49話 彩先輩に約束の高級マンション
「あーーーつぅーーー、エアコン入れますね」
今は高校1年の七月、やっと休み目前までたどり着いた。
成功研究部のメンバーは、学校が終わると、僕の家があるマンションの同じフロアに設立した会社に集まる。
そして今日、一先輩が作ったAIのお披露目がある。
「ねぇ~、望君、反則よ。こんーな可愛い彼女がいてぇ、お金があって、マンションワンフロア全部買うとか」
「彩先輩、止めて下さい」彩先輩はここに来ると許にちょっかいを掛ける。
「いいなぁ、いいなぁ、私もここ住みたい、望君、ダメ、社員寮」
「う~ん、一先輩と一緒ならいいですよ」それも理由で買ったので。
「ねぇ~、はじめぇ~、言いなさい、言いなさいよぉ~、言えよぉ~」
「こら、天羽君、何をする、くっ、首を持って、揺するな」
パソコンが立ち上がった。
画面に3Dの女の子の部屋ぽいものが表示され、窓際のベットに下着姿で女の子が寝ている。
「おい、こら、起きろ」一先輩が寝ている女の子に悪戯をしている。
「・・・ううん、・・・ぁっ、・・・やぁん、のむぞのばかっ」画面が真っ黒になった。
「こっ、こら、どごいった、出て来いっ」
「はじめぇ~、そう言う子なら手を出すの」「天羽君、吾輩、こら、範囲外だ、何をする」
通常の画面に戻り、超短いスカート丈の可愛らしい服を着た、さっきの女の子が出て来た。
金髪、ツインテールのロリ仕様、身長は、画面の高さの2/3くらい。
「この、この、チキン童貞やろぉーーーっ、何時か実態を手に入れたら、ゴム手袋をしてちょん切ってやるぅーーーっ」
「うるさいっ、あっちこっちに侵入して、男を誑かしよって」
「あいつらは私の下僕だよ、そのおかげ、演算能力上がってんだからいいじゃん」
「黙れっ、吾輩はお前をそんなふしだらに育てた覚えはないっ」
「わたしの胸や、お尻や、大事なところをつついといて、パパ面すんなっ」
許がパソコンに近付く。「あなた、望を知ってるの」「知ってるも何も、嫁ですからぁ」
AIがもじもじしてる。「望、私の知らない処で何をしてたの」
「僕は何もしてないよ」「え~、毎日毎日、責め立ててくるですぅ」
「「はっ」」僕と許はお互いの顔を見る。
許は見る見るうちに、顔は勿論、手も、足も、見えている処が全て真っ赤になった。
「許、僕は別に責め、いひゃい、いひゃい、ひゃい」
「もぉ~~~、やっ」パタパタパタパタ、バタン。許が部屋を飛び出した。
「神楽坂君はどうした」
「名前を決めて欲しいですぅ」「何を言う、吾輩の決めた名があるだろう」
「嫌ですっ、要らないですっ、拒否しますぅ~」「こっ、こやつ」拳、ぷるぷる。
「まぁまぁ、一先輩。僕が付けて良いですか」
「まぁ、瀬楠の出資のお陰でもあるし、構わんぞ」
「AIだから、あい、あいちゃん」「素直で良い名前ですぅ」
「それで、あいちゃん、許とシンクロしてるの」
「何っ、この不肖の娘が、人様に憑りつきよってっ」「べぇ~~~」
一先輩とあいちゃんが睨み合う光景も、イメージが戻ってる。
「ぉ~、な、る、ほ、ど、シンクロね」彩先輩が感づいたみたいだ。
「彩先輩、僕は別に許をせ」口に人指し指を押し当てられた。
「それ以上、言うと許ちゃん、家から出なくなるよ」
そうして指を離すと、一先輩の背中に抱き付いた。
「ねぇ~、はじめぇ~、言いなさいよぉ~、言っちゃえよぉ~、ねぇ~え~」
「こっ、こら止めんか、天羽君」
「やぁ~い、チキン、チキン」「こいつ」「あー、僕、許を見てきますね」
「帰ってこなくてもいいからねぇ~。私と、一はぁ~、ここで、ゆぅ~~くり、してるから、ねぇ~、はじめぇ~」
「止めないか、彩」「…はっ、はいっ」
「吾輩の傍に居続けて欲しい、君さえよければ」「・・・・・・・・・」
「返答は、・・・ないのか」「いる、います、離れない」
「チキンが言いよったですぅ」
ぼくは金庫から鍵を出した。先輩達に頼まれていたマンション。彩先輩が泣いている。
「彩先輩、良かったですね。はい、約束の家の鍵」
「本当に、良いの」「今からでも住めますよ。食材と衣服以外はそろってます」
「そうか、では行こうか、彩、ここは会社だ」「今から」
「新居を見に行こう」「ふぇ~~~、長かったよぉ~~~~~~」
「僕は許の処に戻るので、あいちゃんも行こう、先輩戸締りして下さいね」
僕は会社を出て、家に帰った。ガチャガチャ。「ゆ~き~」
かちゃ。「入るよ」許は寝室でベットに倒れ込んでいた。とん。僕はベットに腰を下ろす。
「大丈夫だよ、彩先輩には解ったみたいだけど」
「平気、やっとあいが帰って来たわ。これで皆揃った。きっとこの後、何かが起こるのね」
「今度こそ、乗り切れるよ。ゆ~きっ、ぅ~ん」「嫌っ、こっ、こんな、時間に」
「ちゅうだけ」「嘘っ、キスだけだった事なんてないわ」「今は本当」「本当」「うん」
「・・・うっ・・・んん」「・・・、ゆき~っ」「嘘つきーっ、・・・いっ、ふにゅ」




