41話 許《ゆき》、僕は君を必ず助ける、お金から
コンコン。「瀬楠、起きてるか」「起きてますよぉー」
「おはよぉ~ぅ、望君。うん、どうしたぁ~、眠そうねぇ~」
「おはようございます、彩先輩。あ~、一先輩」
「時間が来たら作戦開始だ。さぁ、顔洗って来い。飯、食べるだろう」「はぁ、そうします」
「随分と眠そうじゃないか。枕替わるとだめなのか」「ちっがいますよっ」
「ぇ~、じゃぁ、なにぃ~。私達のぉ~、あいのぉ~、さ、さ、や、き、聞こえちゃったぁ~、やぁーーーー、もぉ~、やだぁ~~~」
「そうです」「・・・うそっ」
「丸聞こえですよ。きっと外にも漏れてますよ。人語、話してますから、猫何ていい訳出来ませんよ、あれ」
「ぁぁぁあああーーーっ、外歩けなぁーい。無かった事にしてぇー~。はじめぇ、一が悪いだからぁ~、じらしてばっかりし、…ふぇ~~~」
彩先輩は一先輩の後ろに隠れてしまった。
「案ずるな、彩、今から瀬楠がなっかた事にする」
「彩の計画通りにいけば、声なんて漏れない高級マンション住まいが待ってるぞ」
彩先輩が肩越しに。
「望君、絶対、成功させてね。はじめ、後よろしく、私、向こうで泣いてくゆぅ、ふぇぇぇ~~~聞かれたぁぁぁ~~~」どたどたどた。
「彩。仕方ない嫁だな。瀬楠、繰り上げだ。準備が出来次第、決行だ」
「それが良さそうです」だだだ。「リビング、広いめでぇ」「覚えてたら、そうします」
どたどたどた。「聞かれたぁぁぁーーー」泣きながら自室に戻っていった。
「じゃ行くぞ。能力はもう発現しているが、これを飲む事が規定事項になってるかもしれんから、飲め。意識をなくすなよ」
「やっぱり飲まないとダメですか」
「そうだな、瀬楠が会社を興して潤沢な開発資金をくれたら、ラベンダーの香りにしよう」
「是非、出来れば味も」「おうっ、吾輩は天才である。よしっ、7と8は考えなくとも、瀬楠はそうするだろう。従って、思うのは6つのフェーズだ」
「最上位、金を稼げるだけ稼ぐ」
「次、初めてのセーブポイントまで跳ぶ」
「その次が、金に糸目を付けず、神楽坂許を探し、規定事項を実行」
「その規定事項が4番目、神楽坂君との性交の継続」
「5番、高級マンションを同一フロアで3軒購入。これはよろしく頼む。彩が泣いてる」
「そして最終フェーズ、成功研究部で起業する。良いか順序を間違えるな」
「大丈夫です。いけます」
「瀬楠、これは、…正真正銘の賭けだ。これを試さなくても、神楽坂君は目を覚ますかもしれん。あいが帰ってくれば有効な手段を見つけ出せるかもしれん」
「・・・そうですね。でも彩先輩が言ってたじゃないですか。これまでの傾向からどんどん負債額が増していくかもって。きっとあいちゃんが帰って来て、又、助け船を出してくれても、きっと又、お金が無い、お金を作らなくちゃって事になりますよ」
「まぁ、・・・そうだな」
「それにこのままじゃ、あんまりだ。許が何をしたって言うです。一生懸命生き様としただけだ。このまま目が覚めても、許は絶対OKしてくれない。僕は時を越えてストーキングしますよ」
「瀬楠ぅ~。・・・神楽坂君は、こんな男のどこに惚れたんだ。あいと言い」
「それはですねぇ」
「あっ、いい、言うな。よーし、神楽坂君を助けに行ってこい」
どたどたどた。「望君、頑張ってっ」
「彩先輩、行ってきます」
「高級マンションよろしくぅ」
「許、僕は君を必ず助ける、お金からっ、今度こそOKしてもらう」
僕は鼻を摘まんでも、異臭が広がるドリンクを一気に流し込む。
視野が歪み、一先輩や彩先輩の声も遠のき、意識を失いそうになるのを辛うじて耐え、念じる。
お金を稼げるだけ稼ぐ、お金を稼げるだけ稼ぐ、
お金を稼げるだけ稼ぐ、お金を稼げるだけ稼ぐ、
お金を稼げるだけ稼ぐ、お金を稼げるだけ稼ぐ、
お金を稼げるだけ稼ぐ、お金を稼げるだけ稼ぐ。
初めてのセーブポイントまで跳ぶ、初めてのセーブポイントまで跳ぶ、
初めてのセーブポイントまで跳ぶ、初めてのセーブポイントまで跳ぶ、
初めてのセーブポイントまで跳ぶ、初めてのセーブポイントまで跳ぶ、
初めてのセーブポイントまで跳ぶ。
神楽坂 許を探す、 神楽坂 許を探す、
神楽坂 許を探す、 神楽坂 許を探す、
神楽坂 許を探す、 神楽坂 許を探す。
許といっぱいえっち、許といっぱいえっち、
許といっぱいえっち、許といっぱいえっち、
許といっぱいえっち。
高級マンションを同一フロアで3軒購入、高級マンションを同一フロアで3軒購入、
高級マンションを同一フロアで3軒購入、高級マンションを同一フロアで3軒購入。
成功研究部で起業、成功研究部で起業、
成功研究部で起業。
「朝だ。…スマホ、…買ってもらったんだ。春奈ちゃん、薫ちゃんの透けてる。あれはなかなか。恵子ちゃんのパンツは絶景だ。嬉しくて撮りすぎた。スマホの画像をお宝フォルダーに整理しないと、次が撮れない」
ベットの上か。
「今日は、・・・土曜か。何かふらふらするな。父さんも母さんもいるのかな、あの夫婦、一人息子ほったらかして、デート行ったりするからな。ほんと仲いいよ。ご近所に誤解されなきゃいいけど。・・・スマホを買ってもらった。今、いつだ。スマホ、あっ、小6」
お金を稼げるだけ稼ぐ、お金を稼げるだけ稼ぐ。
「はっ、お金、お金稼がないとっ。・・・何故、どうしてかな。お金を稼げるだけ稼ぐんだ。そうだ。いっぱいお金を儲けないと。・・・どうやって」
株式、えふえっくす。なんだそれ、株式、株、株だっ。
パソコンを立ち上げ、株式投資について調べる。
「ぇ~っと、未成年でも口座は、・・・開ける。んーーー、但し親の承諾と親の口座が先に開かれている事。何だそれ、個人の権利は」
お金儲けたら、弁護士、いるかな。仕方ない。
これをしないと、ダメだ。何で。う~~~ん、稼がないと。
僕は、時間を戻れる。だから、ギャンブルにならない。・・・結果が分かるから。




