表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
何故か異世界に転移してしまったが、全力で楽しむ事にした  作者: ももんがーのむすめ
セタンの町
6/84

第6話 ランクが上がった

こんにちは!気付いたらブックマークがふえてた!有難うございます!

これからも頑張りますねっ☆

私が見つけた幼女は、この世界では全く見ない、黒髪で、よく見ると、近くに名札とランドセルが落ちている。小学二年生。

「日本、人?」

間違いない、この子日本人だ。この世界では、とても一人では生きていけない。

「ねぇ、どうして泣いてるの?」

泣きじゃくる幼女に、私は聞いた。

「あのね、朱里ね、公園にいたら、ぴかってしてね、でね、おめめあけたら、ここにいたの」

朱里ちゃんって言うんだ。うわあ、私と同じタイプの転移だぁ…。え、連れて帰った方がいいよね…?

「ねえ、良かったら、お姉さんの所、来る?」

女の子はうなずいた。どこにも行くところが無いのだろう。

私は朱里を連れて帰った。



「カスミ、ただいま」

「おかえりー……どうしたの?その子。さらってきたの?」

カスミ、ひどい。

「ちがうよ。この子、私と同じ、日本人なの。」

「あー、だから、リナーテと同じ髪色なんだね。」

さすがカスミ、話が早い。

「お腹空いてるだろうから、スイーツでも出そうと思うんだけど、カスミも食べる?」

「美味しいの?」

「うん、甘いよ」

「食べる‼️」

うん、言うと思ってた。


朱里を連れてスーパーの店内でケーキ選びをする。

朱里は泣きつかれたのか、すずと串焼肉といっしょにカートに乗って寝てしまった。

今日は奮発して、色々選ぶ。食べ比べしよっと。

それに、朱里には起きてから選んでもらえばいいしね。

買ったのは、イチゴのショートケーキ、チーズケーキ、ミルクレープ、モンブラン、プリン、いちご大福、御手洗団子だ。

これだけあれば、三人でも、大食いのカスミがいても足りるでしょう。

お会計をしてから、家に戻り、朱里を起こしてケーキを食べる。

「「「いただきます」」」

「ん~、甘くて美味しいね!もう、こんな美味しいものがあるなら教えてよ、リナーテ」

「いっつもカレーがいいって言ってたのはカスミじゃん」

「里奈お姉ちゃん、こんなに食べていいの!」

朱里が目を輝かせた。まぁ、こんなにケーキを食べることなんて、めったにないよね。

「もちろん。朱里のために買ったんだから。」

そう言うと、朱里はどんどん食べ始めた。

あわわ、私のケーキが無くなる~!

「待って、私も食べる!」

「お姉ちゃん、早く食べないとなくなっちゃうよ?」

そうだね。

「いただきます」

ん~!美味しい、生クリームがたまらん!

「「ごちそうさまでした!」」

もう一個~って、なかった。

食べ比べしたかったのに!私にも残しといてよ~~!

結局ケーキのおかげで、朱里は私たちにとてもなついた。


私とカスミと朱里は今日、ゴブリン討伐をしに、森に来ている。

なぜ朱里を連れてきたかと言うと、なんと、朱里のスキルに『バリア』があった。

バリアって、レアだった気がするんだけどね。

まぁいいか。使える物は使う。朱里のギルド登録もした。

だから大丈夫!朱里もうなずいた。

そして、今に至る。

「朱里、バリアは?」

「張ってあるよ」

「あたしも、いつでも行ける」

目の前にはゴブリンの群れがある。 家っぽいのもあるね1、2、3、4…10件。やばっ。

「いくよ!」

カスミの掛声と同時に戦いがはじまる。

私もショートソードを必死にふりまわす。

「やった!」

隣ではカスミがゴブリンを倒している。

負けてられない!

ゴブリンの叫びが響くなかで、必死で戦う。

あー、もっとスムーズに戦いたい。なんか、ぼんってー。

あ!!!

魔法‼️

カスミが私のスキルに火魔法があるって言ってた!

火魔法といえば!

「ファイヤーボール」

自分の中で何かが動く気がした。これが、魔力、なの?

すると、自分の手の中に火が現れた。これが、ゴブリンに当たれば!

「いけっ!」

私はボールを投げた。が、ぜんぜん届かなかった。

「きゃっ!?」

ゴブリンの周りの木が燃える。

「リナーテすごい!ゴブリンがパニックになってるよ!今のうちに攻撃しよう!」

「え?う、うん?」

なんか、役に立ったっぽい。やったね!

ゴブリンはパニックになって、固まっている。

これなら私でも倒せる。

「うおおおおおぉぉぉ!」



ギルドにて。

「これまた多いですね…」

狩ったゴブリンの数、248。

「はい、朱里のバリアがあったので、戦いやすかったですよ」

朱里はギルドのお姉さんの膝に乗り、「朱里ね、ばーんってなったり、どーんってなったりしても、頑張ったんだよ!」と自慢している。

「そうなんですか。にしても多いですよ。集落でもあったんですか?」

「?」

私達は首をかしげた。

「聞き方を変えましょう。そこに家のような物はありましたか?」

「はい、10件ほど」

「おめでとうございます、いま、あなた達はFランクです!」

「え?」

マジで!?

「やった!」

「ありがとうございます!」

「でも、これだけで1000ポイント貯まるの?」

「いい質問です、アカリさん」

ギルドのお姉さん、ザルアさん曰く、集落を潰したことで、ボーナスポイントが出たらしい。

これで私達はFランク。頑張ろう!




今日はカスミと朱里に留守番してもらって、ギルドに来ている。

朱里のスキルについて聞く為だ。

「こんにちは」

「あら、リナーテさん。どうなさったんですか?」

「朱里のスキルについて聞きたくて」

「こちらへどうぞ」

ザルアさんが奥に連れていってくれる。

「朱里のこと、どう思います?」

「かわいいと思います」

そっちじゃなくて!否定しないけど!

「そっちじゃなくて、スキルとかの方です」

「ああ、そっちですか。そうですねー。この年齢でバリアが使えるのはすごいと思います。バリアを使うには、基礎的な魔力が600必要になるので。ちなみに、冒険者の平均の魔力が200です。」

「え、じゃあ朱里は…」

「そう。とてつもなく魔力が多いですよ。リナーテさんよりも、カスミさんよりも。」

「そう、なんですね…。」

朱里の魔力、やばかった。

「あと、ギルド登録初日でランクアップしている人を初めて見ました。」

「え?グループの実力じゃないんですか?」

そう、私たちはグループで活動している。

朱里も登録しているはずだけど…

「アカリさん、グループ登録、されていませんよ?」

あ。忘れてた~!朱里のパーティー登録!

「忘れてました…」

「そういうこともありますよ。けれど、気をつけてくださいね。」

何が?

「あれくらいの年齢であの魔力ですと、感情が高ぶった場合、魔力が暴走して、周りに危害を加えることがあります。」

ないことを願う!

「しっかり見ておいた方が良いですよね」

「そうですね」

朱里について、魔力について、異世界転移について、考えさせられた1日だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ