50話 何回目の卒業だろう
会社を立ち上げて2年、会社は億単位で純益を上げている。
学校にも多額の寄付をして、成功研究部は少しだけ発言力を持つようになった。
しかしこれだけ校内で有名になっても、部員の数はなぜか増えない。
今年の新入部員は女の子3人。
僕は部長、傍目には、プチハーレムだけど、僕の傍らには必ず許が要る。
僕は3年、今年許が一年生で入学して来た。
「部長、離れて」「どうして」「いいから」
「許、私達の事は気にしないで」「いっ、いえ、そう言う事ではないの」
「私達は、美味しいぃ~、お菓子とお茶があればいいから」
「そうはいかないでしょう。一応ここは支社兼部活なのだから、学校のレポートもいるの。あなた達にも、アルバイトとして、お給与ちゃんとを出しているのだし」
「部長、今度、ケーキを買っても良いですか。経費で落ちます」「落ちません」
「いいよ。許の分もちゃんと買ってね」「やったぁー、部長大好きぃー」
「ダメ、ダメよ、望は、…ダメだから」「「はいはい」」
「私にも大金持ちの彼氏、出来ないかなぁー」「だよねぇー」
「部長、えっちだし、寝とっちゃおか」「ふんー、いかも」
「何、ダメ、近付いちゃダメ、ダメだったら」「それぇーーー」「やぁめぇてーーーっ」
みたいな感じで、あっと言う間に、卒業。
「先輩、第二ボタン貰いに来ましたよ」「ダメ、これは私が予約済みだから」
「分かってるぅ。言ってみただけ、でも今時これをする子いないよねぇ。許は古風だなぁ」
「じゃ、先輩。たまにはお土産持って、遊びに来て下さいね」「うん、たまに支社視察に」
「許は、私達に任せて下さい。虫が付かない様にしますよ」
「だから絶対、美味しいお菓子、持って来て下さいね。じゃ許、後でね」
「先輩」許が胸の前で手を組む。「・・・第二ボタンを下さい」
許は、可愛い、凄く可愛い。「うん、良かったら」
「君たちは何を遊んでいる」
「もおー、はじめぇ、せっかくのシチュエーションが台無しじゃない」
「いやしかし、彩」「いいから一は黙って、卒業おめでとう。大学も決まったんでしょう」
「お陰様で、先輩と同じ大学はレベルが高くて」
「お金にものを言わせれば」「ダメ、ダメですよ、彩先輩」
「許ちゃんは硬いなぁー」「やっ、止めて下さい」
「そっか、望君はこの硬さなんだねぇ~」「いっ、いやぁ~、止めて下さい」
「彩先輩、許をいじめるのは止めて下さい」
「一、私もあんな風に言って欲しいぃ~」「瀬楠、会社でお祝いをしよう」「もおー」
「支社の子達も呼んだからねぇ~、準備があるから先に行ってるわ」騒がしい人達だな。
ぶっち。僕は勢いを付けて、ボタンを引きちぎった。
「はい、受け取って」許は俯き気味に受け取ってくれた。
「有難う、お付き合いしてくれますか」
「えっ、僕達一緒に住んで、毎日えっ、いひゃい、いひゃい、いひゃい」
許に両頬を引っ張られた。「ばかぁーっ」




