺にとっての君は今でも変わってない。とんでもなく綺麗な女の子で……後、少し強引。君の真意の全部は分からないし、邪神やそれに類する存在の思考なんてものは俺が想像も出来ないものかもしれない。でも、君はこの世界を好いてないし、俺の事を助けてくれたし、それで俺にはもう良いし……後は──」


 葵にとっては恩人で、突然現れた美少女という印象深い出会いで、なんだかんだで身を葵自身より案じてくれている、何も分からない世界の中で初めて出会った人がそうしてくれているのは彼にとって心強い事だ。その時点で彼からすれば信用出来る人に違いはない。

 だが、それはそれとして──


「君の事をエレンさんに話しておきたい、それを了承してもらえたら嬉しい」


 リンドを刺激するような発言なのではないかとミアは不安そうに彼女と葵をオロオロと見ている。だが、当のリンドは表情を特に変えるわけでもなく、その続きを話すように顎で促している。


「1番偉い人に知ってもらっておいた方が良いのは確かだと思うんだ。後からそれを知られる方が混乱を呼ぶと思うし、共有していないと得られる助けも得られなくなると思うから。それを広められて、敵対心が君に向いても見えていない君を傷つけられる事はないし、俺は……死んでも死なないみたいだからね。君もまたこの船のメンバーの1人として、この過程はいずれ踏まないといけない。それなら、絶対に早い方が良い」


 納得してもらう為にも意図は包み隠さず、全てを伝えた方が良い。彼女に存在を知られるというリスクを背負ってもらわないといけない分、こちらもそれをしっかりと伝えておかないと了承など到底得られないだろう。もっとも、彼女自身がそれを断る前提ならわざわざ邪神の側に近い存在だ、などと言う事はないだろう。


「そうね、構わないわよ」


 だから、二つ返事での了承だった。元より、彼女は所有者である葵を優先すると言っていた以上、後になって彼の立場が危うくなるのはあまり美味しい話ではない。

 加えて、彼女には彼女の意図がある。


「私にとって貴方でなければいけなかった。それが確かで、執念に近いほど私は貴方から離れ難いという思いを抱いているわ。それが変わらないなら、たったそれだけの事ぐらい安いものよ」


 奇妙な関係だが、薄氷と言うにはもう少し信頼出来るこの距離に葵は安心感を覚えていた。彼女の思いの理由が彼女自身にも分からないなら彼に分かるはずもない、それに対して憤慨される事もなく、互いに不思議だと感じているこの妙な共感に面白さすら覚えているのだから。


「ありがとう、リンド」

「私は利己的に言っているのよ」


 微笑む葵に紅い瞳が柔らかく細められ、一瞬その顔がミアにも向けられていた。ミアにとっては自分も同伴する場所で何故こんな大事な話をしたのか理解が出来なかった、黙している以外の正解が見出せない程に。


──貴方は、本当に滝沢さんの味方でいてくれますか?


 それは疑心というよりも、儚い期待に近かった。言葉にはしない、してしまえばその期待が当たる確率が下がりそうな気がしたから。そんな彼女は、2人に向けて笑みをただ向けるのだ。

 少しの期間とは言え戦わなくて良い期間が出来るのだから、彼女としても穏やかに過ごしたい。誰かの負傷も、死もいつもよりは恐れなくて良い時間を大切にする為に、微笑む。


 ようやく、彼等に作戦までの休息が訪れる。

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