表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕は君を必ず助ける、お金から。  作者: パパスリア
 
36/55

36話 いい加減い~え~よぉ~

 そして又、この時点に戻って来た。ここで(はじめ)先輩に状況を説明する。

吾輩(わがはい)は毎回初回だ、合言葉を決めよう」

(あや)先輩の恥ずかしい処と、お尻の狭い領域に、縦にホクロが二つあります」

「なっ、(あや)吾輩(わがはい)は信じていたのに、・・・いや、(あや)()(くす)などになびくなどあり得ん」

「・・・()(くす)、何回目だ、情報を教えろ」

「ふむ、なるほど。固有振動数と重力波か。ふーん。()(くす)、その話だと、5月のレイプ事件は回避した」

「だから、今回はOKしてくれると、思ってました」「しかし、違った」

 この状況で僕が頼れるのは(はじめ)先輩だけだ。

事象(じしょう)を改変する前は、今回の父親の件は無かったんだな」「聞いてません」

「ん~、…なら、改変は成功だ。但し、新たな事象(じしょう)が発生したんだ。もう、今持っている情報は何の役にも立たない。ここからやり直しだ」


「どうすれば、(ゆき)を助ける事が」

「まず、改変自体はたやすい、()(くす)は何が起こるか知っているのだからな。問題はそこじゃ無いんだ、()(くす)

「じゃ、何が問題なんです」

「変わった後だ。変えたのだから、持って行った情報からずれる。当然だな。知っている情報と異なる結果を得ようとするのだから」

「変えなと、助けられないじゃないですか」「そうだ」「・・・だめじゃん」

()(くす)、話しを聴け、改変はする。しかし、大きく変えると持っていった情報が無駄になる。だから必要なところだけを変更する」

「でも今の僕に1000万なんて、ありませんよ」

「う~ん、神楽坂(かぐらさか)君の場合は、始めに困窮(こんきゅう)したのが原因だ」

「それじゃ、過去に帰ってその原因を取り除けば」

「ダメだ。()(くす)神楽坂(かぐらさか)君は、彼女が困窮(こんきゅう)していたからこそ、出会えたのだ。だから、そこは変えれない。発生するイベントも大きく変えると、先々でまた新たな問題を引き起こす。かもしれん」

 (はじめ)先輩は、二本の長短の針が動く、目覚まし時計を手に取った。

()(くす)、この時計の針を見ろ」(はじめ)先輩は、時計の針を12時に合わせた。

「この合わさった針を頭の中で、無限に長く伸ばして考えるんだ。何もしなければ、何処まで伸ばしても、重なったままだが」

 (はじめ)先輩は、5分進めた。

()(くす)、どんなに小さな改変でも、先に進むと、どんどん離れて行く。だから持って行った情報を生かす為には、出来るだけ変えずに」

「問題の地点まで行って改変する」「そうだ。そう言う事だ、(わか)ったか」「なんとなく」

「でも、まずお金ですよね」「そこだな。()(くす)、今どの位、稼いでいる」

「バイトですけど額面で、だいたい23ぐらいです」

()(くす)の手元にはどのぐらいだ」「(ゆき)が無駄遣いするからって、1ぐらい」

「よしっ、分かった。能力を使って効率よく稼ぐ方法からだな。隣に行って(あや)を呼んで来てくれないか」


(あや)ですか」「()(くす)(あや)言うな、君の先輩だ」「はいはい、(あや)先輩、呼んで来ます」

 僕は、(はじめ)先輩の部屋を出て、廊下を左に進む。奥の左手に扉がある。

 コンコン。「(あや)先輩、(はじめ)先輩が呼んでますよ」

 ガラガラ。「(はじめ)が、私を、やっと。・・・(のぞむ)君、一つお願いを聞いてくれない」

 僕の肩を掴み、部屋に招き入れる。

 すーーーーっ。「きゃーーーっ」

 どたどたどた。「(あや)っ、何があったっ。()(くす)っ、(あや)に何をしたっ」

「ほぉ~~~~~、来たぁ~~~~~~~っ、(あや)だって」「僕は何もしてませんよ」

 (あや)先輩が、駆け付けた(はじめ)先輩に()り寄って行く。

「はっじめぇ~っ、(あや)の事、心配だったぁ~」

天羽(あまは)君、吾輩(わがはい)の部屋に来て、()(くす)の相談に乗ってやって欲しい」

「ぇぇぇえええ~っ、我が愛の巣に来て、子作りの相談がしたいぃ~、きゃぁーっ」

戯言(たわごと)は、いいから、部屋に来てくれ、()(くす)神楽坂(かぐらさか)君の事なんだ」

ご褒美(ほうび)、ご褒美(ほうび)くれるなら行ったげる」「(はじめ)先輩、お願いします」僕は手を合わせる。

「…なんだ、何が欲しい」「いい加減い~え~よぉ~、ねぇ~」

「先輩、もういいでしょう。お願いです。助けて下さい」

 (はじめ)先輩が両手を広げ、ゆっくりと(あや)先輩を抱きしめる。

「えっ、えっと、はじめぇ」「(あや)」「はっ、はいっ」

吾輩(わがはい)(そば)に居続けて欲しい、君さえよければ」

「・・・・・・・・・」「・・・あ~、返答は」

「はい」「それは」「いるっ、います、ずっといます」

 (はじめ)先輩が天井を見る。天才も照れるんだなぁ。

「あー、…それじゃ、吾輩(わがはい)の部屋に」「まっ、まだ、日が高いし、心の準備とか」

「何を言っている、それは後だ」「そっ、そうよねっ、お風呂も入らないとだし」

「いいから、来るんだ」(あや)先輩の手を引く。

「ちょっ、ちょっと待って」(あや)先輩は服装を整える。

「はいっ」「仕方のない奴だな、急ぐんだ」

 そう言うと(はじめ)先輩は(あや)先輩を抱っこする。所謂(いわゆる)お姫様抱っこと言うやつ。

 返事だけを聞いて、相手が何を欲しているか分る。

 プロポーズは必要なのかな。・・・喜ぶ顔が見れるから、あった方が良いかな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ