表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕は君を必ず助ける、お金から。  作者: パパスリア
シーケンス
46/55

46話 今直ぐに入籍しましょう

「ぁっ、あうぅぅぅ・・・ぁぁぁぁぁ~、・・・はぁ、・・・はぁ」「ゆ~き~」ちゅっ。

「ぅ~ん、・・・もぉ~、・・・ばかっ、えっちっ。私、今、・・・しょう、…ご、…全然容赦(ようしゃ)ないのねっ」

「何回も繰り返すのは辛かったけど、うへへへっ、そのお陰で、(ゆき)(じゃく)てっ、いひゃい、いひゃい、いひゃい、いひゃい、いひゃい、痛いよ(ゆき)

「余計な事は、・・・言わない」口に指を突っ込まれ、思いっきり引っ張られた。


(のぞむ)、聞きたい事が、一つのあるの」「ゆ~きっ」人差し指で、ちゅうを止められた。

「昨日お隣に、私以外の女の子を住まわせて、何をするつもりだったのかしら」

「うっ、・・・おっ、洗濯とか」「それだけかしら」「お掃除とか」「それから」

(ゆき)を探す手伝いとか。ほんとっ、ほんとだよっ。今まで神楽坂(かぐらさか)(ゆき)と言う名前の子を、手掛かり無して探してたんだ」

「そう、有難う。時間を越えてまでストーキングするなんて、ほんとうにえっち」

「そうだけど、(ゆき)が大すっ」

 ぴっぽ、ぴっぽ、ぴっぽ、ぴっぽ、ぴっぽ、ぴっんぽぉん。「信じるてあげる」ちゅっ。「誰、朝から」「お姉ちゃん、ねえー、開けてぇー、ケーキ、ケーキィ~」

「洗濯機、動かしてない。ばかっ、ばかっ、ばかっ。私、着替えがないわ」

「痛い、痛い、痛い、さすがに女の子の服は、想定外だな」

(のぞむ)、出て来て、お願い」「うん、分った」「私、ここ、片付けてシャワーする」

 僕は、服をタンスから適当に出して、手早く着てインターホンに出る。


 がっちゃ。「はい」「神楽(かぐら)です」

「あっ、苗字、聞きました、お母さん」「お母さん、…コホン、それで、(ゆき)は」

「えっと、今、シャワーに行くところで」

「えっ、今っ。そう、…扉を少しだけ開けて下さい。(ゆき)の着替えが無いと思って、持って来たんです」

「有難う御座います、母さん。ちょっとだけ待って下さい。直ぐ開けます」


 ガチャガチャ、ドッン。「あけてっ、ケーキィ~」

「あ~、(れん)ちゃん、隣のお家で待てて、ケーキはちゃんとあるよ」

「本当っ」「うん」「じゃ、待てる」「有難う」

「あの、これ、(ゆき)の着替えです。お願いします」

「詳しくは(あと)で話します。お隣にいて下さい」「お願いします」バタン、がちゃ。


 預かった着替えを持って浴室の方へ向かい、洗面室の扉を開けると(ゆき)がいた。

 がらがら。「ゆ~」(ゆき)が突然歯ブラシを取って僕に突きつける。

「もおー、だめっ、見ちゃだめっ。シャワーしたのおー。着替えを置いてあっち行ってっ」

「えーっ」「えーじゃないの、早くぅ」僕はしぶしぶその場を離れた。


 (れん)ちゃんは朝から、昨日買ったケーキをご飯代わりに三つも食べている。

「ちょ、ねぇ、(れん)、それ、その栗の、お姉ちゃんのだから、あっ、だめーっ」

「あのぉ~ぅ、それで、…どう言う」「お母さんも(れん)ちゃんも、隣に越して下さい」

「でも」「ママ、そうしましょう。パパには引っ越し先が分る様にするわ」

「ママ、お家ここになるの」「(れん)ちゃんは、嫌」

「私、こっちがいい、ケーキもあるし暖かいし」「ケーキを毎日はダメだよ」

「お兄ちゃんテレビ点けて良い」(れん)ちゃんはさすがに食べ飽きたみたいだ。

「あー、モンブラン」「(ゆき)、又買ってくるよ」「だっ、ダメ、無駄遣いはダメ、うっぅ」

「ほら、こっちのも美味しいよ」

 僕はチョコレートのショートケーキを一口分、(ゆき)の口元へ。

「食べて見て、美味しいよ」ぱく。「ふーーーーん、美味しい。これ置いといてね」

「・・・えーっと、(ゆき)ちゃん、随分と仲良しさんになったのね。…ママ、お母さんって、呼ばれてるし」

「ふきゅっ」「(ゆき)、紅茶が零れるよ」「(ゆき)が良いなら。でも流石(さすが)に家まで」

「マッ、ママ、お金も心配しないで、私が(のぞむ)の身の周りのお世話をするから」

「ね~、(ゆき)、それはまるでお嫁さん、見たいじゃない」

「そうです」「違うの、ママ」「ぇー、違うの」

「もぉ~、(のぞむ)は黙って、話しが進まないわ。私が(のぞむ)のお世話をして、ママはお金とか、事務的なお仕事出来るでしょう。それでね。(のぞむ)がママを個人的に、(やと)ってる事にして、隣の家に使用人を住まわせてる感じにするの。直ぐ隣なら、私が出入りしても、可笑(おか)しくないでしょう」

「でも、人を(やと)うのはお金がかかるのよ、…のぞむ君。…(ゆき)、名前もちゃんと聞いているのね。ママ、今気付いた」

「そこが問題なの、お金なの、ママ」「そうでしょう。そんな簡単に考えちゃダメ、(ゆき)

「違うのママ、そっちじゃないの、逆なの」「良く分からないわ、(ゆき)

「もぉっ、昨日も言ってたでしょう。(のぞむ)は株で(もう)けているの」

「人を(やと)うには沢山のお金が要るの、あなた達を食べさすには年間200万はいるのよ」

「もおー、ちゃんと聞いて。(のぞむ)は今、15億のお金があって、そのお金を管理するのに困ってるの。はいっ、これ通帳」

 お母さんはそれを受け取り、桁を数える。

「3、3、3、1、…10桁、15億、・・・(たま)輿(こし)」「ママ、まだだから」

「えっ、(ゆき)、・・・今直ぐに入籍しましょう」「ママ、私、しょう、ご」

「ごっ、御免(ごめん)なさい。でも(ゆき)は嫌っ、…じゃぁ無いわよね。つやつや」

 ばっちん「いったっ、どうして僕なのさ、(ゆき)」「(のぞむ)のばかぁ」

「名前で呼ぶのね。随分(ずいぶん)仲良しさんみたいだし」

「そっ、それでね。今は(かせ)いているけど、何時状況が変わるか分らないでしょう。私達みたいに。だから、(のぞむ)(かせ)いだお金を他の物に替えて行きたいの。そう言うのを手伝って欲しいの」

(のぞむ)君のご両親は」

「今、お父さんもお母さんも旅行中で、(のぞむ)がお父さんの分も投資しているの。だから同じだけ持っているらしいから、大丈夫よ」

「ふんふん、お父さん、お母さん、…そぉー、何時、ご挨拶しようかしら。許嫁いいなずけみたいな」

「ママ、もう少し先なの」「あーーー、先ね、でも、許嫁(いいなずけ)で」

「いい加減にして」「分かったから」「有難う、ママ」

「それはママの言う事よ、(たま)輿(こし)よねぇ」「はいはい」「もういいかな」「うん、いいわ」

「お母さんはどうですか」「具体的にはどの位」「年間、800万で」「引き受けますっ」

「よかったぁ~」「じゃ直ぐに引っ越し屋さんに」

「あの、隣のお部屋の冷蔵庫とか、好きに使って下さい。たらない物は通帳とキャッシュカード渡すので買って下さい。あっ、そうだ。そこのお金、他の銀行に分散したいんです。昨日、自分のお金を引き出そうとしたら拒否されて、一行(いっこう)に集中していると、凄い危険だなって」

「ママ、捕まる様な事は、ぜぇーったいしないでね」「大丈夫よ、(ゆき)、ママを信じて」

「その目がダメ、私が預かる。返して」「えええぇぇぇ~~~」

「取り敢えず、昨日の分で暫く大丈夫ですか」「いけます」

「じゃ、残りは事務的な手続きが済み次第、お母さんの口座に振り込んで下さい」

「ママ、絶対よ。余分に振り込んじゃダメよ」「・・・分かってるから、(ゆき)

「手を伸ばさないで、ママ」


 こうして(ゆき)達は、僕の隣に住む様になった。

 預金は5(こう)に分散され、元の銀行からは12億ほどが引き出された。

 あの時の支店長はもういない。

 僕の株式は順調だ。明日の変動はもう知っている。

 でも、もう全額は()けない。資金を失わない様に貯めていく。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ